Amazonで対面指定注文⇒在宅でも宅配BOXの怪、なぜ改善されない?

更新日:2024-05-10 06:00
投稿日:2024-05-10 06:00

同じお金を払っても…配達員次第でサービスの質が大きく変わる問題

 配達員の質に関する課題やトラブルはAmazonに限った話ではありませんが、Amazonでは置き配の場所や配達時間を消費者が指定できるのも魅力のひとつです。

 だからこそ余計に約束通りの配達がなされないストレスは、期待が裏切られる分だけ大きくなりやすいのではないでしょうか。

 今は物流2024年問題も叫ばれていて、各家庭に荷物が希望通りに届くことすら以前より危うくなりかけていますが、ネットショッピングには「物」の品質だけでなく「届くまでのサービス」の質も考慮して、価格に見合っているかを判断している消費者も多いはずです。

 それなのに「同じお金を払っても、配達員次第でサービスの質が大きく変わってしまう」のは、やっぱりちょっと消費者としては悲しいよな…と感じてならないのです。

 体調が悪い人や重い物を持てない人、部屋から外出ができない人などなど、いろんな事情からあえて値段よりも利便性を優先してAmazonで買い物をしている人も少なくないでしょう。

健康な消費者だけではない現実

 配達員にも独断で宅配ボックスに入れてしまうだけの“やむにやまれぬ事情”があるのかもしれませんが、「宅配ボックスまで自分で取りに行けばいいだけでしょ」という簡単な話では済まない消費者もたくさんいます。

 今、この瞬間にも「配達」によって、せっかく利便性を重視して買い物をしたのに、かえって大変な思いをしている人がいるかもしれません。

 荷物の宛先を見ただけでは消費者の抱えている事情まではわからないだけに、健康な消費者だけではない現実に対して、もっと理解が広まるといいのに…と感じてなりません(アマゾンジャパン社には現体制への質問等を送りましたが、期限までに回答は寄せられませんでした)。

(渡 明代/ライター)

わたり・あきよ▽行政組織で働いた経験から社会福祉やサイレントマジョリティの声への関心が高い。庶民の生活に身近なテーマへの執筆・寄稿を重ねている。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


10年分のカネの流れが怪しい。会員数が集まり⼤喜びしたのもつかの間…
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
円満退職に必要な最低限のマナー6選、「立つ鳥跡を濁さず」は社会人として当たり前!
 終身雇用の時代は終わり、今では6割の社会人が転職経験ありだというデータも出ています。読者の皆さまのなかにも、「転職しよ...
更年期、それはある日突然に…45歳女の体が『倦怠感で満タン』になった
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老...
生理前を穏やかに過ごすご機嫌アロマ術【調香師が解説】タイプ別おすすめの香り・精油・香水は?
 女性の体は生理が近づくとホルモンのバランスが崩れ、精神的なイライラや落ち込みに加え、むくみや便秘、疲れやすさなど、PM...
兄弟姉妹なのになぜ不仲? 怒る前に知っておきたい原因5つと対応策3つ
 子育てをしていると、兄弟姉妹の不仲に悩む人が多いですよね。一体何が原因なのでしょうか? また、自身が親になっても兄弟姉...
思わず二度見!『バブ』新商品・MEGA級のボコボコ泡の実力は? 自宅の風呂がジャグジーになるのか
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの? 」「買ってみたいけれど、...
手のぬくもりとともに
 自然と手を合わせるときの気持ちって、  みんな、おんなじだよね。
実りの秋! 澄みわたる青空の下“たまたま”狩りに出かけませんか?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
女と水がいっぱいだ…『娑婆』は何て読む? ヒント:「娑婆はいいな」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第83回「迷いインコ歌をうたう 前編」
【連載第83回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
中目黒「ダコー」はまだ大混雑? 代官山「無印良品」新店はオサレな店員さんだらけだった!【秋の東京散歩】
 8月のオープン時には話題を呼び、大行列をなしていた中目黒のパン屋「ダコー(dacō)」。あれから2カ月が経ち、やっぱり...
下世話な仕事がバレた? 夫や息子の「意外な反応」で主婦が気づいたこと
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
地味な女に負けた? 夢を諦めた“こたつライター”の「プライド」が砕かれるまで
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
私の「仕事」は夫に内緒。専業主婦が下世話なゴシップにのめり込むワケ
 夫を仕事に、ふたりの息子を小学校に送り出してからが、自分の時間だ。  長時間かけて丁寧に淹れたブルーマウンテンを...
プロ作家・村上龍先生をリスペクト。64歳のプロ童貞が語る「自己啓発本を好きなこれだけの理由」
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
「#男児ママ」トレンド入り 小学校低学年の息子が大浴場で誰かに触れて問題になったら?【弁護士解説】
 9月末、X(旧ツイッター)で「男児ママ」がトレンド入り。これは男児を銭湯や温泉、または女子トイレに連れてくる男児の母親...