芦田愛菜が少し嫌いになりそう…「さよならマエストロ」本筋以外が楽しみ

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2024-02-25 06:00
投稿日:2024-02-25 06:00

「さよならマエストロ」のモヤモヤポイント

 イケメンの息子はやっぱりイケメンです。TBS日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」を見ながら、確信しました。

 クラシック音楽をテーマにしたこのドラマ。サブタイトルに“パパと私の”とあるように、メインは西島秀俊演じる世界的マエストロの父と芦田愛菜演じる娘の家族再生の物語です。

 西島さんのエプロン姿は、「きのう何食べた?」(テレビ東京)のシロさんですっかりおなじみですが、こちらはケンジ(内野聖陽)のためではなく、子どもたちのために慣れない手つきで料理を作ります。下手なりに一所懸命なところが萌えポイントではあります。

終始ふくれっ面な愛菜ちゃん…

 それよりも、娘が家事を一切手伝わないことにモヤモヤします。しかも終始ふくれっ面で本当に可愛くない。愛菜ちゃんのこと、少し嫌いになりそうです。

 もっとも正直いって、そんな父と娘がどうなろうと知ったことではありません。こちらの興味は、晴見フィルの楽団員にあるのですから。

【1人目】宮沢氷魚

 1人目は、当コラムの常連、トランペット奏者の大輝役・宮沢氷魚(29)です。先日、「エゴイスト」で毎日映画コンクール男優助演賞を受賞しました。パチパチパチ!

 父は「島唄」のTHE BOOMボーカル宮沢和史。実は演技も達者で、なにかのドラマで敵役を演じていて、その嫌味な感じがなかなかどうして、そうとしか見えない自然すぎる演技に感心したものです。

 なので、息子が俳優になったのも必然といえば必然かもしれません。ワタクシ的には、眞栄田郷敦と並ぶ、早過ぎる結婚に泣かされたイケメン2トップ、(あ、宮沢は事実婚でしたね)であります。

愛菜ちゃんとの絡みの間に別の顔が…

 ドラマでは愛菜ちゃんと恋仲になるか、という感じですが、そんなふうに仲良くしているシーンを見ているうちに、「ちむどん」黒島結菜が浮かんでくるから困ります。

 ああ、なるほどだから昔の俳優さんは家族を一切出さなかったり、プライベートについての質問はNGだったりと極力そういうものは見せないようにしていたのだと納得です。

【2人目】佐藤緋美

 そして、今回の本命はこの人、チェリスト・羽野蓮役の佐藤緋美(さとう・ひみ、24)です。第2話で華々しく登場した際、あまりに演奏姿がさまになっていたので、てっきりホンモノのチェリストかと思いました。

 幼い頃からクラシックの才能に恵まれ、周囲の期待を背負ってきたが、ある事情から音楽をやめて、いまは家業を手伝っている。そこに西島マエストロがやって来て、晴見フィルに勧誘する、という流れ。

 一度は断られたものの、実は彼がチェロの練習を今も続けていたことを知り、再度、訪ねて、チェロの演奏に合わせて、持参したピアニカで演奏。セッションすることで心を通わせるという名シーンが生まれました。

いまどき珍しい野性的な色気

 普段はクールなだけに笑った時のギャップもたまりません。野性的な色気を感じさせるのもいまどき珍しいタイプです。

 タダモノではないと思ったら、父は浅野忠信、母はCHARA。どちらに似ても類いまれなる才能を受け継いでいることは間違いありません。

 HIMI名義でモデルやミュージシャンとしても活動。今年1月、ドラマの番宣で「バナナサンド」のハモリ我慢ゲームに初参加。徳永英明の「レイニーブルー」と、山下達郎の「さよなら夏の日」をバックの合唱団に釣られることなく、最後まで音程を外さず、見事に歌いあげました。

 そのセクシーな歌声にネットもザワつきました。天に二物も三物も与えられた選ばれしイケメン・佐藤緋美。いずれ主役クラスに躍り出る逸材。いまのうちにチェックしておきましょう。

ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


山下智久「正直不動産2」、永野芽郁月9「君ここ」冬期ガッカリドラマは
 山下智久(38)主演の「正直不動産2」(NHK総合)が好調だ。初回平均世帯視聴率5.8%、個人視聴率3.0%から第2話...
こじらぶ 2024-01-27 06:00 エンタメ
“ラスボス”小雪の大迫力!NHKは「わろてんか」の再放送どうですか?
 山下(近藤芳正)は大阪へ向かいトミ(小雪)と話をする。山下は、スズ子(趣里)や愛助(水上恒司)の覚悟を必死に語り、なん...
桧山珠美 2024-01-26 16:05 エンタメ
スズ子ご懐妊! 山下&坂口“おじさん応援隊”のワナワナ顔が必見すぎる
 病状が落ち着いた愛助(水上恒司)とスズ子(趣里)は、2人きりで湖畔に旅行に出かける。  そこで将来の家族のこと、...
桧山珠美 2024-01-25 15:50 エンタメ
口をプーっ! 草彅剛演じる羽鳥の駄々っ子な表情に注目して
 トミ(小雪)から伝言があると、社長秘書室長の矢崎(三浦誠己)が、スズ子(趣里)と愛助(水上恒司)のもとにやってくる。 ...
桧山珠美 2024-01-22 15:35 エンタメ
宮沢氷魚の文面にデキ婚とは言わせない圧…イケメン続々“獲られる”幕開け
「まさかやー」と思わず声をあげてしまいました。そうです。宮沢氷魚(29)と黒島結菜(26)の事実婚発表です。 「か...
元モー娘。加護亜依様の“セクシー女優匂わせ”が冗談に聞こえないワケ
 モーニング娘。黄金期の人気メンバーだったものの、現在はお騒がせタレント化してしまっている加護亜依。昨年も週刊誌やネット...
堺屋大地 2024-01-20 11:16 エンタメ
シン・スズ子誕生!タナケンに「面白いね」と言わしめたヒロインの魅力
 喜劇「舞台よ! 踊れ!」の幕が上がる。タナケン(生瀬勝久)に稽古ですべてを受け止めると言われたとおり、スズ子(趣里)は...
桧山珠美 2024-01-19 14:45 エンタメ
タナケン(生瀬勝久)の決め言葉、「どうだろうね」に込められた真意
 スズ子(趣里)は、不安を抱えたまま喜劇王・タナケン(生瀬勝久)との舞台稽古を続けていた。  なんとかしようと、ス...
桧山珠美 2024-01-22 15:16 エンタメ
ブギウギ新章、タナケン役生瀬勝久の“顔芸”と「3枚の張り紙」が見もの
 小夜(富田望生)が付き人をやめると言って姿を消してから3カ月、愛助(水上恒司)は大学を卒業し、村山興業で働き始める。 ...
桧山珠美 2024-01-17 15:49 エンタメ
5年ぶり「おっさんずラブ」にコレジャナイ感?それでもいいと思うところ
 あの「おっさんずラブ」が5年ぶりに帰ってきました。2018年4月期にスタートした同作は、ピュア過ぎるおっさんたちの恋愛...
小夜(富田望生)の食い意地は国境を越えた!愛か、餌付けされただけか
 復学した愛助(水上恒司)は、スズ子の公演に触発され、いっそう勉学に励んでいた。  そして、公演が再開して以来、ス...
桧山珠美 2024-01-12 16:05 エンタメ
任侠ドラマ出演の高岡蒼佑様…小栗旬&芸能界批判に“かわいいチワワ”か!
 アウトローな役柄などで人気を博していた元俳優の高岡蒼佑。役者引退宣言をしていたものの、今年2月にリリースされる任侠ドラ...
堺屋大地 2024-01-11 06:00 エンタメ
朝ドラ名物の闇市、小夜の食い意地はタダモノじゃねえ!
 戦争が終わって3カ月、世の中の混乱は続き、スズ子(趣里)たちは未だ公演ができずにいた。  愛助(水上恒司)の病状...
桧山珠美 2024-01-09 14:50 エンタメ
歯に衣着せぬ小夜のキャラを生かしたブギウギ流「玉音放送」シーン
 終戦の日。スズ子(趣里)たちは巡業先の富山で玉音放送を聞く。りつ子(菊地凛子)は慰問先の鹿児島で敗戦を知る。  ...
桧山珠美 2024-01-08 15:50 エンタメ
原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...