松田聖子まさかの中大法学部を卒業! 通信制の学び直しで成功する人は?

内藤みか 作家
更新日:2024-03-28 06:00
投稿日:2024-03-28 06:00
 先日、歌手の松田聖子さん(62)が中央大学法学部の通信教育過程を卒業したことが話題になりました。近頃、通信制大学で学び直しをする女性の話を多く聞くようになりました。
 彼女らはなぜ通信制大学で勉強し、どんなメリットがあるのでしょうか。

通信制はリモート学習、超長期の資格試験のようなもの

 筆者も別の大学の通信過程を卒業していますが、大学の通信教育は、ほとんどリモート学習と変わりありません。コロナ禍以前から、動画を視聴したり、テキストで自習しながら大学の課題をこなしていくものです。

 ただ、その中に一部「スクーリング」と言って、夏の短期間や夜間などに直接大学に通い、対面で受ける授業があります。しかし近年ではオンラインで対面型講義の受講もできるようになり、ほとんど大学に行かなくても卒業できるところも出てきています。

 大学を卒業するためには、全部で100単位以上が必要です。1単位や2単位など少しずつ教科の課題をクリアした末に、卒業があります(学科によっては卒業論文もあります)。

卒業まで資格試験を50くらい受けたようなもの

 資格試験を50くらい受けたようなものと考えれば、かなりの学習と根性が必要だということがわかるかと。

 これほど大変でも挑戦する人が後を絶たないのは、通学するよりずっと安く大学を卒業することができるから。また、大学に通うことが難しい多忙な人や、遠方の人も挑戦しやすいのです。

 完全に孤独な学習というわけではなく、オンラインコミュニティーやサークルなどで情報交換をすることもできるのも心強いところですね。

子どもの受験勉強に刺激され「入り直したいな」とボヤいたら…

 筆者も40代になってから大学の通信課程で学び直しました。入学するまではリタイアされた高齢の方が多いのでは、と想像していたのですが、それ以上に30〜50代が多かったのには驚きでした。

 中には大卒の資格を取ってから転職したいという人や、専門知識を学んでキャリアアップしたいという人もいます。自分の今後のために学んでいこうというアグレッシブな人も少なくありません。

 また、大学で学び直したいと考える主婦も少なくありません。中には子どもが勉強しているので自分も勉強したくなったという人もいます。

「ママも文学部に入り直したいなあ」

 親子で勉強の話題で交流できるので、反抗期や思春期の時のコミュニケーションにもなるのだとか。

 筆者も子どもが受験勉強をしているのを見て、「ママも文学部に入り直したいなあ」とボヤいたのがきっかけでした。

「今からでも遅くないよ」と言われ、確かにそうだと学び始めたのです。そしてレポートの書きかたについて子どもと一緒に考えたりといい思い出もできました。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


辛酸なめ子さん「猫奉仕入門」人より高貴な存在に奉じる幸せ
 猫様、神様、仏様!! ネコの前では誰もが下僕……。猫は迷える人間をいつも導いてくれているのです。
昼と夜で違う顔 ガード下で見つけた芸術作品 2023.3.3(金)
 暗闇をバックに造形が際立つ、まるでガード下の芸術作品。  明るい時間にはなんてことない風景なんだけど、まったく違...
イジリとイジメの違いは?関西出身者は思う「わからん人は使用厳禁!」
 みなさんの生活圏には「イジる文化」はありますか? 私は関西出身なので、お笑いの文化が身近にあり、小さな頃からイジリ慣れ...
プレゼン怖い問題 緊張しない5つの方法で苦手意識をなくす!
 会社でのプレゼンや学校での保護者会など、人前で喋るときに緊張して本領発揮できなくなってしまう人はよくいます。たしかに、...
にゃんたま撮影=合法! プリプリな美少年“たまたま”に大注目
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
職場にひとりはいる!? 驚くほど「働かないおじさん」対策法
 会社で働いていると、びっくりするほど仕事をしないおじさんっていませんか?  働き盛りのアラサー、アラフォー女性にとっ...
三匹寄れば文殊の知恵 2023.3.1(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
超絶かわいい! 春の花「シレネ サクラコマチ」最強の飾り方
「へー!」  以前なにげなく見ていたNHKの特集番組で、思わず声が出たことがございました。なぜテントウムシは自然と...
写真の黒枠は要注意! 40代なら知っておきたい年賀状マナー
 年々、デジタル化が進む現代では、年に一度、心を込めて書く年賀状の意義も大きくなっていますよね。でも、実は年賀状には意外...
BiSHセントチヒロ・チッチ「ハクと坊のきょうだい猫は人を虜にする」
 私、このコたちを我が家に迎える前から、ふたりのファンだったんです。 「セントチヒロ・チッチ」の名前の通り、私はジ...
「新井モーニング」からのストリップ劇場へ 2023.2.28(火)
 書店員でエッセイストで踊り子。コクハクで連載中の新井見枝香さんが出演するストリップを観に行ってきました。ストリップ初心...
自分を追い詰めないで アラフォー女性管理職5つの悩み&解決法
「課長に昇進したのはいいけど、意外とツラい〜!」そんなアラフォー女性、増えています! 豊富な経験から職場で責任あるポジシ...
日光浴&岩盤浴♡ くるんとしたポーズで“たまたま”をチラリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
見栄っ張りな女の「隠れ心理と付き合い方」を知って楽になる
 あなたの周りに、見栄っ張りな女はいませんか。友達だと思っていても、会うたびに見栄を張られると、疲れてしまいますよね。こ...
職場にウジャウジャいる!?「老害社員」特徴5つと付き合い方
 さまざまな年齢の人が働いている職場では、かなり年の離れた定年間近の上司や先輩とも付き合わなくてはなりません。人生の先輩...
何でもない日、いつか良い思い出になる時間 2023.2.27(月)
 行きかう電車を眺める2人。  なにか会話をするでもなく、ただ同じ方向を向いている。  記念日やイベントごと...