花業界の革命児「雑草」に注目! 秋冬の散歩で見つけたい“おしゃれ雑草”テッパン6種

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-10-23 06:00
投稿日:2024-10-23 06:00
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋は神奈川の片田舎にありますが、夜はいよいよ暖房のシーズンに(我が家のニャンズは皆20歳近いので)。

秋のお散歩シーン、お花屋からの提案

 周囲にある黄金色に輝く田んぼの稲刈りも終盤に入り、配達時に見る車窓からの風景が一気に冬へと変わっていきます。

 同じく見かける雑草たちの多くはオシャレな横文字に名前を変え、先祖が同じとは思えないほど洗練された見た目に変身。季節を問わず、お花屋さんには欠かせない切り花商材として売られております。

 今回はそんな変身した雑草のお話「お花屋さんの名アシスト選手 おしゃれ雑草」の解説です。

秋に楽しむ「雑草ブーム」の心得

 近年の雑草ブームはとどまることを知らず、店頭には次々と新しいタイプの雑草が並びます。いや、雑草なんて失礼な! 「雑草様」とでもいいたい気分でござんすよ。

 昔は都会でも見られた雑草は昨今では見かけるのも珍しいようで、雑草商材だけでなく、ハーブや草花、野菜などもお花屋では“切り花”として大人気です。

 SDGsな世の中の流れなのか、雑草ではなく、オサレなナチュラル素材として恐ろしいほどの華麗なる大変身でございます。

 また雑草をはじめとした「自然素材」は春から秋にかけて元気なシーズンですが、秋は実物(みもの)や紅葉なども登場するので、輪をかけて季節感満載です。

 ちょっと郊外へ、あるいは風景を眺めながら近所を散歩する。そんな時にちょっぴり気にかけてみてはいかがですか? な植物をご紹介させていただきます。

【読まれています】あの人気観葉植物が地震を予知!? 植物の異変から事前兆候を察知する話

テッパンの「雑草」6種

イネ科系

 イネ科と一言でいってもメッチャ豊富。たとえばドライフラワー商品として大人気のパンパスグラス(西洋ススキ)やススキも、立派にお花屋で売っております。

 田んぼや河原、あるいは道端でよく見かける「ススキっぽいけどアレ何?」なイネ科の植物は、「パニカム」と名前を変えて様々な形状、色で売られております。エノコログサもラグラスもみんな同じイネ科の仲間。

ぺんぺん草

 雑草界の革命を起こしたといっても過言ではございません。「タラスピ」と名前を変え、おサレなアレンジ、花束には欠かせない地位を獲得しております。

小判草

「ワイルドオーツ」と名を変え、夏は青く、秋は紅葉として売られています。本当の麦も立派にナチュラル素材の地位を獲得。生花でもドライでも。

野ばらの実

 山の傾斜や下流付近でも河川敷で見かけます。晩秋になるといきなり真っ赤な実が出現し、存在を知ります。秋商材としては欠かせません。

カラスウリ

 ちょっとした林や森では本当によく見かけます。秋になって橙に色付くと、お花屋さんの店頭にも並びます。

セイヨウキヅタ

「アイビー」として流通。園芸でも野生でも見かけます。茎が木化すると秋から実ができ、実付きアイビーは一気に価値が上がります。

これからもドンドン増える模様

 ねーもうあげたらキリがないw。雑草や草花商材は、ナチュラル志向の波に乗ってこれからもドンドン増えていく模様です。育種もしやすく、なんだかおしゃれ。

 日持ちも申し分なく、ドライでもイケるとなれば、ワタクシのようなお花屋にとっては力強い優良選手なのでございます。

 野にもあるけどお花屋にもある。同じ品種でも野生のものはワイルドで、園芸品種として育てられた草花は「箱入り娘」。どちらも楽しめること間違いなし! まずはお花屋でチェック! お散歩や野山の散策で宝さがしをしてみませんか?

 アナタの何気ない毎日のお散歩が、より楽しくなりますことを…遠いお空の向こうで応援しておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


「女人禁制」の読みは「にょにんきんせい」とは限らない?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「明日は何時?」親の老いをLINEでも実感…切ないけれど受け入れる!
 人間誰しもいつかは老いがやってくるものです。ただ、これまでたくさんの愛情と安心を与えてくれた絶対的な存在の「親の老い」...
アラフォーが若者とのカラオケで失敗しない方法3つ 10年前の選曲はあり?
 職場での飲み会後、二次会としてよくあるのがカラオケ。アラフォーともなると、若〜い後輩を引き連れてカラオケに行くこともあ...
「スナック常連客に嫌われるNG行為」初めての店ではマジ注意して!
 いわゆる夜のお店というのは、「大人の社交場」と言われることがあります。昔からなんとなく納得してはいたんですけど、最近や...
キィー!羨ましい! 実はめらめらとママ友に嫉妬している6つの瞬間
 子どもがいると切っても切れない仲になるのが、ママ友。母として生きている女同士、話が盛り上がりますよね。その一方で、近い...
美しすぎる方向転換…国宝級“たまたま”にどこまでもついて行きます
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
夏に日持ちする切り花オススメ7選、家庭で簡単にできる“延命対策”7カ条
 神奈川の片田舎にある猫店長「さぶ」率いる我がお花屋。夏の暑い昼間の来客はめっきり減りますが、夕方の若干涼しい時間帯にな...
人間の決断回数は1日35,000回! 悩ましい「決断疲れ」の最終兵器は猫?
「今日のランチはどこに行こうかな?」「仕事も疲れてきたし、カフェにコーヒーでも買いに行こうかな? それとももう一踏ん張り...
【調香師直伝】汗かいても“爽やかフェロモン女子”!夏の疲れを癒す簡単手作りデオドラントスプレーも紹介
 汗をかく行為はフェロモン放出にとって重要ですが、汗自体のにおいがよくないとフェロモンを上手に活かせません。  本...
育休明けのモヤモヤがしんどい。先輩ママの体験談から紐解く3つの解決法
 育休明けのママたちは、職場復帰するにあたって多くのモヤモヤを感じているようです。子供と仕事と生活の間で、ベストな答えを...
透明ボードの下から失礼しますよ♡ 不思議&かわいい空飛ぶ“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
未来のような街の先に…
 未来のような街は、まるで先の見えないトンネルのよう。  その先にあるものは明るいものであってほしい。
ほっこり癒し漫画/第77回「もふもふサマー」
【連載第77回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【難解女ことば】蒲魚、何て読む? 予測変換出てこない…
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
8年前に“ゆるFIRE”した男 新NISAより確実なリターンは自分への投資
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
母親は夢を諦めなきゃダメですか?夫を「支えてあげて」の言葉が悔しい
 かつて漫画家を目指していた夫婦の絵里奈と拓郎。双子の子供ができたことを機に、夢を諦め堅気の生活をしている。  夜...