花岡死す「栄養失調で死亡」見出しの衝撃…“甘党男子”桂場は和洋イケる口

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-06-07 15:30
投稿日:2024-06-07 15:30

NHK朝ドラ「虎に翼」~第10週「女の知恵は鼻の先?」#50

 穂高(小林薫)は法の道へ導いて不幸にしたと寅子(伊藤沙莉)に謝罪し、新しい仕事を紹介すると言い出す。しかし寅子はむしろこの道で生きる決心を新たにする。

 家制度が変わることに反対する神保(木場勝己)と議論した寅子は、民法を多くの人に知ってもらうためにどうすればよいか、はる(石田ゆり子)と花江(森田望智)にも意見を聞き、新たなヒントを得る。昭和22年、いよいよ新しい民法が成立する。

【本日のツボ】

桂場、甘けりゃなんでもいいんかい!

 ※※以下、ネタバレあります※※

 案じていたことが起こってしまいました。花岡(岩田剛典)の死がわかったところで終わってしまい、この週末、どんな気持ちで過ごせばいいのでしょう。ただ救いは次週予告編で轟(戸塚純貴)が映り、生きていたことがわかったことです。

 ベンチでの優三(仲野太賀)との会話もほっこりします。「トラちゃん、深呼吸、深呼吸」という優三の言葉に、寅子の怒りが徐々に納まるシーンも素敵でした。亡くなっても、優三はいつも寅子を見守っているのでしょう。

 それにしても、桂場(松山ケンイチ)です。甘党なことはわかっていましたが、勝手に「竹むら」のような和菓子専門かと思っていたら、イチゴジャムがのったクラッカーをあんなにむしゃむしゃと食べるとは!

「おかわり!」と言って、お酒を注ごうとしたライアン(沢村一樹)に「ジャム」と要求したのは、萌えポイントですが…。

「甘けりゃなんでもいいんかい!」と思わずツッコんでしまいました。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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