スナックでモテる男女の法則
私はこれまで多くの夜の世界を見てきましたが、スナックは本当に不思議な場所です。
完全無欠のモテ人間ほど、なぜか好かれない。逆に情けない非モテほど、みんなに深く愛される。
この謎の逆転現象、実はスナックでは“あるある”なんです。
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気になる“スナックあるある”の前に…前回のお話し【スナック超入門編】どんな場所? 若葉マークのホステスが実感する5大特徴はコチラ
スナックはがんばる人の「解放区」なのかも
男性ならスマートさや器の大きさ、女性なら上品さや愛らしさ――。こういう人たちは、一般的には多くの人にモテ認定されますよね。
逆に非モテっぽく映るのは、男性なら愚痴っぽくて女々しいとか、女性なら愛想がなく口が悪いとか。
もちろん、モテ要素はあるに越したことはありません。だけど時にスナックでは、この一般的モテの要素はあまり評価されなかったりします。
むしろ「なんか気取っててイケ好かない」になったりして…。
じゃあどういうところがスナックでのモテポイントになるか?
一般的に非モテとされる部分なんです。情けなくて、だらしなくて、しょぼくれていて、お酒に呑まれている。そんなダサめな部分こそがスナックでは愛されるわけです。
さらに不思議なのが、このモテが異性だけではなく、同性からも強く支持されること。
最近聞いた話だと、若い男性客ほどスナックでママに説教されるおじさんには憧れるのだとか…笑。でも、なんとなく分かります。
がんばっている人がふと見せる“弱い一面”こそかっこいい
私も女性のお客さんがベロンベロンに酔って、泣きながら『愛の讃歌』(越路吹雪ver.でした)を熱唱する姿に胸打たれましたもの。
がんばって生きている人が醜態を晒(さら)すの、かっこいいですよ。私はまだまだ変にカッコつけちゃうし。
たぶん、スナックでは《いかに人間くさくいられるか》というのが重視されるんでしょうね。
人間の《よりピュアな部分》を受け入れてくれる場所、それがスナックなのかもしれません。
【登場人物紹介】
モジョ子:自信がほしい主人公。早く一人前になるため修行中。
コミ:モジョ子の先輩。人気ホステスだが酒乱なのが玉にきず。
ママ:どろんぱのママ。自信と負けん気と美容代がメガトン級。
マキさん:どろんぱNo.1ホステス。おっとり系毒舌で3人の子持ち。
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