生理前を穏やかに過ごすご機嫌アロマ術【調香師が解説】タイプ別おすすめの香り・精油・香水は?

太田奈月 調香師・IFA国際アロマセラピスト
更新日:2024-10-15 06:00
投稿日:2024-10-15 06:00

生理前の不調軽減に「アロマ」を活用する

 女性の体は生理が近づくとホルモンのバランスが崩れ、精神的なイライラや落ち込みに加え、むくみや便秘、疲れやすさなど、PMS(月経前症候群)と呼ばれるさまざまな不調が起こりやすくなります。

 特に、寒くなって体が冷えるとPMSが悪化しやすくなるので、生理前は体が子孫を残すための準備期間と考え、アロマの力を借りてゆっくりと過ごしましょう。

 今回は、憂うつなこの時期が少しでも快適になるように、フェロモンタイプごとに気をつけたい症状とアロマケアを紹介します。


【こちらもどうぞ】「寝香水」って知ってる? 調香師が睡眠の質を高めるアロマをタイプ別に解説

「フェロモンジャッジ」ってなに?

 素敵な女性はいい香りがする――。

 そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけでなく、心身ともに活力がみなぎってオスたちを引き寄せる魅力がアップします。

「フェロモンジャッジ」では、調香師・太田奈月が貴女のフェロモン度数を診断。「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)などに出演し、“フェロモンの達人”として話題をふりまく太田さんが、おすすめの香りとともに日々の癒しと元気のヒントをお届けします。

【10月後半】貴女のフェロモン度を判定!

     ↓   ↓   ↓   ↓

フェロモン度90%の貴女は…

官能と純粋さを合わせ持つ最強モテ「処女」

 フェロモン度数90%の貴女は意識のあるなしに関わらず、オスが思わずムラムラしてしまう、桃のような甘いにおいを全身から発しています。

 生理前は妊娠中とほぼ同じホルモン状態になるため、周囲に対していつもより過敏な反応をしがち。小さなことが気になって夜眠れなくなる場合もあります。

 普段から周囲の人を大切にして笑顔を絶やさない処女は、特に気遣いが多くなって家で“ひとり反省会”の機会が増えるのでは?

 それが原因でさらに落ち込む…なんてこともあるので、ゆったりと湯船に浸かったりアロマの香りに包まれてポジティブな気持ちになれる時間をつくりましょう。

 人を大切にできる貴女は、家族や恋人からも手厚いサポートを受けられますよ。

【生理前を穏やかに過ごすご機嫌アロマ術】
 ローズゼラニウム

 ローズゼラニウムはたくさんの花がくす玉のような形で咲き、“君ありて幸せ”というメッセージを持ちます。

 ひとりで咲くのではなく皆で咲く、皆の笑顔のためにいつも行動する処女にエールをおくる香りです。バラのような紅茶のような甘い香りが疲れた心を癒し、ポジティブにしてくれるでしょう。

 コーヒーミルクにローズゼラニウムの精油1~2滴を加えて湯船に入れてもいいですし、イギリスの高級アロマブランド・Aromatherapy Associatesのバスオイル「イブニング」もゼラニウムとイランイランの優雅な香りでおすすめです。

 生理前にちょっと贅沢してラグジュアリーな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

フェロモン度80%の貴女は…

大人の色気を持つ妖艶な「熟女」

 処女に次いでフェロモン度数の高い貴女は処女よりも大人の色香、ミステリアスな一面を持っています。

 禁断の恋やドキドキする刺激を求め、常に美しく、ボディラインを崩すことがない熟女は、スタイルキープのために陰の努力も惜しみません。自分の体に自信を持っているでしょう。

 生理前は体が妊娠準備をする時期なので体内に水分をためやすく、骨盤も広がってむくんだり体重が増えやすくなったりします。

 何もしていなくてもウエストが2cm以上変動することもあるので、この時期は自分の美意識にストイックになりすぎず、ボディラインの変化を受け入れて愛せるように体の内側の声に委ねてみましょう。

【生理前を穏やかに過ごすご機嫌アロマ術】
 バニラ

 お母さんの羊水にも似ているといわれる、バニラの香りのボディソープがおすすめ。ボディラインをチェックしながら洗ううちに、甘いバニラの香りが心をほぐして自然の流れを受け入れるような気持ちにリセットさせてくれます。

 SABONのシャワーオイル「パチュリ・ラベンダー・バニラ」は、心が緩んで自分を甘えさせてくれるような香りです。生理前は少しくらいボディラインが崩れても愛おしいと思える気持ちを育んでくれるはず。

フェロモン度50%の貴女は…

同性が惚れるかっこいい「イケメン女子」

 周囲から「かっこいい」といわれることが多く、ずばり「できる女」。ストレスがたまり、お疲れモードになると、かっこよさが薄れ、「疲れている」感が外見にも出てしまうので要注意!

