「子供は誰の子だ?」うたた寝の悲劇、妊娠中の不倫がまさかの夫バレ 35歳英会話講師の不倫欲 #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-10-11 09:59
投稿日:2024-10-11 06:00

20人に1人は托卵妻?

 由奈さんは続ける。

「私はすっかり宗太郎さんにハマっていましたから、彼の子供を妊娠しても『一生、秘密にしよう』と墓場に持っていく覚悟でした。

 ご存じですか? 20人に1人は不倫相手の子供を夫の子供として出産し、夫に養育させているんですって。『托卵妻(たくらんづま)』と呼ぶそうです」

 由奈さんはその日、1カ月ぶりに宗太郎さんに抱かれた。

「とても優しく抱かれました。彼が『赤ちゃん、大丈夫かな』と言いながら、ベッドに横に寝た体勢で背後から貫いてきたんです。俗にいう『寝バック』ですね。

 赤ちゃんを大切にしなくちゃと思う一方で、女としてめいっぱい愛されて歓喜に浸りたい思いも強くて…。

 夫や家族には、いつもどおり『英会話の個人レッスン』と言っていますから、問題はありません。事実、英会話のレッスンは続けていましたし、家のことも家事代行サービスを利用しながら、可能な限り頑張りましたよ」

夫や娘への罪悪感はほぼゼロ

 由奈さんは、「体調が悪くて外出できなかった1カ月間を取り戻すかのように、仕事も恋愛も全力で挑んだ」と笑う。

「宗太郎さんとのLINEも、ラブラブ度がアップしていきました。彼、『子供の名前、どうしようか?』なんて相談してくるんです。その頃には性別は男の子だと報告していたので、彼は『赤ちゃんの名前辞典を買って、いろいろ調べているよ♡』とすっかりパパ気取り」

 娘や夫に対しての罪悪感はなかったのだろうか?

「無かったと言えば嘘になりますが、ほぼゼロに近いでしょうか。仕事をしっかりして家計を助けていますし、家事や育児も可能な限りやっています。そして以前も言ったように、『女に生まれてきたからには、女を満喫したい』がポリシーですからね。

 LINEもさらに刺激的になっていきました。『こないだ、中出ししちゃったけど大丈夫かな?』と心配する彼に、『妊娠9カ月くらいまでは大丈夫みたい。早く逢いたいな♡』と返信すると、『名前なんだけど、湊(みなと)とか、碧(あおい)はどうかな?』『素敵な名前ね』などと甘いやり取りが続きました」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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