「俺不幸っス」と嘆きヒモ生活 勤労意欲ゼロ男が妻に内緒で企むUターン

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-03-23 06:00
投稿日:2024-03-23 06:00
冷酷と激情のあいだvol.187〜女性編〜」では、事実婚7年目になった夫・ユウタさん(46歳・仮名)が、不整脈の診断をきっかけにまったく働かなくなったことに憤る春奈さん(38歳・仮名)の悲痛の叫びをお届けしました。
 では、春奈さんの夫であるユウタさんは、夫婦関係や将来をどのように考えているのでしょうか。

46歳。俺って本当に不幸…

「このトシで心臓に持病を抱えちゃうなんて、俺って本当に不幸っスよね。

 いやぁ、日によって体調にも波があるから、しんどいときは本当にしんどくて。『俺、このまま死んじゃうのかなぁ』なーんて、ヒヤッとする日もあるんですよ」

 持病のある体になったことに、とてもショックを受けていると繰り返すユウタさん。健康には自信があったのに、想定外の診断だったと強調します。

夫婦なんだから、助け合って当たり前

「体がこうなっちゃった以上は、もはやどれだけ自分を労わるかって話じゃないスか?

 だから仕方ないので、今はなるべく体を使わないようにして、家で過ごすようにしています。

 家にいれば、ちょっと体調が悪くなったら横になって休めるし、精神的にも外にいるよりもそのほうが楽なんっスよね」

 現在、自分は完全に無収入になり、妻の収入だけで暮らすことについては「夫婦なんだから、助け合って当たり前」と話すユウタさん。

 妻である春奈さんに感謝はしているものの「取り立てて、お礼を言うほどのことではない」と認識していると続けます。

きっちりカネを渡していたし

「だって、俺だって健康なときはきっちり働いて、以前はきっちりカネを渡していましたから。

 春奈には娘がいるんで、僕はその娘にも、けっこうお金を使ってきていますよ。

 今はもう体がこうなっちゃったから、これからは春奈にメインで働いてもらうしかないっスけど。

 だから、持ちつ持たれつって話じゃないスか。そんなことで春奈がガタガタ言ってくるとしたら、どれだけ冷たい女なんだって話っスよ」

 ユウタさんは、自分が50歳前にリタイアをするとは想像もしていなかったと言い、これからの将来も、もう定職につくつもりはないとのこと。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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