 イケメン女子は仕事や目標に対して完璧主義なところがあり、一生懸命やっているからこそ思い通りに進まないとイラ立ちを隠せない性格です。

 生理前は落ち込むよりもイライラが先立ち、怒っていたり機嫌が悪いと顔に出てしまって周囲に気を遣わせているかも…。

 特に気をつけたいのは、不機嫌さがそのまま表情に出る“おでこ”です。イライラが多いと不機嫌な表情で固まり、老けて見られてしまうので注意してくださいね。

【生理前を穏やかに過ごすご機嫌アロマ術】
 ベルガモット

 ベルガモットは高貴さを漂わせながらも、心落ち着く香りです。イケメン女子のプライドを守りながら、ちょうどよいバランスで肩の力を抜いてくれるでしょう。

 市販品もありますが、手作りのアロマオイルを楽しむのもおすすめ。ロールオンボトルにホホバオイル10ml、ベルガモットFCFの精油2滴をブレンドし、イライラしたときに匂いを嗅いだり、耳の後ろや首に塗ってみて。

 肌が強い人は、こめかみやおでこの生え際に塗ってもOK(目に入らないように注意)。貴女からいい香りが漂えば、周囲の人にも幸せが伝染します!

フェロモン度30%の貴女は…

独自の世界観を放つ個性的な「無臭の女神」

 確固たる信念をもち、我が道をいく貴女。周囲からは「変わっているね」と言われることが多いのでは? 個性的で好きなオスにも染まらず、自分の都合を優先する生き方を好むようです。

 無臭の女神は普段からペースを崩さない性格のため、生理前でもあまり影響がないタイプかもしれません。調子がいいときも頑張りすぎず無理しないので、生理前に限らずのんびり過ごすのは得意でしょう(笑)。

 よほどの予定でない限り普段からインドア派の貴女ですが、生理前はむくみやすくなって足取りが重たくなり、フットワークがさらに悪くなる傾向があります。予定がなくても誘いを断って家に籠ることもありそう。

 マイペースが加速する生理前こそ、ちょっとだけ手をかけたセルフケアをしてみましょう。

【生理前を穏やかに過ごすご機嫌アロマ術】
 クラリセージ

 仙骨(背骨の一番下、腰の中央あたりにある三角形の骨)周辺は女性ホルモンに関わる器官への血管や神経が集まっており、仙骨をケアすると奇跡が起きるともいわれています。

 ホホバオイル5mlにクラリセージの精油2滴をブレンドし、仙骨からお尻全体にかけて気持ちいいと感じる強さでマッサージしましょう。普段あまり意識したり触ることのない場所は冷えたり神経が鈍くなっているため、丁寧にケアしてあげると体が喜んで心にも体にも不思議な効果が起きたりします(個人差はあります)。

 クラリセージは“天国のような香り”と呼ばれ快楽を起こすといわれています。血流を促し女性ホルモンにもアプローチできるので、ぜひケアを続けて幸運を呼び込みましょう!

  ◇  ◇  ◇

 ※精油の成分中には、皮膚刺激の強いものや光毒性をもつものもあります。敏感肌の方、妊娠中の方、基礎疾患・アレルギーのある方などは事前に安全性を確認し、使用するときは十分ご注意ください。

太田奈月
記事一覧
調香師・IFA国際アロマセラピスト
 静岡県生まれ、茶農家の父、美容家の母を持ち、幼少期から香りと美に関する知見を深める。英国ケンブリッジにてホリスティックアロマテラピーを学び、アロマセラピストとして活動、様々な人種・国籍のクライアントのトリートメントを体験する。

