毎日頑張るあなたがちょっぴり得した気分になれますように…。
上り坂、下り坂、そして「まさか」
人生には3つの坂がある。上り坂、下り坂、そして「まさか」。
2007年当時、安倍晋三氏が突然、首相を辞めたのを受け、小泉純一郎元首相が「人生には、上り坂もあれば下り坂もある。もう一つ『まさか』という坂がある」と発言したのは有名な話です。
結婚式のスピーチでも耳にする「3つの坂」エピソードは、人生は良いことも悪いこともあり、予期しないことも突然やってくるという人生訓。もしもが起きても2人で力を合わせて乗り越えていきましょうと締めくくられますが、新年度早々、人生「下り坂」や「まさか」状態という人は気分転換にお出かけしてみてはいかがでしょうか。
高尾山にも女坂と男坂
オススメは「高尾山」(東京都八王子市)です。
2007年にミシュランの旅行ガイドで富士山と共に最高ランクの星3つを獲得。新宿から京王線に乗り、約1時間で登山口まで行ける手軽さ、そこからケーブルカーで中腹までアクセスできるため、初心者や体力に自信がない人でも大丈夫! 上級者も楽しめる難易度の高いコースもあります。
中腹から1号路を歩いていくと、道が二手にわかれますが、そこが女坂、男坂と呼ばれるポイント。前置きが長くなりましたが、今回はこの「坂」のお話です。
【今回の女ことば】女坂
女坂、男坂の由来は「たとえことば辞典 第1版」によると、
女坂…「女」は「小さい」「優しい」の意を添える接頭語/神社・寺の参道などで2つある坂のうち、緩やかな方の坂
男坂…「男」は「大きい」「激しい」の意を添える接頭語/神社・寺の参道などで2つある坂のうち、急な方の坂
「明鏡 国語辞典 第3版」には、女坂と男坂は対義語であり、次の説明もありました。
女坂…距離が長いが傾斜が緩やかな坂道
男坂…距離は短いが傾斜が急な坂道
女坂と男坂、どちらのほうがつらいかは意見が分かれるところですが、高尾山の男坂は少し急な階段で、その数は仏教でよく使われる人間の煩悩の数と同じ108段。階段を上るごとに煩悩がはらわれる、といわれているそうです(観光情報サイト いこうよ八王子・高尾山のHPから)。
まさかの煩悩まみれ
新作のコスメやバッグが欲しい、推しに貢ぎすぎて毎月赤字! ちょっと頑張った自分にたーっぷりのご褒美がやめられないなどなど。
まさかの(!)煩悩まみれというそこのあなたさま、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
(日刊現代校閲/タダ美)
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