目黒、ニノを“沼落ち”続出の松村北斗「西園寺さん」が猛追!視聴率やTVerではない意外なデータが急上昇

こじらぶ ライター
更新日:2024-07-27 06:00
投稿日:2024-07-27 06:00

旧ジャニーズ勢が活躍する夏ドラマ

 7月も後半に入り、2024年夏期主要ドラマの初回がほぼ出揃った。その中でも特に、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所。以下、STARTO社)所属タレントが主演または2番手で出演するドラマが、各分野でどのような注目の浴び方をしているかに着目したい。

 なお、個人として独立していても、グループとして同社に所属しているタレントについてはSTARTO社所属タレントと同じ扱いとする。

 該当するのは7作品。

●Snow Man・目黒蓮(27)主演の「海のはじまり」(フジテレビ系)
●SixTONES・松村北斗(29)出演の「西園寺さんは家事をしない」(TBS系)
●中島健人(30)主演の「しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~」(テレビ東京系)
●Hey! Say! JUMP・山田涼介(31)主演の「ビリオン×スクール」(フジ系)
●嵐・櫻井翔(41)出演の「笑うマトリョーシカ」(TBS系)
●Snow Man・渡辺翔太(31)主演の「青島くんはいじわる」(テレビ朝日系)
●嵐・二宮和也(41)主演の「ブラックペアン シーズン2」(TBS系)


【夏ドラマといえばこちらも話題】『新宿野戦病院』小池栄子の英語、海外はどう思う?「下手というより…」

二宮和也主演「ブラックペアン」が平均世帯視聴率暫定NO.1

 上記作品の中で、7月25日時点において、全話の平均世帯視聴率は「ブラックペアン」の11.6%がトップ、「海のはじまり」の7.7%が2位、「西園寺さん――」の7.1%が3位でこの3作品が3強となっている(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。

 中高年層に刺さると上がりやすい世帯視聴率に対し、若年層の視聴が多いネット配信に目を向けてみると、見逃し配信サービス・TVerのお気に入り登録数では、「海のはじまり」が157.1万でぶっちぎりだ。

「ブラックペアン」が111.2万で2位、「西園寺さん――」が82.7で3位となっている。それに次ぐのが「青島くんはいじわる」の77.8万で、深夜帯ドラマとしては大健闘している。

 1位の目黒主演作、深夜帯ながら4位の渡辺主演作と、Snow Manの強さが表れている。「笑うマトリョーシカ」が75万で、ここまでがトップ5となる。

Googleトレンドで見せる“意外な”動き

 さらに、Googleトレンド上の「ウェブ検索」を比較してみると、面白い動きを見ることが出来る。Googleトレンドは、特定のキーワードの検索数の推移を、グラフで相対的に可視化出来るツールだ。

 見逃し配信のお気に入り登録は、作品や出演者のファンが継続して視聴する意思の表れだが、「ウェブ検索」はファン以外の層も、話題となっていれば1回限りでも検索するので、ライト層の動向も掴みやすい。

 それぞれのドラマの最高値で比べると、「ブラックペアン」を100とした場合、「海のはじまり」が74、「西園寺さん――」が64、「青島くんはいじわる」が25、「笑うマトリョーシカ」が21となっている。

 注目したいのは「西園寺さん――」で、他のドラマの最高値が全てその初回となっている一方、「西園寺さん――」は初回値25から3話で64まで急伸ししている。ドラマ開始前の期待値に対し、初回、第2話で評判を呼び、第3話では松村と主人公を演じる松本若菜(40)の“キュン”要素が入ってきて盛り上がりに繋がったようだ。

「海のはじまり」が描く世界観


 ここまで見てきた3強の強みをそれぞれ見ていくと、「ブラックペアン」では、二宮演じる天才医師・天城雪彦が、難解な手術を前に患者やその家族に全財産の半分を掛けるギャンブルをさせ、負ければ手術を受けさせない。また公開手術にしてショーのように医療関係者に見せるなど、破天荒さが際立っている。

 落ち着きはらって“悪魔的”な笑みを終始見せる天城だが、腕は確かで、実は人間味もあり、視聴者を引き付けているようだ。

「海のはじまり」では、目黒演じる月岡夏が、7年前に一方的に別れを告げられた元恋人の訃報を知り、彼女が自身の子どもをひっそり産んでいた事実に直面する。

 元恋人の母親に咎められながらも、残された子どもとの交流を経て少しずつ父親としての自覚が芽生えている。結婚を意識していた現在の恋人との関係も含め、難しい選択の連続だが、夏が優柔不断で即座に答えを出せないからこそ、視聴者も“親子であること”、“生きること”を深く考えさせられる。

松村北斗演じる年下男子の色気に“沼落ち”

