韓国男子は前戯ナシ? 初ポッポから“韓流SEX”の流れに身を任せて#2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-05-07 18:39
投稿日:2024-04-19 06:00

久しぶりの再会

――つらい失恋を味わったからこそ、恋愛に慎重になる気持ち、十分わかります。続けてください。

「新大久保の韓国料理店『M』に入るなり、カウンター席にいたソジュン君が嬉しそうに笑みを向け、立ち上がったんです。

――愛香さん、会いたかった。

 彼は私のためにイスを引き、脱いだコートもハンガーにかけてくれるなかなかのエスコートぶりです。

 カウンター内にいたママも、

――愛香ちゃん、いらっしゃい。ソジュン君たら30分も前から待っていたのよ。

 なんと、30分前から来店していたことを教えてくれました。

――ママ、それは秘密!

 照れ笑いをする彼の隣に私も座り、マッコリで乾杯をしたんです。

――愛香さん、会えて嬉しいです。

――私も…。

 会いたい時は彼の自撮り写真を見て、熱い吐息をついていたことは内緒にしました(笑)。カウンター下のひざが触れ合い、さらにドキドキしながらも平静を装って…。

恋人の承認が欲しい

 ママお手製のチヂミやサムギョプサル、鍋物を食べている間も、私はキスのことが気になって仕方ありません。

 いえ、その前に『2人はちゃんとお付き合いを始める』と恋人の承認が欲しかった。しばらくすると、私は酔いに任せてつい言ってしまったんです。

――一昨日のおやすみLINEには驚いちゃった。でも、翌朝、何もなかったように、『おはよう』って自撮り写真を送ってくるんだもの。ソジュン君、いじわるね。

――僕、なんてLINEしましたっけ?

 彼はとぼけたように、微笑を浮かべたんです。

――もう、言わせないで。

 私が唇を尖らせ、ひざをトンと打ちつけると、彼は笑みを深めました。

――愛香さん、どんな表情も可愛い。もっと怒った顔も見たいな。

――大人をからかわないの。

――もっとプンプンして。

――絶対しない。

 こんな他愛のない会話が続きました。店が混んできたので、ママはスタッフたちと料理を運んだり、常連客の相手をしたりと忙しそうで…。

 食事を終えた私たちは店を出ることになったんです。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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