これぞ港区女子が生きる術か。ボンビー女が港区おぢ経営者に口説かれた話

時短美容協会 一般社団法人
更新日:2024-07-09 06:00
投稿日:2024-07-09 06:00

経営者のおぢと初めての港区デート

 初デートは赤坂の焼肉屋。これがなかなかに絶品でうっとりした。

 この時点で関係値はまだ浅いのだが、なぜかおぢは「付き合いたい。次までに考えてほしい。タワマンも自由に使っても良いよ」と言う。困った顔をしていると、さらりと「フィーリングだと思うんだよね、こういうのって」と慣れた口調で話を続ける。

「まぁ確かに、フィーリングなのは間違いない」と納得しそうになる。

 そして、これまた急だが次の鮨デートを決められ、電車に揺られる帰路に、毎日おいしい物を食べ、憧れの都心のマンションでの生活を想像し始めてしまい、不思議と心躍るがボンビーな筆者であった。

 思考が若干ながら港区女子になりつつも、次の日中の鮨デートに備え、可愛い服を買い、食事も少し気を付けてダイエットにも力が入ってしまった。

チェーン店の鮨屋→カフェへ…いつ口説いてくれるのさ!

 デート当日。おぢに「気に入っている店」だと連れて行かれたのが、割とお高いが某有名チェーン店。申し訳ないが、内心幻滅してしまった。実は実兄が働いていたこともあるので、食べ慣れた味なのだ。

 それでも「んー! おいしい!」と初めて食べた感を演出し、おぢが満足げに頷くのを見届け、鮨屋を後にした。心の中では「こういう上っ面な感じ、いかにも港区女子よね」と笑いが止まらない。

 2軒目のカフェではくだらない話で談笑するが、本題の交際話は出ない。いや、こっちとしてはボンビーに刺さりすぎる好条件が頭から離れないのだが。マジで口説いてもらってオッケーなのだが。

 その後も何度か個室パーティーで飲んだが、デートは後にも先にも2回きり。それからしばらくして、衝撃な事実が発覚、筆者はいとも簡単に玉砕するのだ。

港区女子になりきれなかったボンビー女子の末路

 ある日、そこまで有名ではない男性アイドルの誕生パーティーに参加した。某有名ラウンジを貸し切ったパーティーで、体型が少しでもカバーでできる男受けワンピースを身にまとう。

 おぢと出会った時にいた港区女子もふたたび合流し、その夜の二次会はおぢのタワマンで開催された。

 二次会メンバーは終電を逃し、朝までタワマンで過ごすか、深夜3時くらいにタクシーを呼んで帰るかの選択に迫られる。筆者の家はおそらく参加者のなかで最も遠いので、港区女子を気取って朝までいることにした。

 深夜3時くらいになり、うとうとし始めると目が覚める出来事が起きた。怪しいベッドがある例の接待個室から、港区女子がパジャマ姿で登場するではないか。そして勝手に風呂に入り、おぢと2人で部屋に消えたのだ。

インスタで判明したカラクリ

 後日、おぢと消えた女子のインスタを発見したので、投稿をさかのぼって見てみると、どうやら3年以上前から関係があるようだ。パーティー主催者は可愛い子を紹介し、おぢが気に入る子を個室に連れ込んでいることもわかってきた。

 要するに、献上する代わりに無料でパーティーをさせてもらっているということだ。新顔を個室に連れ込みつつ、気に入った港区女子とは同時並行。恐ろしい世界だ。

 しかし、皆さん考えてほしい。ベッドに連れ込まれるどころか、指一本も触れられることなく、どうやら本命の港区女子と喧嘩をして仲直りするまでの繋ぎにさせられて終わった筆者の存在価値を。筆者が夢見た贅沢な食事と、都心に住める快適タワマンライフという浮かれた好条件は…儚くも無惨に散った。

 そう、港区女子になるのは並大抵のことではないのだ。現実を突きつけられ、筆者は今なおボンビーな毎日を過ごしている。

(時短美容協会所属/キャシー)

時短美容協会
記事一覧
一般社団法人
「時短美容」を単なる「省略美容」「ながら美容」ではないものと定義し、多忙な現代女性が「美容の時間を効率的に確保するため」に欠かせない正しい美容知識の普及に努めるとともに、美容にまつわる正確な時短知識を有する「時短美容家」「時短美容協会認定美容家」ならびに、薬機法(旧薬事法)を遵守する「美容ライター」の育成および普及活動を行っています。
WEB:https://fastbeauty.biz