2011年、「Natsuki Ohta JAPAN」香水ブランドを設立。「肌は嘘つかない」がコンセプトのフェロモンジャッジ🄬、天然アロマ香水 アロマパルファン🄬の創設者で、2000年開校の「アクトインターナショナルスクール」校長を務めるかたわら、調香師として企業とのコラボ企画やメディアに出演。あらゆる可能性を秘めたアロマテラピーの啓蒙活動を行う。

公式HPInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


辛酸なめ子さんが図解!「猫廃人入門」あなたも当てはまる?
 漫画家の辛酸なめ子さんは猫の魅力にハマり、毎日「猫の画像を見て、猫の成分を吸収しないと生きていけない」と言うほどの愛猫...
誘ってるの?あどけない“にゃんたま”の大胆ポーズにドキドキ
 きょうは、まだあどけなさが残るツッパリにゃんたまω少年に出逢いました。  もしも私がおんにゃの子だったら……こん...
保護猫譲渡のお約束とは?トライアル中は毎日レポート提出⁉
 保護猫を飼い始めたのは、2019年7月のことです。4月半ば頃に生まれたと推測される2匹の子猫ちゃんは、いずれもコクシジ...
猫×ヨガの癒しパワー「ネコヨガ」で心身ともにリフレッシュ
「ネコヨガ」とは、猫と一緒にヨガを行うこと。猫のしなやかなポーズを真似たり、ヨガを行っている隣で猫がくつろいでいるのを感...
デキる女は知っている…今こそ磨いておきたい”鈍感力”の話
「仕事で大切な力」と聞いて、真っ先に思いつくものはなんですか? コミュ力、体力、プレゼン力……色々あるとは思いますが、”...
なめんなよ!一触即発状態の“にゃんたま”を鎮める魔法の言葉
 きょうは、日頃から気に入らないアイツとバッタリ会ってしまったにゃんたま君。  猫はこんな時、相手に近づかないよう...
家のシンボルツリーに…純白で美しい雪の枝「ユキヤナギ」
 仏教も神道も、どちらも代々総代を受け継ぐほど信心深い我が実家。一日三回必ずお仏壇に向かって「りん」をチンチン鳴らし、一...
猫を上手に撮る7つのテクニック 女性のポートレートのように
 スマホやデジカメで飼い猫を撮影し、SNSにアップすることが多くなったという方も多いはず。しかしせっかくならインスタやF...
猫ヨガに続け!“にゃんたま”カメラマンが提案する新しい習慣
 最近、「ネコヨガ」というものが巷で評判です。猫の伸びのポーズなど、猫と一緒に猫の仕草をまねるヨガで、猫のように強くしな...
意味がわかると怖いLINE…違和感が恐怖に変わる内容4選
 ホラー映画や小説などでは、よく「後から意味がわかると怖い話」がテーマとして取り上げられますが、でも、実はもっと身近なあ...
「猫のきもち」熟読!子猫のいる生活を前のめりで夢想(笑)
 さて5月の半ばに子猫8匹とのお見合いを終え、書面で改めて茶トラ柄の男の子とサビ柄の女の子、2匹の子猫の里親に申し込みを...
間違えて家族に…気まずすぎる「誤爆LINE」消したい内容9選
 日常の連絡ツールとして欠かせないLINEは、送り先を間違えると一瞬で修羅場な状況を生み出す危険と隣り合わせ…。今回は家...
忘れないで!年齢とともに中身も大人になるために大切なこと
 もうすぐ自分も30歳だけど、ちゃんと大人になれてるのだろうか……。そんなふうに不安になったことはありませんか? アラサ...
渋い表情をしてるけど…実はとっても甘えん坊な“にゃんたま”
 きょうは、ビシッとキメ顔で写真を撮れせてくれたにゃんたまω様。ちょっと近づきがたい表情ですが、カメラを向ける前は甘えん...
お盆と何が違うの? アナタの心を整える“お彼岸のススメ”
 以前の話ではございますが、ドイツからの女子留学生がワタクシの師匠のお花屋さんに体験留学にやってまいりました。  ...
SNSで話題のスター猫が大集合! 個性豊かな「バズり猫」たち
 顔でか鼻ペチャ、一度見たら癖になっちゃう顔に、ハッスルしてもジャンプはしない、ぽっちゃりもふもふボディー。ぶさかわ猫の...