【2024年人気記事】電マの営業からラブホの清掃員へ…羞恥心とも戦うストリッパーが思うこと

新井見枝香 元書店員・エッセイスト・踊り子
更新日:2024-12-31 06:00
投稿日:2024-12-31 06:00

どや顔で電マ、日々羞恥心との戦い

 好評に気を良くして、電マを股間にあてがっていた私だが、ステージの回数を重ねても、すっかり羞恥心を失くしたわけではない。

 客席に女性がいると、途端にもじもじしてしまう。これはあくまでも観客を楽しませるためにやっているのだ、と弁解したくなってくるのだ。

 銭湯は女湯で、同性しかいないから恥ずかしいと思うことがなく、素っ裸になれる。それなのに、「電マの新井」は、異性しかいないほうが、恥ずかしくない。女心は複雑だ。

女性客はどん引きしている?

 ステージ後の写真タイムで、女性のお客さんに、電マを使ったことがあるか尋ねてみた。彼女は、電マの刺激が強すぎて、とても気持ちいいという境地には至らないと言う。

 すると途端に自分の局部が鈍感であるように思われて、いたたまれない。もしかして女性客たちは、「電マの新井」にどん引いていたのではないか。

 しかしエロビデオでは、もっと立派な電マをガンガンに押し当てられた女優さんが、いろんなものを吹いていたではないか。

 あれ、それって、エロビデオと現実を混同した、素人童貞の男子によくある勘違い?

女性読者のホンネ、求ム。

 女性読者が圧倒的に多いはずのコクハクにおいて、このエッセイは全く共感を呼ばず、ただ赤っ恥を晒しただけで終わるのかもしれない。

 実際のところどうなんでしょう。編集部宛てに率直なご意見、お待ちしています。

新井見枝香
記事一覧
元書店員・エッセイスト・踊り子
1980年、東京都生まれ。書店員として文芸書の魅力を伝えるイベントを積極的に行い、芥川賞・直木賞と同日に発表される、一人選考の「新井賞」は読書家たちの注目の的に。著書に「本屋の新井」、「この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ」、「胃が合うふたり」(千早茜と共著)ほか。23年1月発売の新著「きれいな言葉より素直な叫び」は性の屈託が詰まった一冊。

XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


やっちゃった!忘年会の“大失敗”エピソード。上司にダル絡み、社内恋愛バレ…もう会社にいけないよ~
 忘年会の夜には、魔物が潜んでいるらしい。「今日は飲むぞ!」の解放感とアルコールの勢いが合体し、気づけばスマホの写真フォ...
神たま猫のご利益ください! 開運“にゃんたま”を擦って運気を爆上げ♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
義母の“下手な言い訳”が悔しい…「#ばぁばメロメロ」の投稿に衝撃。母親が家族への期待を諦めた日
 幸せなはずの結婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
私、くさい? 居酒屋で “加齢臭”の恐怖と戦う。中年オンナの体臭対策はどうするべきか
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
ズボラ女にこそ威力を発揮!年末の強い味方「ドライフラワー」の底力を見よ。“風水的にNG”は勘違い?
 あっという間に今年も師走に突入でございます。猫店長「さぶ」率いる我がお花屋も、年末に向けて年末商品が店の外まで溢れてお...
「ウザいって言ってたよ」怖いのはネット? それとも…SNSなしでも“炎上”したあの頃。悪意が燃える瞬間
 SNSがコミュニケーションの重要なツールとなって久しい。速さに追われる時代に、言葉を選ぶ“間”の大切さを思い出させてく...
賃貸か購入か…40代からは住まいをどう選ぶ? “おひとりさま”の正解ポイント【資格保有者監修】
「賃貸か、購入か」。  住まいの話題になると必ず浮上するこのテーマは、避けて通れない話題です。特に子育ての必要がな...
恋する“にゃんたま”、全力ダッシュ! 気持ちがあふれて思わずピョン♪
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
口癖は「うちの血が濃い」…義母の“幻想”を崩壊させた息子の行動。愛情の深さはDNAで決まるの?
 幸せなはずの結婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
「夫のスマホを監視してます」円満なのは表面だけ? 実は怖~い“我が家の闇”7つ
 一見仲良し家族だけど、実は…という他人からは見えない家庭の闇。今回は、皆さんから寄せられた「我が家の闇」エピソードを紹...
「スケジュール管理ができない人」は一体何だというのか。運だけで生きてきた私に浮上した、ある疑惑
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
「住職おくって」に爆笑! 恥ずかしいLINEの“打ち間違い”3つ。欲しかったのはそれじゃない泣
 急いでLINEをしなければならないときや考え事をしている最中にLINEするときこそ、文面はよーく確認したほうがよいかも...
「とめ子って可愛い」時代錯誤と笑われた名前が“レトロブーム”で大逆転。28歳女性が気づいた“流行”の儚さ
 キラキラネーム、シワシワネームなど年代によって異なる名前の傾向。名前が社会的ラベルになる現代では、名前を見ただけで性格...
【表現クイズ】江戸時代の“生理用品”、別名は「猿、馬、狐」どれでしょう(難易度★★★★★☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
パワハラで限界…「帰ってきなさい」母の一言に救われた。永久保存したい感動LINE3選
 表情や声のトーンが分からないLINEでも、気持ちは伝わるもの。あなたが何気なく送ったLINEも、誰かに保存されているか...
もはや付録が本体では??「美ST」1月号の“現品リップ+糸リフト級マスク”で元が取れすぎる。
 今月も美STがすごい。2026年1月号特別版を買ってみました。特別版は1,150円ですが「定価1,540円の現品リップ...