関連キーワード

ラブ 新着一覧


年下彼氏と初のお泊りデート♡2人の仲がグッと深まる極意3つ
 年下彼と初めてのお泊まりデートは、この先長く付き合えるか否かのターニングポイントに……! そんな勝負のお泊まりデートで...
恋バナ調査隊 2023-06-24 19:53 ラブ
DV被害女性が自立するためのシェルター兼シェアハウスを見学
 DVの被害に遭った女性が、同じ思いをした女性を支援するためのシェアハウスを始めました。どのような場所で、今までのシェル...
内藤みか 2023-03-23 06:00 ラブ
夫の年収を超えた!夫婦険悪回避5カ条&見直したいお金の管理
 結婚や出産後も仕事を続けやすくなりつつある今、収入アップする女性が増えています。中には「気が付いたら夫の年収を超えてい...
恋バナ調査隊 2023-03-23 06:00 ラブ
子供の名前は「翼」…スポーツ好き夫がうざい!対処法は?
 いろいろな趣味がある中で、スポーツ好きな男性は結構多いですよね! 妻としては夫の好きなことを尊重してあげたいと思う反面...
恋バナ調査隊 2023-03-22 06:00 ラブ
夫婦だってあくまで他人 「過度な束縛」は人権侵害だと思う
 男友達と話していてたまに聞くのが、「妻からの束縛が激しくてさぁ……」といった愚痴です。  例えば、「家に帰ったら...
豆木メイ 2023-03-21 06:00 ラブ
「下の毛に白髪が4本!」浴室で絶叫する夫、老化を感じるトホホな話
 気がつけば結婚して十数年。40代になってから、日常生活で夫の「老い」を感じる瞬間が増えてきた人も多いでしょう。いつも家...
恋バナ調査隊 2023-03-21 06:00 ラブ
生理中に彼氏が神対応!好きな人とブルーな時でも仲良くする方法
 毎月やってくる生理。重さの違いはあれど、憂鬱になったり、体がしんどくなったりして、彼氏とつい喧嘩に発展してしまう人も多...
恋バナ調査隊 2023-03-20 06:00 ラブ
国籍限定!韓国人と出会えると噂のマッチングアプリを試してみた
 未だ衰えない韓流ブーム。「韓流アイドルのようなイケメンと出会いたい……」と、韓国人との出会いを夢見る人も多いのではない...
2023-03-20 06:00 ラブ
不倫、セフレ…なぜ報われない恋にハマる? 女性心理を解説
 不倫やセフレなど、報われない恋にハマる女性は多いですよね。幸せになれないかもしれないとわかっているのに、微かな希望を信...
恋バナ調査隊 2023-03-18 06:00 ラブ
お風呂を引き金に鬱憤爆発!離婚届をスルーする夫に苛立つ女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-04-11 15:40 ラブ
「たかが衛生観念の不一致で?」離婚する気のない夫の言い分
「冷酷と激情のあいだvol.134〜女性編〜」では、結婚生活7年目にして衛生観念の違いを理由に離婚を決意した奈々子さん(...
並木まき 2023-03-18 06:00 ラブ
クヨクヨ時々ぷんぷん「落ち込みやすい彼氏」はどう接する?
 落ち込みやすい彼氏を見ていると、少し頼りなく感じてしまう反面、どうにかしてあげたい気持ちになりますよね。今回は、落ち込...
恋バナ調査隊 2023-03-17 06:00 ラブ
40代で一目惚れしたら?グイグイより“さりげなく”攻めるが吉
「40代で一目惚れしたら、その彼と恋愛や結婚はできるのかな……」。  40代で一目惚れした女性が、その後、順調に恋愛→...
恋バナ調査隊 2023-03-17 06:00 ラブ
子育てとセックスは両立できる?レス防止策、無音プレーと発想の転換も
 新婚の頃は夜の生活を自由に楽しめていても、出産をした途端にセックスレスに陥る話はよく聞きますね。実際に子供が成長してい...
恋バナ調査隊 2023-03-16 09:48 ラブ
「DVの兆候」を見抜く 日常生活におけるチェックポイント3つ
 DVによる事件は、コロナ禍の閉塞感もあって、警察に寄せられた昨年1年間の相談件数は過去最多となっています(警察庁発表)...
内藤みか 2023-03-16 06:00 ラブ
リカなのに「リンちゃん」を連呼!女性が経験したがっかりピロートーク
 身体を重ね、愛を確かめ合った後に交わすピロートーク。彼からの甘い一言を期待していたのに、がっかりするような発言をされた...
恋バナ調査隊 2023-03-15 06:00 ラブ