本当に100歳まで生きたいの?自分の“賞味期間”を延ばすキャラ設定の極意

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2024-07-09 22:00
投稿日:2024-05-11 06:00
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳の時に仕事中心で働く生き方をドロップアウト。現在は悠々自適な老後(?)を送りながら、還暦過ぎの童貞として注目を集めています。

日本人の平均寿命は世界1位

 WHO(世界保健機関)が発表した「世界保健統計2023年版」によると、日本人の平均寿命は84.3歳の「世界1位」なんだそうで、過去20年で約2.5歳も延びているんだって。

 このまま寿命が延び続けたら、いわゆる「人生100年時代」があまり遠くない未来に現実に…ってもう、なりつつあるのかな。

 どんな人もいつかは年を取るけど、実際のところ「本当に100歳まで生きたいのか?」って話なんだよ。

長生きだけが「幸せ」ではない

 今や世界トップ長寿国の日本だけど、寿命が延びることが必ずしも幸せなのか?

 厚生労働省では「平均年齢から寝たきりや認知症などの介護状態の期間を差し引いた期間」を「健康寿命」と定義づけているそうなんだけど、最新のデータによると日本人の健康寿命は男性が72.68歳、女性は75.38歳なんだそう。

 平均寿命が男性81歳、女性87歳であることを踏まえると、亡くなるまでの約10年も「健康ではない状態」で生きなければならない。それじゃあ、幸せとはいえないよね。

 オレも60歳を過ぎたあたりから実感してるんだけど、カラダがそれなりに健康であっても若い頃に比べると集中力が散漫になったり、動きが鈍くなったりするのは避けられない。髪が白くなってシワも増えるし、目も悪くなる。

 …これが「老い」なんだなって。シンプルに表現すれば、死が近づいているんだ。そして、この期間を世間では「老後」と呼ぶ。

老いることができる人間は贅沢?

 だけど、そんな「老い」とか「老後」って、実はすべての生き物に共通した絶対的なものではないって知ってる?

 野性で生きている動物は、年老いて動きが悪くなったらあっという間に天敵に食べられちゃうし、体力が衰えて狩りがうまく出来なくなったら死んでしまう。人間みたいに老いて老後を迎えるなんてあり得ないんだよ。

 肉体が衰えても敵に襲われる心配がなくて、のんびりした老後を迎えられるのが人間の特権と考えたら、なんだか年を取ることが贅沢な行為に思えてこない?

 ──そう説明されると悪い気はしないです。

 でしょう?(笑)。人生後半、枯れることを嘆くんじゃなく、せっかくなら、健康な身体で楽しんで過ごしたいものだよね。老いを堪能しながら“健康寿命”を全うするのはどうだろう。

 オレなんかは、目が悪くなって度付きのサングラスをするようになったし、白髪が目立つようになってからは、担当の美容師さんと相談しながらカラーリングを楽しんでいて、なんとなく年を取ってからのほうがオシャレの幅が広がったような気がしてるんだよね。

 若い頃よりも見た目が衰えるのは仕方がないこと。だったら、そこはセンスで勝負しようよ! やっぱり人生の晩年はカッコ良くいたいじゃない?

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


「ぴかるです」と言うたび笑われた…偏見だらけの社会でも“自分の名前”で生きる。22歳大学生の決意
 キラキラネーム、シワシワネームなど年代によって“名前”の傾向が異なります。名前が“社会的ラベル”になる現代では、名前を...
「プレゼント渡さないで」って知らんがな!ママ友クリスマスでの最悪エピ4つ。ミスるとぼっち確定?
 クリスマスまであと一カ月。これからママ友とクリスマスイベントをする予定がある方は、トラブル回避のために必見! 今回は、...
美少年から国宝級“にゃんたま”まで!もふもふ9連発は「可愛い奇跡」がいっぱい♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 2025年10月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずか...
神様ありがとう…!ふわふわ“にゃんたま”が可愛すぎて感謝するレベル。猫は人類を癒す
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第107回「復活のアフロ!」
【連載第107回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
【漢字探し】「橋(キョウ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「誰よりも頑張っていた」に号泣…心に響いた恩師の言葉4つ。叱咤も温かい言葉も忘れない
 学生だったあの日も、遥か昔…。アラサー・アラフォーになると思い出は徐々に薄れていきますよね。でも、心に響いた温かい言葉...
可愛すぎやろ! 母のLINEに“キュン”連発♡ トーク画面はメモ帳じゃないってば
 自分を育ててくれたお母さんを「すごい」「敵わない!」と、尊敬している人も多いでしょう。でもたまに見られる可愛い姿にクス...
それ、実は「マネハラ」です。身近にある“お金”のハラスメント。飲み会への強制、プレゼント代徴収もアウト!?
 お金にまつわるあらゆるハラスメントを指す「マネーハラスメント=マネハラ」をご存じですか? 実は身近なところで遭遇する機...
「お受験したい」6歳娘の言葉にアタフタ。“公立で十分”は親の勝手な思い込みですか?
 それは、現・小学1年生である我が娘・ミオリ(みーちゃん)が保育園年長の夏であった。彼女は突然、母である私にたずねてきた...
エモすぎ注意!平成女児グッズ、何が好きだった?シール帳にロケット鉛筆…あの頃の思い出エピ【流行語大賞ノミネート】
 2025年の新語・流行語にノミネートされた「平成女児」というキーワード。平成時代に女児だった人たちがが大好きだった文化...
神聖なる“にゃんたま”様、願いを叶えて…!「世界中のネコ様が幸福でありますように」
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
それ“和牛”違いですよ! コントのような「おばさん」二人の会話に更年期の私が救われたわけ
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
失敗ばかりの「ミモザの鉢植え」、成功の秘訣は“マニュアル外”の育て方にあり? 4年目で気づいたコツ
 晩秋の風がひんやりと肌を撫でるころ、ワタクシの中でそわそわし始める植物がございます。それはずばり、ミモザちゃん。 ...
一生ついて行きます! 職場にいた“理想の女上司”エピソード集「とにかく帰っていい」の言葉に泣いた…
 あなたにとって「理想的な女上司」とはどんな人物ですか? 漠然としたイメージ、あるいは具体的な条件などはあるでしょうか。...
LINEの誤爆で思い出す、中学時代の“ある事件”。女子同士の「手紙回し」にあった残酷な一面
 あの頃の手紙は、今のSNSより不器用で、でもずっと真剣だった。速さに追われる時代に、言葉を選ぶ“間”の大切さを思い出さ...