子どもを産まない、欲しいと思えないのは人間失格? 51歳独女ライターの恐怖と願いと幸せ

mirae.(みれ) ライター
更新日:2025-01-13 06:00
投稿日:2025-01-13 06:00

自分が子育てをできる自信がない

 ここまで読んで、「子どもを産んでみたらかわいいと思えるはず」「子どもがかわいくないなんて異常なのでは?」という人もいるかもしれませんね。

 そう思うのは、あなたが子どもをかわいいと思えるからでしょう。それはとても尊く素晴らしいことですが、私はこの51年間、子どもが欲しいと思ったことが本当にないのです。

 そんな私が子どもを産んでかわいいと思えるようになるのか?

 それこそ私だけでなく、何も知らずこの世に生を受けた子どもを含め、周囲の人々の人生を巻き込んだ“大きな賭け”になってしまうでしょう。

 たとえ産んだとしても、本当にかわいいと思えるのか? 母性はちゃんと芽生えるのか? 愛情を持てるのか?

 なにもかもが不確定要素で、確信はまったく持てません。自分の子どもに愛情を持てなかったらどんなことになるのか? 想像したらとても怖い気持ちになるのです。

 子どもは生まれた瞬間から“ひとりの人間”ですが、子どもの命を繋いでいくのは、親です。産んでみてかわいいと思えない、愛情を持てないからといって、育てることを放棄するわけにはいきません。

 子どもを産んで育てる“親の責任”をあいまいにし、無責任に産むのは子どもにとって不幸なのではないでしょうか。

結婚も子どもを持つことも“自由でいい”

「子どもを産めば幸せになれる」「自分の子どもならかわいい」という人がいますが、その方は子どもを産んで惜しみない愛情を注ぎ、また子どもからもたくさんの愛情を得ているのでしょう。

 しかし、私のように身近で幸せな母子に触れても、子どもを欲しいと思わない人もいることを知って欲しいのです。

 実際に、2024年3月にロート製薬が発表した意識調査「妊活白書」(2023年度版)では、18~29歳の未婚男女400人のうち「将来、子どもを欲しくない」と回答した割合は55.2%に上ったそう。つまり、アラサーの未婚男女の半数が「子どもを欲しくない」と思っているのです。

 もちろん、理由はさまざまだとは思いますが、みんながみんな「子どもが欲しい」と思っているわけではないのです。多様性が叫ばれているなか、子どもを持たない選択肢を持つのは悪いことではないはずです。子どもを産むのか産まないのかも、結婚と同じように自由だからです。

 周りの声に振り回されず、自分にとって最善の選択をすることが、幸せにつながるのではないでしょうか。私はそんな人生を生きていきたいですね。

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

ライフスタイル 新着一覧


デキる女は睡眠上手!逆効果にならない「寝だめ」をマスター
 NYのセレブたちがこぞって実践している「ヘルスリテラシー」という考え方があります。自らが現地で本概念を学び、最強のパフ...
うつ病の初期症状を見逃さない! 予防のための4つのポイント
「社会人になったんだから」と多くの人たちがメンタルの不調を訴える、現代のストレス社会。たしかに仕事では自分のストレスにな...
家にこもるなんて損! お金をかけずに休日を楽しむ方法4選
「つい家から出ずにアマゾンプライムビデオを見て土日を過ごしちゃった」「だって外に出るとつい散財しちゃうから」――。そんな...
努力と執念の結晶! 人と人との縁をつなぐ「ブバルディア」
「UFOって本当に空飛んでるんだからね」  愛読書がオカルト雑誌「ムー」というワタクシの兄がある日、自宅の窓に突然...
貯金ができない女は卒業! ストレスなしで節約する4つの方法
 消費税は10パーセントの大台に乗り、いよいよ「無駄遣いをやめて、もっと節約しないと今後はマズいかも……」と焦っている浪...
夢物語の2000万円より老後に役立つヘルスリテラシーとは?
 NYのセレブたちがこぞって実践している「ヘルスリテラシー」という考え方があります。自らが現地でこの概念を学び、最強のパ...
大問題作? “にゃんたま”の奥に秘めた貴重な部位がチラリ!
 にゃんたマニアのみなさま、にゃんと! きょうは大・問題作です……!  普段は可愛いにゃんたまωの奥に秘められてい...
冬季うつに負けない! 寒い季節にメンタルを強くする習慣4つ
「寒いのが苦手ってわけじゃないけど、毎年冬が近づくと気持ちがふさぎこんでしまう」  それは、日照時間が落ちてセロトニン...
なぜ貯金がたまらないの? 超低金利時代のおトクを追求する
 まじめに働いているのに全然お金が貯まらない――。「〇歳代の平均貯蓄額」なんて記事を読むと、自分はお金にだらしがないから...
「もしかしたら卵巣は…」退院前に主治医が放った衝撃の一言
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
オトコが離さない!「恋愛市場価値の高い」モテ女子って?
 狙っている彼やパートナーといい感じの期間を過ごした後、ほかの女子に目がいってしまったり、浮気の予感……なんて経験、あり...
夢か現か…山奥の神社で精霊のような“にゃんたま様”に遭遇
 すっかり「にゃんたま教」な皆さま、こんにちは!  きょうは、夢か現か幻か……白い精霊のようなにゃんたま様にロック...
お腹に水が溜まってる? 卵子凍結後のホルモン剤の影響とは
 日本は不妊治療の件数は世界一なのに、体外受精で赤ちゃんが産まれる確率は最下位。そんな状況を変えるために、ミレニアル世代...
ポジティブなあなたに生まれ変わる「トルコキキョウ」の威力
 このような御商売をさせていただいておりますと、本当にいろいろな方にお会いする機会に恵まれております。いわばワタクシの趣...
電車で座る確率を上げる7つの方法!移動時間を有意義に♪
 電車が混み合う時間帯に通勤や通学をしていると、そこらじゅうで始まる椅子取り争奪戦! 乗車時間が長ければ長いほど「座りた...
かくれんぼのメリット!子どもの空間認識能力を高めてくれる
 子どもがよく遊ぶ「かくれんぼ」ですが、大人からすると“見つけて隠れての繰り返し”で何がそんなに楽しいんだろう、と思って...