「西園寺さん――」も「海のはじまり」の夏同様、松村演じる楠見俊直が一人娘を持つシングルファーザーだ。こちらは妻に先立たれ、仕事・家事・育児を完璧にこなそうと奮闘するも、キャパオーバー寸前となるなどワンオペ育児の壮絶さが克明に描かれている。

 そんな楠見親子を助け、“偽家族”として楠見が抱え込んでいたものの一部を分け合おうと寄り添う松本演じる西園寺さん。彼女に徐々に心を開く楠見が時折見せる、年下男子の色気に“沼落ち”した視聴者も多く、“偽家族”の行方を含め、今後さらに注目が集まりそうだ。



こじらぶ
記事一覧
ライター
ジャニーズ、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ
制作費の都合?「夜来香ラプソディ」音楽会シーンなしは残念すぎる
 上海の羽鳥善一(草彅剛)は、音楽会の準備を進めていた。羽鳥は、黎錦光(浩歌)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れた音楽...
桧山珠美 2024-01-04 17:50 エンタメ
【2023年人気記事】マッチ様は逃げ上手と無責任のプロだった
【「残念プロフェッショナル」の流儀】  2023年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大き...
堺屋大地 2024-01-02 11:44 エンタメ
辻希美&杉浦太陽はニベアのCM…仲良しラブラブ芸能人夫婦はお金を生む
 元モーニング娘。のなかで1番の勝ち組は、やっぱり辻ちゃん(辻希美)でしょう。  先日も元モー娘。の中澤裕子、保田...
スズ子と愛助の無償の愛、平和ボケの今とは違って生きるも愛するも命がけ
 東京に戻ったスズ子(趣里)は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。  スズ子が三鷹の家に戻ると...
桧山珠美 2023-12-28 14:10 エンタメ
東京大空襲、愛し合うスズ子と愛助の運命は…金曜放送回を前におさらい
 トミ(小雪)の許しが出て、山下(近藤芳正)が正式に楽団のマネージャーとして加わることになった。  スズ子(趣里)...
桧山珠美 2023-12-27 17:40 エンタメ
コワモテ黒田の起用は大正解! スズ子派に寝返り、顔芸と手振りが秀逸
 結核が再発した愛助(水上恒司)の看病を、三鷹の家で続けることになったスズ子(趣里)は、日々愛助のために身を尽くしていた...
桧山珠美 2023-12-26 15:50 エンタメ
藤井風「いちすき」で見せた弾き語りに惚れ惚れ、黒髪に代わってホッ
 21日、木曜劇場「いちばんすきな花」(フジテレビ系)が最終回を迎えました。  昨年、社会現象を巻き起こした目黒蓮...
平野・神宮寺・岸のNumber_iデビュー間近 24年は注目多数の群雄割拠
 滝沢秀明氏創設のTOBEに合流し、本格始動が待たれている元King & Princeの平野紫耀(26)・神宮寺勇太(2...
こじらぶ 2024-02-16 10:40 エンタメ
朝ドラでは珍しい正面からの接吻!愛助ママ(小雪)来襲で“恋の炎”燃ゆる
 愛助(水上恒司)は母・トミ(小雪)に呼び出される。トミからは、スズ子(趣里)に会うのはやめるように言われ、山下(近藤芳...
桧山珠美 2023-12-22 14:40 エンタメ
北川景子に長澤まさみ…SNS離れの深層、イメージ戦略には逆効果?
 12月16日、女優の北川景子(37)の写真集『『「37」 20th anniversary』公式アカウントがInsta...
東京コミコン2023は大盛況 ひときわ異彩を放った“大衆演劇”
 千葉・幕張メッセにて、12月8日(金)~10日(日)に開催されたポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション20...
熊田曜子のSNSが放つ鋼のメンタル ハレンチ不倫疑惑もよき母アピール
 プロデューサーとの不倫疑惑と元夫とのドロ沼離婚裁判を経て、離婚成立後はSNSでたびたびセクシーな姿を披露している熊田曜...
堺屋大地 2023-12-20 06:00 エンタメ
恋はつらいものよ…愛助への想いが募るスズ子に麻里(市川実和子)の名言
 スズ子(趣里)と愛助(水上恒司)の仲はすぐに広まり、羽鳥善一(草彅剛)や麻里(市川実和子)にもうわさについて追求される...
桧山珠美 2023-12-22 14:23 エンタメ
スズ子と愛助の恋路を妨害! メッセンジャー黒田のメッセンジャーぶり
 愛助(水上恒司)と坂口(黒田有)の話を聞いたスズ子(趣里)は、耐えきれずに部屋に押し入る。  ここで話をつけよう...
桧山珠美 2023-12-18 14:45 エンタメ