非正規雇用のアラフォーが結婚した男は、“夜のベッド”が生き甲斐のケチ夫

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-05-11 06:00
投稿日:2024-05-11 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

結婚2年目、生活水準が上がると思いきや

 新婚2年目の果穂さん(仮名)は、2歳年上の夫・シュンさん(仮名)と暮らす30代後半の女性。

 しかし新婚早々に節約生活を強いられることとなり、結婚後の生活は「単調そのもの」と暗い表情です。

「私は正社員ではなく非正規雇用で働いていて、夫は小さい会社の正社員です。私たちの出会いはナンパ。

 友だちとご飯を食べに行ったお店で夫たちからナンパをされ、その場で連絡先を交換して親しくなりました。

 ぶっちゃけ当時の私は、生活水準を上げるために婚活を意識していたので、正社員の夫から口説かれたときには『この人と結婚までいけたらラッキー!』というノリだったんですけど…」

倹約家の夫が家計を管理

 結婚するまでのあいだに夫の年収についても把握し「私たちの世帯収入なら、今よりもいい暮らしができるようになるはず」と計算のうえで結婚を決めたと話す果穂さん。

 しかし夫は果穂さんが思っていたよりも堅実な生活を好み、結婚後の果穂さんは結婚前よりも自由になるお金が減ってしまったそうです。

「今は物価が上がっているのにお給料が増えていないから、確かに生活はキツいです。

 だけど、休みの日にどこかに行きたくても『お金がかかるからダメ』って言われるし、服やコスメが欲しくてもお小遣いの範囲でしか買えないから、独身の頃よりも自由なお金が少ない今は、安価なものしか選べません。

 家計は夫が管理をしていて、こんな生活を送るはずじゃなかったのに…って思いが強いですね。夫に騙されたとまでは言わないけれど、ギチギチの節約生活を強いられるから、心まで暗くなっています」

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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