“カウンセラー”星航一(岡田将生)、ちぐはぐぶりがチャーミングだった件

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-07-18 15:50
投稿日:2024-07-18 15:50

NHK朝ドラ「虎に翼」~第16週「女やもめに花が咲く?」#79

 父親の話が聞きたいと言う優未(竹澤咲子)に、寅子(伊藤沙莉)は優三(仲野太賀)の話をすることができない。寅子は航一(岡田将生)の言葉から、自分が優三の死を受け止めきれていなかったことに気付く。

 また、どうしても人と関わることを諦めきれない寅子は、帰り道に出会った高瀬(望月歩)に声をかける。


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【本日のツボ】

カウンセラー航一、誕生!

 ※※以下、ネタバレあります※※

「死を知るのと受け入れるのは違います」。高瀬の行動について語るなかで、航一は高瀬が兄の死を受け入れていないのでは、と分析。「事実にフタをしなければ生きていけない人もいます」と。

 それを聞いていた寅子は、杉田次郎(田口浩正)弁護士退出後、航一に「自分の話をされているようでした」と言い、自分も娘に夫のことを話せないと打ち明けます。

 さらに「娘との間に大きな溝ができてしまって…。だから、溝を埋められるのであれば、話したくはないけど話せるようにはなりたいといいますか」と悩みまで打ち明けることに。

 そんな寅子に、「僕はどちらかと言えば溝を自ら作るタチです。でも、佐田さんは溝を埋めようと必死にもがいてる。とんでもなく諦めが悪いですね」と声をかけました。

 何を言ってるんだこの人は? という微妙な表情の寅子に、「あっ、すみません。褒めたつもりでした」と航一。分析には長けていますが、言葉選びは不得手なのかもしれません。もっとも、そのちょっとハズした感がチャーミングなのですが。

岡田将生も2代目古畑任三郎の候補に…!

 話は変わって、昨今の再放送以来、2代目古畑任三郎は誰? という記事を時折見かけますが、岡田将生も候補に上げたいと思いました。

 美しさでも昭和の田村正和にひけをとることはないでしょう。岡田将生に理路整然と詰め寄ってもらいたいです。

桧山珠美
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大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。読売新聞「アンテナ」、放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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