第19週「悪女の賢者ぶり?」#91
寅子(伊藤沙莉)は、戦争によって航一(岡田将生)が背負った苦しみに寄り添いたいと思う。
一方、寅子から「よりどころをたくさん作ったほうがいい」と勧められた稲(田中真弓)は、喫茶ライトハウスで常連客と新しい関係を築き始める。
そのころ、新潟市内では寅子のよく知る人物が補導されるという事件が起きていた。
【本日のツボ】
「小うるさいクソばばあ」に「差別主義者のクソ小僧」
※※以下、ネタバレあります※※
先週の続きがありました。ひとしきり泣き、落ち着いた航一は、寅子に「今度の休日は何を?」と。「特に予定は?」と寅子がこたえると、「では、お会いしに行っても?」と。「何しに?」と相変わらずそういうことに関しては鈍い寅子に、「麻雀を教える約束を果たせていなかったので」と航一。
どれほど時間が経ったのかはわかりませんが、そうして寅子と航一は再びライトハウスに戻ります。少し気まずそうな航一が「皆さん失礼しました」と。
すると、今度はなぜか入倉(岡部ひろき)が泣き出しました。
「俺って本当に人を見る目がない。俺、星さんはつまらなくて、退屈な人だとばかり。でも、ずっとそんなつらい気持ちを抱えておられたなんて…。佐田さんのことだって、小うるさいクソババアとしか思ってなくて…」と。
“小うるさいクソババア”あたりで涼子さま(桜井ユキ)が思わず笑ってしまっているところに注目です。
入倉の正直過ぎる告白に、我らが寅子は、「入倉さん、私も思っていたわ。差別主義者のクソ小僧って」と。今度は杉田ブラザーズの兄・太郎(高橋克実)が、その言葉に笑いをこらえながら「クソ小僧って」とつぶやきます。
「だから、おあいこ。私も人を見る目がない、というよりも、心を閉ざして見ようともしていなかったんだもの。反省するわ、ごめんなさい」と寅子の言葉に、航一の微笑みは、「佐田さんのこういうところ、好きだなあ」と言っているかのようでした。
「いや、こちらこそ申し訳ありませんでした」と入倉。そして、「すいません、ハヤシライス1つ」とオーダーし、いつもの櫛でヘアスタイルを整えます。一件落着、といったところでしょうか。
高瀬(望月歩)と小野(堺小春)の唐突なLOVEモード、売春に関与した疑いで逮捕された美佐江(片岡凛)と、新潟編もいよいよ佳境に入ります。
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