4年で40cm伸ばした髪をバッサリ! 40女がヘアドネーションをするワケ

コクハク編集部
更新日:2024-05-08 06:00
投稿日:2024-05-08 06:00

厳しかった祖母が唯一褒めてくれた髪

 筆者がヘアドネーションをするようになったのは4年前から。祖母と母の影響が大きいです。

 祖母は、筆者の髪をよく褒めてくれました。

「髪の毛だけはまっすぐね」

 褒めてる…のか?(笑)。祖母はふわふわの猫っ毛。おまけに毛量も少なく、ボリュームを出すのに四苦八苦していました。

 一方筆者の髪は、真っ黒のストレート。毛量もたっぷりで、油断するとすぐにもっさりしてしまうのが悩みです。

 茶髪にした時の祖母の怒りっぷりったら。

「なんてもったいないことを!」

 と、がっつりたっぷりお説教を食らいました。

 そんな祖母もとうに亡く。せっかく祖母が唯一褒めてくれた髪の毛が、誰かのためになればいいなと、興味を持ったのが一つのきっかけです。

 ばーちゃん、あんたの孫はちょっとはまともな考えをするようになりましたよ。

深夜にひとり泣いていた母

 筆者がヘアドネーションをするもう一つの理由は20年前に他界した母です。母は多発性骨髄腫を患っていました。

 闘病生活は10年ほどだったでしょうか。治療の副作用で髪が抜けたことも。

 大丈夫かな…と筆者の心配をよそに、母は「一回やってみたかった」と、頭を丸めたのです。そりゃあもう、ツルツルに。

「生きとったら、髪なんてまた生えてくるやろ」

 こともなげにそういっていた母ですが、ある夜中、洗面所で鏡を見ながら涙目になっているのを見てしまったんですよね。

 本当はつらかったんだな…と母の強がりを見抜けなかった自分の鈍感さを悔やみました。

 その後、バイト代で医療用のウィッグを購入しました。

「気にしてないのに」と言いつつも、母は喜んでいました。

  ◇  ◇  ◇

 今回、筆者が寄付した髪の毛の長さは40センチ。約4年間伸ばした髪がどこかで誰かの気持ちを、少しでも明るくしてくれればなと思います。

 最近、ヘアドネーション対応の美容院も増えてきたとのこと。興味を持った方は、予約サイト等で「ヘアドネーション」で検索してみてください。イメチェンと社会貢献ができて一石二鳥ですよ♡

 さて、3回目を目指してまた伸ばし始めますか!

(編集K)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


竜宮城はこんな感じかな 2023.7.17(月)
 海の生き物に夜の街の光が重なって、にぎやかで涼しげな世界。  竜宮城はきっとこんな感じかな。  そういえば...
納涼★にゃんたまシリーズ!雪ん子“たまたま”のクールな視線
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
急に生理! 気分最悪の流血事件を防ぐ対処法&“即席ナプキン”の作り方
「ナプキンをしていないのに生理が来ちゃった……!」女性として数十年生きていれば、こんなこともありますよね。今回は、急に生...
もうさ、スタコラサッサと逃げ出そうよ? 2023.7.16(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
30代女が感じたApple Watchのメリット3つ 2023.7.15(土)
 街を歩いていると、スマートウォッチを付けている人が多いですよね。運動しない人にもメリットがあるのでしょうか?  ...
動物のゆるキャラ漫画/第53回「ぼくらのこだわり」
 ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、その生きものたちをこよな...
“うちの自慢の嫁”に徹しなきゃだめ?「旦那の実家に行かない方法」5つ
 夏休みが近づいてくると浮上するのが、「旦那の実家に行きたくない」問題。旦那の実家への帰省が嫌というのは、あなただけでは...
親友でも彼ができた途端、ハブ攻撃開始! げに恐ろしき女の世界LINE3選
“女の世界”という言葉を聞くだけで、どこかゾッとするような怖さを感じませんか? 女には裏の顔があるもの。それはLINEに...
女性だけじゃないYO!「スマホ&パソコン童貞」60代オヤジの幸福論
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
この世の最凶生物はナチュラルマウントさん!距離をとる以外に対処法ナシ
 みなさんの周りには、いまだにマウントをとってくる人はいますか?  明確に「マウントをとってやろう!」と思って来てく...
なんでもない日、子どもらしさが愛おしい 2023.7.14(金)
 自分にも、あの人にも、知らないどこかの誰かにだってこんな時代があった。  僕らみんなが子どもだった。誰もが通る道...
40代への「貫禄がある」は悪口とは限らない!5つの“褒められ”特徴は?
 貫禄というと「老けている」といった、マイナスイメージを持つ人もいるでしょう。けれど、そもそもは品格や風格、威厳を表す言...
“たまたま”探しの猫旅へ!素敵な「ねこの島」が見つかるかも
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
タイパ重視!? いしだ壱成、田口淳之介…有名人のホスト化が止まらない
 いしだ壱成さん、押尾学さん、田口淳之介さん、そしてついに羽賀研二さんまで。最近、芸能人や有名人のホスト化が止まりません...
近所付き合いってめんどくさい! “鉄則5カ条”だけ守ってイライラ回避
 家族と暮らしていてもひとり暮らしでも、多少の近所付き合いはあるものです。「マンションの隣の部屋にどんな人が住んでいるか...
イライラ虫よサヨナラ! 夏を快適にする「虫除け植物」おすすめ6選
 うるさいコバエや蚊にイライラが募るシーズン突入でございます。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋の店先は、ほぼワタク...