ムロツヨシは「男の顔は履歴書」を地で行く 伸びしろだらけのイケメン説

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2024-02-11 06:00
投稿日:2024-02-11 06:00

ムロツヨシ・ウィーク!

よ~くよく見ると…(C)日刊ゲンダイ
よ~くよく見ると… (C)日刊ゲンダイ

 先週のテレビはさながらムロツヨシ・ウィークでした。フジテレビ系「だれかtoなかい」、TBS系「日曜日の初耳学」「櫻井・有吉THE夜会」「ラヴィット!」「王様のブランチ」などなど。

 主演映画「身代わり忠臣蔵」(東映、2月9日公開)に合わせ、番組ジャックしたかたちですが、どの番組でも陽気に場を明るく盛り上げるムロツヨシ、見ているこちらも楽しくなります。

 同じ“陽キャ”の人気者といえば、大泉洋がいますが、あちらが生まれながらの“陽キャ”に対して、ムロツヨシは、“陽キャ”を演じているふしもあり、その分、どこか得体のしれない感じで、そこも魅力のひとつです。

若い頃の津川雅彦に見えてくる…

 で、気がついたのですが、ムロツヨシ、よくよく見るとイケメンではという疑惑(!?)が浮上しました。

 騙されたと思ってムロの顔を30秒凝視してください。あらあら不思議、若い頃の津川雅彦に見えてきます(←あくまでも個人の感想です)から。

 石原裕次郎主演「狂った果実」など日活映画で若い女性たちにキャーキャー言われていた頃の津川。あのデヴィ夫人と浮名を流したこともある稀代のプレイボーイといわれた津川に、です。

 よく見てください。くっきり二重まぶたに黒目がちの大きな目、ぷっくり涙袋にすっと通った鼻筋。そして、ツルツルモチモチのお肌。ひとつひとつのパーツはイケメン仕様になっています。

 今回のテレビ出演のなかで、若い頃の写真や映像が流れましたが、どこかぼんやりしていた当時よりも、現在のほうがイケメンぶりが増していて、まさに男の顔は履歴書。仕事の充実ぶりが顔に出ているという感じです。

東京理科大中退→劇団で活動

小出恵介主演の映画「シュアリー・サムデイ」(2010年製作)。右から3番目がムロツヨシ(C)日刊ゲンダイ
小出恵介主演の映画「シュアリー・サムデイ」(2010年製作)。右から3番目がムロツヨシ (C)日刊ゲンダイ

 現在、48歳。19歳で俳優を志し、東京理科大学を中退。アルバイトをしながら劇団で活動。同世代にはオダギリジョー、坂口憲二、伊藤英明らがいて、20代で主演を務めていた華やかな彼らとは対照的に、アルバイトで食い繋ぐ日々。

 29歳で「踊る大捜査線」シリーズに出演し、その後、活躍の幅を広げて、42歳の時にエランドール賞新人賞を受賞したというからまさに遅咲きの俳優と言えるでしょう。

 そこからの躍進は目覚ましく、「うちの弁護士は手がかかる」の平手友梨奈と名コンビぶり、「親バカ青春白書」での永野芽衣との仲良し親子ぶりなどで、若手女優とコンビを組ませれば右に出る者はいません。

「勇者ヨシヒコ」シリーズのメレブ役など、福田雄一監督のコメディ作品には欠かせない俳優であり、コメディはもちろん、シリアスなストーリーからラブストーリーまで、なんでもやれるのが強みです。

NHK大河「どうする家康」では秀吉役を怪演し、話題に

 昨年、松本潤主演NHK大河「どうする家康」では不気味な秀吉を怪演し、大きな話題となりました。

 1位大泉洋、2位二宮和也、3位阿部寛と続くなかで、タレントパワーランキング俳優部門9位(アーキテクト調べ)というのも納得です。

 コミュニケーション能力の高さは芸能界随一。何かのインタビューで、仕事がない時、「ムロツヨシ」の名刺を作って、さまざまな打ち上げに呼ばれもしないのに参加し、映画監督や演出家に名刺を配っていた、と話していましたが、相手にされていないのにズカズカと入り込めるメンタルの強さもあります。

 実際、それで、映画出演のきっかけをつかんだというのだから大したものです。

ボルドー太田
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毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

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