おどろおどろしい文言が…
京都駅からも近いこの神社の鳥居には「悪縁を切り、良縁を結ぶ祈願所」と書かれた垂れ幕がかかっており、境内に行くと、すでに20名ほどの女性が並んでいたんです。
皆、表情は真剣で、鬼気迫るものがありましたね。行列の先には、高さ1.5m、幅3mほどの白いかまくら状の碑(いしぶみ)があります。中央には人が這って通れるくらいの丸い抜け穴も見えました。
このかまくら状のものをよく見ると、すべて願い事が書かれた幾千もの和紙の形代(かたしろ)なんです。怖くて読めませんでしたが、ネットで画像を調べると、
『DV夫と別れられますように。殺して下さっても構いません』
『夫の愛人のA子が、ありとあらゆる地獄を味わいますように』
『義理の妹が流産しますように』
『○○が早く即死しますように』
など、おどろおどろしい文言がアップされました。中には実名で書かれているものもあり、人の恨みや憎しみの深さを実感したんです」
形代に願い事をしたためて
――京都の安井金毘羅宮は、有名ですからね。続けてください。
「私も参拝後、形代に願い事をしたためました。長形封筒大の和紙には『切りたい縁』『結びたい縁』を書くんです。
『正樹さんが妻と離婚しますように』
『正樹さんが妻と別れ、千鶴と結婚しますように』
次は儀式です。形代を手に持ったまま、願い事を念じながらトンネルをくぐると『悪縁が切れる』と言われており、その後、糊で形代を碑に貼りつけ、再び願い事を念じながらトンネルを裏から表にくぐれば『良縁が結ばれる』とのことで、私も行いました。
順番が回ってくるまで30分ほど待ちましたね…。地元の方はもちろん、私のように地方から来ている人も多かったと思います。近くには清水寺などの観光数ポットも多いですし。
その後、傍らにある絵馬の場所を見ると、ここでも凄まじい文言があったんです。
『B子、社会的に死ね!不幸になれ!』
『みんなの幸せを願って、母が年内に死亡してくれますように』
『夫の愛人が、子供を堕ろしてくれました。きれいさっぱり別れさせていただき、感謝いたします』
などです。もちろん、微笑ましい願い事もありました。
『家族がいつも健康でありますように』
『目指せ20キロ減!肥満と縁が切れますように』
などでしょうか。そのような内容の願いを見ると、ホッとしますね。
最後はお守りを買って、その日のうちに帰京しました。安井金毘羅宮を訪れたことは正樹さんには内緒です。お守りは財布に入れて携帯しています」
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