更新日:2024-03-15 10:17
投稿日:2024-03-08 06:00
ネトナン師とは?
普通の男性と思いきや (写真:iStock)
皆さんは「ネトナン師」なるものをご存じだろうか?
端的に言うと、ネット上のナンパ師だ。
近年の男女の出会いのひとつにマッチングサイトがあるが、マチアプも駆使しながら、その枠にとどまらずネット上のあらゆる方法で女性と出会い、体の関係を目的(通称・ヤリモク)とするナンパ男たち。しかも、女性を口説く経緯や成果をSNSで公開し、場合によっては「ネトナン攻略術マニュアル」を有料で販売している者もいる。
今回取材に応じてくれたのは、「ネトナン師の端くれ」と言う、会社経営者のジンさん(仮名・49歳既婚/前妻との間に子供アリ)だ。
中肉中背、一重まぶたが素朴な印象のジンさんは、知的で柔らかな雰囲気をまとってもいる。
紺のジャケットにデニムをすっきり着こなした彼はごく平凡な男性で、正直『この人がネトナン師?』と疑ってしまうほど。
ジンさんは、どのような経緯でネトナン師になったのだろう? そこには彼にしか知りえない、大きなコンプレックスと悲しい過去があった。
大手銀行マンを経て、会社経営を
娘に会えないことがきつい (写真:iStock)
――ジンさんの自己紹介を簡単にお願いいたします。
「元大手銀行マンの経歴を生かし、現在は会社を経営しています。業務内容は、インバウンドをターゲットとした美容整形の仲介です。
前妻との間に12歳の娘がいますが、娘とはもう6年ほど会っていません。離婚の理由は、僕が家庭を顧みなかったから。当時は銀行マンとして出世することが最優先の生活で…。
妻は小児科医の傍ら、子育てを頑張る一方、ひそかに離婚を考えていたようです。娘がお嬢さま学校として有名な私立小学校に合格したのを機に、離婚を切り出されました。
妻ひとりでも経済力は十分にあり、夫婦関係は破綻していましたから…。ただ、妻との別れよりも娘と会えないことが一番きつかったですね」
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