【45歳からの歯科矯正】本当の苦行は1年半はめていたワイヤー矯正を外したあとだった

コクハク編集部
更新日:2024-09-21 06:00
投稿日:2024-09-21 06:00

ポジショナー、でか!

 除去時間は30分ほど続いたでしょうか。きれいに矯正器具が取れると、ちょっと感動…! 歯並びはもちろんのこと、矯正器具がないぶん、口を閉じるのも楽チンだー。

 やっと違和感から解放されるのか…と喜んだのもつかの間、「じゃあ、ポジショナーの着け方をお教えしますね」と主治医。

 目の前に出されたのは、ボクサーがつけるようなもっこりとしたマウスピースでした。で、でかい…。

 矯正装置を外した直後の歯は元に戻りやすく、安定していないため、後戻りを防ぐための大事な治療の一環。

「せっかく歯列矯正しても、ポジショナーをきちんと着けていないとすべてが台無しになるから、頑張って着けてね。一日でもサボるとすぐ分かるからね」

よだれがだらだら~

 そう釘を刺され、病院を後にしたのですが、その5分後。無意識によだれがだらだら~と口から垂れてきて、ハンカチを当てていないと大変な事態に。ティッシュではコトが足りないくらい、だらだら~っと容赦なく垂れてきます。

 かといって、荷物もあるので、口元にハンカチをずっと当てているわけにもいかず、マスクをしないと電車もおちおち乗れません。

 装着中は話すことも食べることもできません。呼吸も鼻呼吸がマスト。想像以上に不便で苦痛な日々です。

ポジショナーのあとはリテーナー

 しかも、2週間の“ポジショナー苦行”のあとには「リテーナー」と呼ばれる透明な樹脂のマウスピースを装着した治療に移行しますが、リテーナーを作製する会社がお盆休みに…。「1週間ほど先延ばしになるから、その間も頑張ってポジショナーを着けてね」とニコニコしながら説明する主治医。

 仕事の打ち合わせが入らない期間を選んだはずが、周囲の企業も休みとなり、リテーナーそのものの完成が遅くなるとは考えが及ばず…。何もかも甘いな、じぶん。

 というわけで、予定より1週間長く、3週間のポジショナー装着生活を余儀なくされたのでした。

(編集O)

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