更新日:2024-05-10 06:00
投稿日:2024-05-10 06:00
精液がPCのカメラに
――おおっ…イク!
――ああっ…私も!
子宮で爆(は)ぜる感覚がりました。体が制御不能になり、のけ反った首に筋が浮き立ちました。思いきり股間をせり上げてアクメに達した瞬間、
ドピュッ、ドピュッ!
なんと、画面が一瞬にしてぼやけたんです。
(な、何なの…これ?)
アクメに達しながら、閉じかけた目を見開いていると、しばらくして画面に白いものが映りました。
――愛香さん、ごめんなさい。勢いよく飛んで、PCのカメラに命中しました。
あろうことか、彼ったら噴射した精液をPCのカメラに飛ばしちゃったらしいんです。それをティッシュで拭いて…(笑)。
――やだ…ソジュン君たら…。
私も濡れたヴァギナをティッシュで拭きながら、くすくすと笑ってしまって…。
リモートオナニーが恒例に
その日以来、リモートオナニーが恒例となったんです。時には私がむき出しのお尻を振って、彼と『疑似バック』でセックスすることもあります。
周りから見れば苦笑ものでしょうが、逢えないうえに、未来が分からない私たちにとってはかけがえのない時間です」
愛香さんはそう微笑んだ。今は、彼のアイドルデビューが叶うよう願うばかりだという。
「近い将来、彼はデビューして大勢の女性から声援を浴びるでしょうね。一瞬にして、彼を取り巻く世界が変わるわけです。不安はゼロではないと言ったら嘘になりますが、万が一、彼と別れる結果になっても、それはそれで宝物の時間を過ごせたと覚悟しています。
先のことなど分かりません。今はただ、こうして彼との遠距離恋愛を愉しみ、彼の幸福を願うばかりです」
偶然が重なって出会った2人。日韓という壁、アイドルデビューという壁があっても、後悔のない恋愛をしたい。彼を心から応援したいという愛香さんの表情はどこまでも優しく凜としていた。
(了)
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