初めてアヌスを触れられて
――ダメ…そこは。
私はいやいやと首を振りました。事実、アヌスに触れられたことは無かったですし、綺麗な部分だけを触れられたかった。でも私の拒絶はかえって興奮のボルテージを上げたようです。
――大丈夫。愛液をたっぷり指ですくったから。
言いながら、アヌス周りを指でいくどもなぞってくるんです。
――あん…ダメよ…正樹さん…。
肛門周りにむず痒さやくすぐったさを感じました。でも、拒む声が弱々しくなり、やがて愉悦を孕んだものに転化して…。初めて触れられるその部分は、羞恥心とない交ぜになり、鳥肌が立つほど心地良くなってしまったんです。
――少しだけ指を入れてみるね。
直後、アヌスの窄(すぼ)まりにツプッ…と指を差し入れられて…。
――いやあっ…ダメッ!
さすがにヒップを逃がしましたが、彼は許してくれません。
――動かないで。人差し指を少しだけ…ああ、たまらないよ。
正樹さんはすっかり発情した声になり、指先をさらに奥まで進めてきたんです。
――はあっ…本当に許して。
負けるわけにはいかない!
再度、お尻を逃がしたのですが、ここでハッとしました。
(過去に奥さんにもやっていたのかしら?)
だとしたら、負けるわけにはいきません。彼がどんな性癖を持っていようとも、私はそれを受け入れるつもりでいましたから。
――正樹さん、1~2センチくらいなら大丈夫。ゆっくり痛くないように入れて。
そう言いました。彼の要望に沿いたい、彼に尽くしたいという気持ちは日に日に高まっていくばかりです。
そうそう、男性を惹きつける方法のひとつとして、
・彼に従順で、居心地良い存在になること
・時々NOと告げて、彼の言いなりにならないこと(翻弄するのもアリ)
があるんです。この相反する行為をアトランダムに与えることは、まだ「妻」の座にいない私にとって、彼を惹きつけるために重要なことでした。
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