更新日:2025-03-03 19:13
投稿日:2024-11-29 06:00
一つ屋根の下には夫がいるのに
順番にシャワーを浴びた後、弥生さんの部屋で2人きりの時間が始まった。
「予感はしていましたが、すぐに美和子先生に抱きしめられました。ほろ酔いのままベッドに倒れ込んで…私は声を出さないように必死に歯を食いしばりました。
別な部屋とはいえ、一つ屋根の下には夫がいる。でも、拒むほどに困惑が興奮へと転化していきました。甘美さと背徳が振り子のように揺れ動いて…それは明け方近くまで続きました。
以来、美和子先生は頻繁に泊まりに来るようになったんです」
弥生さんは続ける。
心配は尽きないけれど
「夫に対して背徳感と緊張が入り混じった興奮は、言葉で表現できないほど私を恍惚に導いてくれました。美和子先生と愛し合っている瞬間は至福の時…ただ、別な感情もあるんです。
『妻を女として扱わなくなった夫への恨み』とも言えますし、美和子先生だって『元カノを男に奪われた悔しさ』は決して消えていないはず。
幸せですが、心配は尽きません。いつか夫にバレるかもしれないし、美和子先生に捨てられるかもしれません。逆に、私のほうから彼女に別れを告げる可能性もゼロじゃない…でもネガティブ思考はダメですね。
今は見えない未来など考えず、一日一日を大切に過ごしたいと思います。ダンスももっと上手になりたいですし」
思わぬきっかけから同性と婚外恋愛になった弥生さん。
「見えない未来など考えず、その日を懸命に生きる」という言葉が強く心に残った。
(了)
ラブ 新着一覧
恋人との関係において、大好きなパートナーであればあるほど“長続きした〜い”と願うもの。別れる原因は数あれど、よくあるケ...
本当は両思いなのに、それに気づかず片思い状態を続けてしまう「両片思い」。相手の思いに確信が持てず、一歩踏み出せない人も...
好きな彼と同棲がはじまると、嬉しくて幸せを感じますよね。しかし、同棲はゴールではありません。中には、「最近、彼の様子が...
取引先の男性との恋愛は「公私混同」と、タブー視する人が多いですよね。また、脈ありだと感じても「ただの社交辞令かも?」と...
女性の中には、いつも彼氏に愛されて大切にされる人と、そうでない人がいますよね。この違いがなぜ生まれるのかというと、男心...
意中の男性からいつ見られてもいいように、メイクやネイルを研究するなど、日々努力している女性は多いですよね。でも、実際の...
「冷酷と激情のあいだvol.51〜女性編〜」では、「イクメン」を気取る夫の本性に我慢の限界を迎えた妻・1さんの心情をご紹...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
男性から好意を持ってもらえるのは、誰だって嬉しいものです。しかし、中には興味の有無に関わらず、男性に対して思わせぶりな...
男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。「こんなはずじゃなかった!」と後悔しながら結婚生活を送っている方は少なくあり...
大好きなのに、なかなか彼のことを信じられずに嫉妬してしまう……そんな恋愛って、本当に苦しいですよね。今回は、そんな「恋...
前触れもなく、突然彼から別れを告げられたら、どんな女性でもショックを受けてしまいますよね。そんな辛い思いをしないために...
恋愛経験を積んで大人になると、傷つくことを恐れたり、人間関係を考えたりして、2人の関係がなかなか発展しない人も多いです...
ナンパ師を自称したこともある36歳の男性が電車内で無差別に人を切りつけ、殺人未遂容疑で逮捕されるという事件が起きました...
好きな人と交際できれば嬉しいですが、付き合いがはじまれば新たな悩みが増えるものです。中でも、年下彼氏と付き合っている女...
みなさん、デートの時のお会計はどうしてますか。できれば男性に払って欲しいと思っている方も多いのでは? しかし、なかなか...