ハーブ育てるなら一択!虫よけ・若返りにローズマリー、ほっぽらかしで◎

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-04-17 06:00
投稿日:2024-04-17 06:00
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋は、神奈川の片田舎にあります。4月とはいえ1日の寒暖差はすさまじく、朝晩はストーブ、日中は半袖という「マジで何着る?」なシーズンです。
 それでも冬眠から蘇ったカエル兄弟(?)の元気な大合唱が聞こえ、店先は活動的な野良猫たちの寄合場と化し、確かな春と初夏の兆しを感じるわけですが、「コバエ問題」にも直面!
 扱うものが植物なだけに結構深刻です。

無視できない虫問題

 しかも店長が猫なのでやたらな殺虫剤は使えず、ドクダミなどのハーブで虫除けを作ったり、昔ながらのハエ取りテープをお客様から見えない天井にぶら下げ、捕獲した憎いコバエを見ながら悦に入っております。

 というわけで、強力なアノ植物に登場いただきましょう!

 今回は開運ハーブ「運は引き寄せても虫はシャットアウト、魔法使いのローズマリー」の解説です。

若さを取り戻す魔法

 ローズマリーは抗酸化作用があり、「若返りの薬」として古代から活用され続けるハーブの一種。

 中世ヨーロッパの最古の香水や治療薬として親しまれてきた奇跡の若返りの水「ハンガリーウォーター(王妃の水)」にも使われる、ハーブのど真ん中に君臨します。

 その効用は、抜け毛予防、疲労回復、安眠、記憶力、デトックスetc.…とにかくあげたらキリがない。

【若返りにローズマリー】は古代から変わらない女性の飽くなき欲望に寄り添ってきたのです。

愛の象徴

 香りが残るローズマリーはギリシャ神話の中で愛を司る女神「アフロディーテ」に捧げられたとされ、変わらない愛の象徴でもあります。

 デザインが許す限り、ブライダルブーケにはローズマリー入れるようにしております。

 スタッフさんたちが帰った深夜に制作するローズマリー入りのブーケは作業中にも香り、疲労困憊なのに不思議と疲れも一瞬、ぶっ飛びます。

 最近のナチュラルブームが功を奏し、通常のオシャレ花束にも“混入”。ローズゼラニウムやユーカリ多種など「草・草ブーケ」(勝手に命名)には大活躍でござんすよ。

魔除けのハーブ

 爽快で強い香りはドライになっても威力は変わりません。西洋では古くから魔除けや厄除けのお守りアイテムとして多く使われていたようです。

 魔法使いのようなローズマリー、調べれば調べるほど怖いくらいですが、気にせず、ほっぽらかし園芸にて育てられます。

 ワタクシのお店でも鉢や切り花として大活躍中。とりわけオススメは、玄関や陽の当たる窓辺です。

 爽やかな香りと共に良い運を引き寄せてくれることを願い、惜しみなくバンバン枝を切って飾っておりますよ~。

虫除け最強説

 ローズマリーの香り主成分、カンファーは害虫予防もしてくれます。

 ダニ・蚊・ノミ・コバエなど悩ましい虫問題が勃発する季節に突入ですが、ローズマリーを筆頭にミントやタイムなどのハーブ系やユーカリや檜など香りの高い樹木は、天然の虫除けネズミ除けとしても注目されています。

 ローズマリーは見てよし、飲んでよし、食べてよし、おまけに嗅いでよしの万能ハーブですが、開花期間も異常に長く育てやすく痩せた土地でもしっかり育ちます。

 なんて“お人よしな”植物なんだ?

種類は?

 花市場では今時分からポット苗がどんどん登場してきます。育ってからだと移植を嫌うので、小さいうちでの購入をオススメいたします。

 地植えも鉢植えでも自由自在。飾るついでに虫除けまでしてくれます。木になる、あるいはツルになる種類もありますが、何も考えず、大きく育てたければ、木になるタイプをどうぞ。

 何かに這わせたり、高い位置から垂れ流して仕立てたければツルタイプを。ほっぽらかしでデカくなりすぎる前に若干の剪定は必要ですが、楽しいですわよ。

 特にローズマリーは年間通して青い葉というだけでなく、ただでさえ、ほっぽらかしでもOKなのにさらに上手に育てればずーっと花が咲いております。

 ガーデニング商材として、切り花として花瓶に、ドライフラワーとして壁掛けに、そして生ゴミの上に一枝おいても効果テキメン。 屋内外どちらでもOK。ただ飾るだけ、置くだけで効果を実感すること間違いなし。お試しあれ!

 爽やかな香りのローズマリーがアナタに幸運を引き寄せてくれますことを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


夏空が秋にかぶさる風景 季節がバトンタッチする時期がきた
 夏空が秋にかぶさる。そうだ、あしたはもう「秋分の日」。  ここまでくると「いよいよ今年も後半戦」という感じがして...
気づけば10年前のまま…大人のメイクは年単位で見直すべし!
 みなさんはぶっちゃけ、メイクの勉強をしていますか? 私はお恥ずかしながら、10代の時に雑誌を参考にして習得した以来、や...
妊娠5カ月、4畳のシェアハウスへの単身引越しに踏み切った話
 先日、夫の実家で親戚の子どもたちと上の子の5歳の誕生日を祝いながら、ふと「ってことは、自分も人の親という立場に置かれて...
気が付けば先輩社員の立場に…「職場で憧れられる存在」に5つの共通点
 仕事がバリバリできて見た目も完璧な女性は、職場の頼れる存在であり、憧れる存在でしょう。「私も少しは後輩から憧れられる女...
2023-09-21 06:00 ライフスタイル
「ほよよ顔」がたまらにゃい!プー太郎君の“たまたま”を激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ギャラ飲みは私の天職! 月収100万円、一度だけ恋人関係になった人も…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
「必ず夢は叶う」は罪なアドバイス? どっちにしろ人生は続くのです
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
日持ち抜群「ジンジャー科のお花」の摩訶不思議、1週間過ぎても元気!
 ワタクシの大切なお花友達のAさんは、見た目は男性ですが、心は妄想が止まらない夢見る乙女。朝の精神統一は「花を触ること」...
子育てワンオペ問題…親頼みのママにモヤモヤ、男性の育児休暇は必要?
 先日友人と、子育てについての話になりました。  私の仲の良い友人たちは、自分の子どもが乳児の時に、実家の協力が得...
おなら、誤爆、カビパン…40年生きてたら、恥ずかしい思い出ぐらいね
 生きていれば、誰にでも一つや二つの恥ずかしい思い出があるものですよね。時間が経って忘れた頃に、ふと思い出してしまうと、...
親との距離感むずい…小言付き同居or孤独な別居、子連れで出した答え
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
遊びスイッチ全開にゃ! 猛ダッシュ“たまたま”の一瞬をパチリさせて~
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
死語説もあるけど便利な「OL」、海外では通用しない?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
私が稼ぐしかない!「月経ディスク」で起業、元居酒屋店員の猪突猛進人生
 パワフルの塊のようなアラサー女性がいます。「株式会社MONA company」代表取締役の向井桃子さん(35)。生理用...
月経ディスクにベットする女の覚悟「ストレスを減らす手伝いがしたい」
 生理用品の一種で使い捨て可能な「月経ディスク」を企画・販売する「MONA company」代表取締役の向井桃子さん(3...
3万のフレンチ? 1カ月の食費ですけどー!心で泣いた“女子飲み”の誘い
 仲良くしている友達や、恋愛対象として見ていた人との会話で「私とは住む世界が違う……」と感じた経験はありませんか? 今回...