お悩み:浮気していないのに性器がかゆい!【薬剤師監修】婚約破棄危機30代女性への処方箋

コクハク編集部
更新日:2024-12-05 06:00
投稿日:2024-12-05 06:00

3. デリケートゾーンの不調への対策は?

 デリケートゾーンに不調を感じたときの対策を3つ、紹介します。

3-1. こんなときは医療機関を受診!

 かゆみが激しい、あるいは水泡や潰瘍がある場合、もしくはおりものの量が増えたりヨーグルト状になっていたり、悪臭がしたりするなどの変化がある場合は、セルフケアでの対策は難しいと考えられます。

 婦人科を受診して、早急に対処しましょう。

3-2. セルフケアでの対策

 軽いかぶれやかゆみであれば、セルフケアで症状が改善することがあります。デリケートゾーン専用の低刺激性のボディソープを使ったり、ナプキンやおりものシートを頻繁に交換したりして、かぶれや雑菌の繁殖を防ぎましょう。

 かゆみがひどい場合は「リドカイン」や「ジフェンヒドラミン」というかゆみを抑える成分を含んだ外用薬の使用で対処することもできます。

 ただし、症状に合わないものを使うと悪化する恐れもあるので、医師や薬剤師に相談してくださいね。

 根本改善を目指すなら、漢方薬の服用もおすすめです。漢方薬は、血流やホルモンバランスの乱れを整えたり、炎症を鎮めたりしてデリケートゾーンのトラブルにアプローチします。

 実際に、婦人科でも性器のかゆみに対して漢方薬が処方されることがありますよ。

3-3. デリケートゾーンの不調におすすめの漢方薬

・竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう):生殖器系や泌尿器系にたまった熱を取り去ることで、かゆみや炎症を鎮め、陰部のかゆみや湿疹、違和感などに用いられます。残尿感や排尿痛がある人に向いています。

・温経湯(うんけいとう):血流を改善して全身に栄養を行き渡らせることで、おりものに働きかけます。冷え症で手足がほてり、唇が乾燥しやすい人に向いています。

 スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

4. 性器がかゆい場合はすぐにケアしよう!

「ありがとうございます。今日教えてもらったことを彼に話してみます!」

「せっかく仲良しな2人がすれ違うのはもったいないわ。2人でしっかり話し合って、お互いにちゃんと理解し合うことが重要よ」

「ありがとうございます! 彼にうまく説明できなかったら、また相談させてくださいね」

「えぇ、もちろんよ」

 えりのボスは、明るい表情になったリナさんを優しく見つめます。

「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 優しい表情でサロンを去っていくリナさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


仕事終わりに突然のお誘い…ってか合コン!? ボロボロ姿を一瞬で整える法
 社会人生活を過ごしていると、「今日、◯◯社の人たちと飲みに行かない?」と仕事終わりに突然のお誘いが舞い込むことがありま...
40代でニット帽?ちょっと待った!今年こそ卒業を考えたほうがいい理由
 秋めいてきたこの頃。「そろそろニット帽でも出そうかな♪」なんて思っている40代女子はちょっと待った! もしかして、その...
“メンタル繊細”で生きづらい?【専門家監修】HSPの特徴と即セルフケア
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
夏の終わりの肌トラブル、放置プレーしてない?日焼け・毛穴・乾燥ケアを
 暑い日が続いていましたが、ようやく秋らしい気候に。夏が終わって肌の変化に気づいたり「あれ、なんか老けたかも……」とショ...
ほんのり臭ってる? 40代の加齢臭対策に「ちょっといい♡」プチプラ3選
 40代を迎えると、自分の発するニオイが、ふと気になる場面も増えますよね。「あれ? なんだか臭いかもしれない……?」とい...
大正時代の化粧品!?「コスメ今昔」パック、オイル…美への憧れは一緒
 みなさんは、普段から手にしている化粧品の昔の姿を想像したことはありますか?  筆者は先日、クラブコスメチックス...
7700円の費用対効果は?DIOR「ジャドール」で洗体→フェロモン放出!
 1本(200ml)7700円のボディソープを購入しました。200mlといえば、水コップ1杯分の量です。もちろん、こんな...
特別なオトコしか知らない♡ 実は気に入ってる顔や体のパーツ8選
 絶世の美女ではなくても、どこか一つ自分の顔や体に気に入っているパーツがあると自信がつきますよね! 自分の魅力を知って大...
サウナは美の宝庫♡ 綺麗になりたい女性に嬉しいメリット5選
 近年大ブームが再到来している、サウナ。主に社会人の男性から人気のサウナですが、女性にとっても嬉しいメリットがたくさんあ...
秋はやっぱりチェック柄!40代でも痛見えしない4種類と着こなしルール
 猛暑から、一気に秋めいてきましたね! 秋になると気になるのがチェック柄の洋服。カジュアルにもクラシカルにも着こなせるチ...
声枯れからの声老け!?【専門家監修】今すぐできる簡単な対策法&漢方薬
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
黒髪が似合う人は永遠の憧れ…自分はムリ?しっくりこない時の処方箋
 黒髪が綺麗に映えるアンニュイな印象の女性、憧れてしまいますよね。そんな女性にはいくつか共通点があります。今回は黒髪が似...
40代寒さ対策に使える“下半身のあいつ”…レギンスとスパッツの違いは?
 肌寒くなってきたこの頃、足元も冷えてきますよね! 秋冬の冷たい足元に活躍するのが、レギンスとスパッツです。でも、「そも...
ネット通販たとえ安価でも1着だって失敗したくない! 守るべき5つの鉄則
 なかなか自分の時間がとれない40代女性に人気なのが、洋服のネット通販ですが、届いた洋服が紹介されていたものと違いすぎて...
ハードルは低く!40代から10年後に差がつく「ついで美容」ポイント3つ
 美容というと、エステに行ったり、高級なスキンケアアイテムを購入したりといったイメージがありますよね。でも、本当に美しい...
白髪、薄毛、パサつき…40代はショートヘア? デメリットをおさらい
 40代を過ぎると、白髪やパサつき、薄毛などいろいろな髪の悩みが出てきますよね。ケアやメンテナンスが楽な「ショートヘア」...