LINEを待ちこがれる日々
――香織さんの思いを汲んでくれる彼でよかったですね。安心しました。
「はい、LINEのIDも交換して、翌日から純也さんとのやり取りが始まりました。
――香織、おはよう。今日はいい天気だ。1日頑張ろうね。
――純也さん。おはよう。お互いいい1日にしようね。
――昼休みのランチはヘルシーな蕎麦にしたよ。香織もしっかり食べてる?(画像付き)
――純也さん、お蕎麦の画像ありがとう。とてもおいしそう。私はロールキャベツを作ったの。しっかり食べてるよ。
――仕事帰り、大学時代の仲間と会って、5人で同窓会でした。四谷にある魚のおいしい和食店。今度は香織と来たいな。
――楽しい同窓会だったでしょうね。私も純也さんと一緒に行きたい。
このように、朝から夜まで、日に3~4通のLINEのラリーがあったんです。
彼からLINEが来るたび、ワクワクしながら読んで、返信して、また次のLINEを待ちこがれて…。
まさかのヤリ捨て? と思いきや…
気づけば、1日中彼のことが頭から離れないんです。
(早く逢いたい…また彼に抱かれたい)
いくども彼に抱かれる想像を巡らせました。でも、付き合い始めて最初の土日は、ぷつりとLINEが途絶えたのには、驚きました。
(どうして…? ヤリ捨て?)
そう思ったものの、私から連絡するのはためらわれました。いえ、プライドと言ってもいいかもしれません。
なので、翌週の月曜日に彼から連絡があった時はホッとしました。でも、次の瞬間、私は地獄に突き落とされたんです。
LINEの文面は、
――香織、おはよう。いい週末を過ごせたかな? 僕のほうは妻のバースデーだったので、家族でミュージカルを観たあと、銀座で食事をしたよ。
「妻とはセックスレス」と言ってたくせに
一瞬、凍り付きました。そして、今さらながら「婚外恋愛」「自分はセカンドパートナー」と思い知らされましたね。
でも、不満を伝えることは避けました。大人の女に徹し、
――ご家族と素敵な時間を過ごせて、よかったね。純也さんの幸せなLINEを読んで、私まで幸せをいただいた気分♪
そう返信したんですが、気付けば頬に涙が伝っていました。
私には『妻とはセックスレス』と言っていたけれど、けっこう仲良しなんだなと思って…。だから次のデートまでの1週間は、途方もなく長かったですね。
やっとホテルで2人きりになると、『逢いたかった』と抱きついたんです」
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