指原莉乃が後輩へのスキンシップで炎上!今時のセクハラ・パワハラ境界線

コクハク編集部
更新日:2024-03-01 06:00
投稿日:2024-03-01 06:00

 元HKT48でタレントの指原莉乃(31)が、10年前の番組内で後輩メンバーに行ったスキンシップがSNSで拡散され、炎上している。

 問題になったのが、2014年に放送されたHKTの冠番組『地元ファン獲得バラエティ HKT48のおでかけ!』(TBS系)での一部シーンで、当時10代だった後輩メンバーが、指原によるハラスメントを“告発”。

 その内容は胸のサイズを確認したり、キスをしたり…。番組では「サシハラスメント」と名付けてネタとして扱われていたが、近年の芸能界の性的スキャンダルやハラスメント問題によって、浮上した形だ。

 一昔前は、同性間のハラスメントは軽視されていたが、ここ数年は違う。2021年には30代女性モデルから性被害を受けたという女性(当時20代)の告発が「週刊文春」に掲載され、話題になった。女性モデルは「わいせつ罪」として書類送検されていたという。

“命取り”になり兼ねない

 厚労省は「改正男女雇用機会均等法」(2014年7月1日)に「全国の労働局に寄せられる相談で、同性間のセクハラ被害を訴えるケースが増えている」とし、同性間のセクハラ被害を指針に盛り込んでいる。

 女性の管理職が増えてきた今、同性の部下からセクハラやパワハラで訴えられるリスクは高まっている。女同士だからと気軽に行った言動が“命取り”になり兼ねない。具体的にどんなことに気を付ければいいのか。

 民事訴訟に詳しい弁護士の山口宏氏に聞いた。

管理職女性が意識したいセクハラ・パワハラ

配偶者や彼氏の愚痴

「同性相手だと気軽にパートナーの愚痴を話すことがありますが、同僚や部下が婚活中でうまくいかずに悩んでいたり、失恋で傷ついていた場合、ハラスメントとして受け取られる可能性があります。

 コミュニケーションのつもりでも、職場(休憩中のランチや行事としての飲み会も含む)で話す内容として、不適切とみられるケースもあります」

悪意はなくても髪型やファッションをいじる

「『かわいいね』『似合っているね』とほめる分には同性間では問題になることは少ないでしょう。

 ただ、『デート? 気合入っているね』などとプライベートに踏み込んだり、“私の服が派手だと言われているのかも?”と思わせるような声かけを頻繁にすると、干渉されているとか、皮肉を言われて怒られているとストレスを与えてしまう可能性があります」

肩や腰などをタッチする

「一昔前なら、激励のつもりで触れることが当たり前でした。しかし、男女問わず、身体に触れるのは誤解を生みます。

 同性同士の場合、セクシャルな意味ではなく、強さによっては叩かれたと捉えられるケースもあります。

 さらに同僚や部下が、性的マイノリティであれば同性からのスキンシップに大きなストレスを感じます」

 炎上した指原に対し、SNSでは同情する声もあがっている。ハラスメントに男も女もないことを肝に銘じておきたい。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


茜色に心和むひと時、だからこの時間が好きなんだ
 忙しない街にも訪れる特別な時間。  足早に歩く人々は顔を上げ、しばし空を仰ぎ見てから、また現実へと戻っていく。 ...
女+家=嫁…「嫁ぐ」と「結婚」の違いはある?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第68回「コウメばあちゃんはどこ?」
【連載第68回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
貸したお金を催促するのにこんな手が…! モヤモヤを解消するLINE3選
 人にお金を貸した後、なかなか返してくれなかったら、とても嫌な気持ちになりますよね。  とはいえ、お金の話は、言い...
電マの営業からラブホの清掃員へ…羞恥心とも戦うストリッパーが思うこと
『電マの営業・新井です!』(略して「電マの新井」)という新作が大変好評だ。  書店員にとっての新作といえば「新しく...
口喧嘩で負けたくない! 勝ちたい時に使えるマル秘戦術3選
 みなさんは誰かと口論になった時、どんな戦法で勝ちにいきますか?  方法は十人十色ですが、今回は代表的な勝ちパターン...
凍り付いた湖の夜が更けて
 もしも突然、この瞬間に、氷が解けたらどうなるんだろう。  そう思いながら、凍て付いた湖の上に立つ自分が結構好き。...
「レンジでゆたぽん」人気じわり..足を温めると眠りやすい!
「レンジでゆたぽん」を知ったのは、年末年始に長野県の義実家に行った時。寒がりな私を気遣って、義母が用意してくれたのです。...
青空にオレンジボディが映え“たまたま”の見返りメンチにキュン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
私って性格悪い? 自分のダークサイドを自覚した4つの瞬間
 誰の心にだって、優しい部分と優しくない部分が存在するもの。そうわかっていても、自分の心のダークサイドを自覚すると「もし...
卒入学、彼岸、送別会【花屋が教える】予算内で理想の花束を贈る7カ条
「斑目さん、今年こそは頑張って期限内にお願いしますよ!」  お正月がなんとなく終わったばかり、なんて思っていたら、我が...
「とにかく盛り上がるやつ頼むよ」ってさぁ 先輩の無茶ぶりLINEがすぎる
 お笑い芸人の松本人志とその後輩芸人たちによるアテンド飲み会が話題になっていますね。  ニュースの真偽はともかく、...
2024-02-21 06:00 ライフスタイル
仕事のサボりがバレた瞬間4選 リモートワークは意外と見られている!
 近年では、リモートワークやフレックスタイムなどの制度が導入されて、数年前よりも働きやすくなりました。  一方で、自由...
真似から始まったファッションも、いつか体に馴染むもの
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
年の差婚の弊害?夫の“昭和の価値観”を持つ息子の将来が不安すぎる件
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  私の夫は10...
仕事のモチベが上がらない!30女40女のやる気スイッチをONにするテク
 どんなに好きな仕事でもモチベーションが上がらない時だってありますよね。気持ちが乗っていない時は、ミスしたり、時間が永遠...