亀梨和也×山下智久再タッグは?“修二と彰”から19年で見せた成長曲線

こじらぶ ライター
更新日:2024-06-22 06:00
投稿日:2024-06-22 06:00

「ブルーモーメント」惜しかった点

 一方、山下は4月期春ドラマ「ブルーモーメント」(フジテレビ系)で5年ぶりの民放連ドラ復帰となった。1、2話こそ平均世帯視聴率8%台と堅調な滑り出しながら、9話までで全話平均が6.7%と苦戦を強いられた。

 ただ、山下自身は気象学の天才である気象庁気象研究所の研究官・晴原柑九朗という役柄を、自らのオーラと力強い眼差しで最大限に表現している。

 ドラマ「ブルーモーメント」の問題は、1つ目に、やはり災害に際しての人命救助で、要救助者に対し直接的に手を施せる医師やレスキュー隊員と違い、晴原の“指示を出す人”の側面が強すぎた。

 次に、晴原という人物にまだ感情移入できていない早い段階で、晴原が属する特別災害対策本部「SDM」の別のメンバー1人1人にスポットを当てすぎて、主人公がかすんでしまった。

 そして、ヒロイン・雲田彩の新米研究助手という初々しさを出すために新進気鋭の出口夏希(22)を起用しているが、「Destiny」の“石原さとみ×亀梨和也”ほどには強いシナジーは生まれなかった。

「ブルーモーメント」はあくまでもSDMのチームとしての一体感を強調していたので仕方ないが、出口演じる雲田がいまいち何をしているのか分からない回も多かった。

亀梨と山下の再タッグはある?

 また、本筋は大災害からの救助のはずが、海難事故を扱った回では現場の船のシーンが無く音声のみで描かれるなど、予算の厳しさがはっきり分かってしまうことも多々もあり、主演の山下にはどうにもならない問題もあった。

 ただし、見逃し配信で300万再生を記録し、9話放送時点でTVerお気に入り登録97万を記録するなど、山下が持つ求心力は証明されており、「コードブルー」の続編や、山下の新たなヒーロー像に期待が持てる結果となった。

 春ドラマを賑わせ、良好な関係にある盟友同士の亀梨と山下。過去に二度、「修二と彰」、「亀と山P」でタッグを組んだ2人が、将来的に再タッグを組むこともありえなくはないだろう。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


寅子フリーズ! 美佐江くりそつな美雪登場、意味深な微笑が恐怖をあおる
 元明律大学女子部の一同が、久しぶりに寅子(伊藤沙莉)の家で顔を合わせる。涼子(桜井ユキ)は司法試験に挑戦していた。皆、...
桧山珠美 2024-09-18 16:35 エンタメ
芸人はランジャタイ伊藤から学べるか 「地雷女」を避けるたった一つの方法
 ランジャタイ・伊藤幸司(38)が未成年との不適切な関係を持ったことを暴露され、芸能活動を休止した。過去を振り返れば、伊...
帽子田 2024-09-18 10:08 エンタメ
老眼鏡かける寅子。「最後はいい方に流れていく」発言にトラツバロス一歩手前…!
 香淑(ハ・ヨンス)は、原爆被害に遭った外国人への支援を始めることを決意する。一方、寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は...
桧山珠美 2024-09-16 14:00 エンタメ
秋元康との共通点も? 柏木由紀がすがちゃん最高No.1に惹かれた理由を考察
 9月11日、NEWSポストセブンが、元AKB48のゆきりんこと柏木由紀さん(33)と、お笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんの...
伊藤健太郎は破局して正解! “小栗旬軍団”加入でバーター出演の機会にも恵まれる
 伊藤健太郎が帰って来ました。これは朗報です。あの不祥事からかれこれ4年。本人も充分反省しているようですし、そろそろ許し...
【写真特集】背中ぱっくりドレスを着こなす滝クリ。健康的な美脚も披露!
【この写真の本文に戻る⇒】滝川クリステルに「好きになれない」の声多数。バリキャリだけど同性ウケしないのはなぜ?
航一も明治生まれの男。娘に手を上げるのか!? と一瞬緊張が走ったシーン
 のどか(尾碕真花)の婚約者・誠也(松澤匠)が星家にやってくる。しかし、星家では航一(岡田将生)と優未(川床明日香)が優...
桧山珠美 2024-09-12 17:15 エンタメ
「東出昌大の再婚を叩いたら負け」なのか? SNS社会は彼に試されている…
 2015年1月、朝ドラ『ごちそうさん』で夫婦役を演じた杏と結婚して3人の子を授かるも、映画『寝ても覚めても』で共演して...
堺屋大地 2024-09-11 06:00 エンタメ
夫婦水入らずの何気ないシーンが描いたもの。爆速で進む物語、子どもたちは誰が誰やら…
 8年にも及ぶ「原爆裁判」を終えた寅子(伊藤沙莉)たち。竹中(高橋努)は渾身の記事を書き、よね(土居志央梨)と轟(戸塚純...
桧山珠美 2024-09-12 16:53 エンタメ
【写真特集】若っ!金髪姿の岡田将生。浴衣、くるんくるんパーマヘアも…
【この写真の本文に戻る⇒】岡田将生「ラストマイル」沼にハマる人続出!「虎に翼」との共通項も考察
岡田将生「ラストマイル」沼にハマる人続出!「虎に翼」との共通項も考察
この投稿をInstagramで見る 映画『ラストマイル』公式【大ヒット上映中】(@...
朝ドラ史上、いやテレビ史上に残る名判決シーン。「政治の貧困」の言葉が胸に突き刺さる
 昭和38年6月、桂場(松山ケンイチ)は最高裁判事のひとりに任命される。  竹もとで修業に励む梅子(平岩紙)、そし...
桧山珠美 2024-09-07 06:00 エンタメ
夕飯のカレーで描いた星家の“遠慮のない家族”への変化。入山法子の名場面を振り返り
 昭和37年1月、「原爆裁判」の原告のひとり、吉田ミキ(入山法子)が法廷に立つことを承諾。広島から上京してきたミキを、原...
桧山珠美 2024-09-05 17:30 エンタメ
虎に翼の脚本は朝ドラ特有の“中だるみ”なし!塚地出演「あさイチ」との連携プレイにも救われた
 昭和34年、優未(毎田暖乃)は高校1年生に。直明(三山凌輝)と玲美(菊池和澄)の間に子供が産まれ、猪爪家はますますにぎ...
桧山珠美 2024-09-02 17:30 エンタメ
東出昌大“狩猟系イケメン”面目躍如。通り過ぎていった女性たちは何を思う
 期待に応える男、東出昌大(36)がまたまたやってくれました。今度は“デキ婚”ですって。いつかやってくれるだろうとは思っ...
第110回感動のラストシーン! 余貴美子演じる百合さんの“ある台詞”がとっても可愛かった
 寅子(伊藤沙莉)たちとの同居がつらいと本心を語り、家を出ようとするのどか(尾碕真花)。そんな彼女に、優未(毎田暖乃)は...
桧山珠美 2024-08-31 06:00 エンタメ