「離婚か義母と同居か、それが問題だ」究極の二択を迫られ右往左往する52歳男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-09-21 06:00
投稿日:2024-09-21 06:00

妻は平気で自分を捨てるだろう

 妻とは離婚をしたくないけれど、義母とは暮らしたくない。これがユウイチさんの素直な気持ちです。しかし夫婦であるにもかかわらず、妻に対して伝えられないのには、理由があって…。

「素直な気持ちを言おうとしていた矢先に、妻から離婚を提案されちゃったんです。離婚はしたくないから、僕は黙るしかないじゃないですか。

 妻はひとりでも生きていけるタイプだし、ぶっちゃけると、妻の実家は僕の実家よりもお金持ちです。

 だから僕がいなくても、すでに子育ても終えた妻は、フルタイムで働かなくても十分に豊かな生活ができちゃうんですよね。

 そういうのを考えると、僕を妻は平気で捨てるだろうから…、本音なんて、とてもじゃないけれど言えません」

夫婦間の衝突は避けられないけれど

 このまま「実母と暮らしたい」という妻の願いを聞き入れなければ、遅かれ早かれ夫婦間には大きな衝突が生まれると、ユウイチさんは想定。

 しかしその衝突をうまく回避する方法が見つからず、時間ばかりが過ぎている状況だそうです。

「参りましたよね。ほんと。義母と同居をするか、離婚をするか…。僕にとっては究極の二択しか残されていないわけですよ。

 ぶっちゃけ、どっちも嫌ですからね。

 妻がもうちょっと僕の気持ちを聞き入れてくれる人だったらよかったのに…は理想ですけど、それは絶対に叶わないから、究極の二択から選ぶしかない。

 僕だけ今のマンションに住み続けて、妻は実家で暮らす別居婚もアリかなって考えたんですけど、妻としては今の家を賃貸に出したいみたいだから、それも難しそうなんですよね。

 どうするかなぁ…。そろそろ決断しないといけないってのはわかっているんですけど、どちらの選択も気乗りしないから、動く気になれません」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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