役と声優は別だが、作品を汚す行為はNG
「どちらのケースも賛否ありましたが、アニメファンというのは意外と冷静です。不祥事が報道されても『キャラクターと声優の人格は別』と考える人が多く、一度その声優によって吹き込まれた声は変えてほしくない、という意見が散見されます。
特に櫻井さんはファンのみならず、業界内でも認められている実力派。制作側も彼でなければ…という判断に至ったのでしょう。また、彼はSNSを一切やらないことでも有名。余計な発信がなかったことも早い復帰に繋がったのでは」(アニメライター/以下同)
では、降板が続いた鈴木のケースは?
「鈴木さんの場合、不倫よりもその周辺の情報が影響したのではないでしょうか。妻と暮らす家に相手を連れ込んだことや、LiSAの心身疲労によりコンサートが中止になったことなど、LiSAを傷つけたという事実がさらなる反感を買ったと思われます。
もうひとつ強く非難されたのが、相手に発表前のアニメ楽曲を聞かせていたという点。この行為は情報漏洩にあたり、同楽曲はお蔵入り。楽しみにしていたファンからは怒りの声が相次ぎました」
アニメファンは役柄と声優は別と捉えているが、作品やキャラクターを汚す行為は許さないということか。
古谷徹の今後はどうなる?
古谷の場合はどちらに当たるのだろうか。
「古谷さんの不倫自体については、70歳が37歳も年下に…という不快感もありますが、家族とすでに話し合っているということ、きちんと認め謝罪していることなどから、そこまで強い拒否反応を示す人は少ないように見えます。
おじいちゃんなのにとからかったり、『ガンダム』の有名セリフを用いて遊び半分に言及しているアニメファンも多いことから、不倫騒動自体は尾を引かないのではと思います。
ただ、懸念されるのが『名探偵コナン』の安室透の名言を使って、女性を口説いていたということ。これに関して、キャラクターの私物化だと非難する声が多く上がっており、安室透のファンは許しがたいようです」
以前から「キャラの私物化」が目に余ると指摘
さらに『名探偵コナン』の原作者・青山剛昌の意向次第ではキャラクターの存続も危ういという。
「特に安室透の本職は公安警察であり、常に危険にさらされているキャラクター。古谷の不倫騒動をきっかけに存在ごと消されてしまう可能性もあり、それならばいっそ…と交代を望む声も聞かれます」
古谷は以前からSNSで安室透と自身を同一化したような言葉を発信しており、一部の安室透ファンから問題視されていたという。不祥事があっても『キャラクターと声優は別人格』と考え、許容していたファンだからこそ、混同されることに嫌悪感を示すのだろう。
他にも2020年には声優の岡本信彦(37)が、2017年には浪川大輔(48)が『文春オンライン』にて不倫を報じられているが、現在は両者とも仕事へ支障をきたすことなく活躍している。
数々の有名キャラクターを演じてきた古谷徹、晩年を汚すことなく過ごしてほしいものだ。
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