ホットフラッシュvsニット。“セーター”に恋焦がれる更年期世代から「エアリズムニット」の提案

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-02-21 14:40
投稿日:2025-02-05 06:00
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老化現象についてありのままに綴ります。第16話は「vsニット」。

暑くて怖いぞ、ニット

 今冬、クローゼットからほぼ出動していないアイテムがある。まずは白のニット。そして水色のニット素材のセットアップに、グレーの裏起毛パーカ。どれもふんわりと肌触りが良く、保温性に優れている。保温性、これが更年期のおばさんにとっては問題なのだ。

「最近、全然セーターとか着てないわ。だって着てる最中に急に暑くなったら怖いじゃない」

 私と同年代の主婦の友人がこう言っていた。昭和生まれ世代は「セーター」と呼称するのはさておき。なぜ私や彼女がニットなどを着ていないかといえば、理由は更年期によって、体に抱えた熱に尽きる。更年期症状とは神出鬼没。いつのぼせるのか、ホットフラッシュが現れるのかは、更年期の神のみぞ知る。

 例えばニットを着用していて、打ち合わせ中に突然暑くてどうしようもなくなったら? 満員電車で急に暑くなったら、逃げ場がない。車内で倒れてしまうことも想定しなくてはならなくなる。

 とはいえ私がニットを購入したのはほんの3〜4年前。当時はふつうに着ていたことを思い出すと、自分の症状がひどくなったのか、はたまた…?

【こちらもどうぞ】まさか痴漢に遭うとは…更年期真っ最中のおばさんの身に降りかかった「性的な危険」

日本の国内の空調はもっと低くても…?

 更年期障害によって自律神経が乱れ、自分で体温コントロールが難しくなり、気づいたのは国内の施設の暖房が効き過ぎていること。出版社、テレビ局、オフィスビルで仕事相手から何度かこんなことを言われた。

「会議室、暑くないですか。空調を下げますね」

 当初はこちらの更年期を心配してもらったのかと思ったが、更年期バッジがついているわけでもない。私のプライベート情報を相手は知る由もない。

 これは私の推測だが、酷暑が続き、10月まで夏物を着るような異常気象が続いた昨年と、始まったばかりの今年。12月から急激に寒くなったことを覚えている。そして最近、やっと冬らしい気温になった。とはいえ、約10年前に11月くらいからダウンジャケットを着ていたことを思い返すと、そこまでの寒さではない。

 ビルシステムが空調管理をしているとはいえ、アップダウンの激しい外気と室内の温度調整が噛み合っていないのではないかと思う。

 それを実感したのが2025年の正月。私は地元のFM局にて、3時間半の生放送に出演をした。ライフワークになりつつある、テレビドラマについてあれこれ話す放送回だ。

“保険”としてシャツを持参したが…

 新年一発目の仕事というのは気合いが入る。少しだけ危惧もしたが、願掛けも兼ねて赤いニットを着ていった。もし暑くなったら着替えればいいと、念のためシャツも持参。

 ところが暑くなることは全くなかった。館内に暖房は効いていたけれど、正月のため人気はほとんどない。通常であれば多くの人が往来するラジオ局も、最小限のスタッフで動いていたおかげで、ビル特有のモアっとした暑さはなかった。この温度を体感しながら「他の暖房調整もこんなもんでいいんだが」と、心でぼやく。少し寒いかも? くらいが長く室内で過ごすにはいいのかもしれない。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


沈黙は金じゃない!圧の強い人との関係で大切にしたいこと
「雄弁は銀、沈黙は金」と言う名言があります。何を言うかではなく、何を言わないかが大事であるというのはどんな場面でも重要に...
「会社に行きたくない…」と思ってしまう5つの原因&対処法
 朝起きた時に、「会社に行きたくない」と思った経験がある人は多いでしょう。仕事内容や人間関係、給料の問題など、理由は人そ...
クールな彼女が好き!コロコロ転がって誘う“にゃんたま君”
 クールで賢く、品性を兼ね備えるハチワレ(額の模様が「八」の字のような柄の猫)。にゃんたま君は彼女のことが好きで好きでた...
モチベーションを上げる6つの方法♪ キープで効率アップ!
 仕事や家事を楽しく効率的に進めるためには、モチベーションを上げる必要があります。しかし、「やらなくちゃ」と思っているの...
時間にルーズだと命とりになるかも…?5つの特徴&克服方法
 仕事もプライベートも全て、「時間」によって進められます。仕事であればスケジュールや納期が決まっていますし、友達や彼氏と...
怪しい穴…“にゃんたま”君の尻尾がピン「なんだか匂うにゃ」
 こんなところに怪しい穴があるぞ。クンクン……なんだか匂うなあ。  気を付けてにゃんたま君! マルコヴィッチの穴か...
口癖は「私が悪かった」 そんな人に欠けているものって…?
 何か問題が起きたとき、すぐに周りの人や環境のせいにするのは良いことではありません。でも、「私が悪かった」という言葉を口...
ほっこり冬の幸せ!天使の口づけ「パンジー&ビオラ」の育て方
 暦は立冬を迎えました。ぼちぼち寒くなり、あたりが秋から冬の気配へと変わり始めると、お花好きの皆さま「今年もそろそろよね...
イライラしたらどうすればよい?対処法&避けるべきNG行動
 人間関係や職場環境、家庭内問題など、日常生活の中でイライラしてしまう原因は人それぞれ。上手に感情をコントロールすること...
なかなか出会えない? 縞三毛猫“にゃんたま”のモフモフお腹
 きょうは、モフモフお腹に顔をうずめたくなるにゃんたま君にロックオン。  気のせいか、カツラを被っているような柄の...
投げ銭はしないけど…ある意味で“無償の愛”がすごすぎるひと
 ライブ配信は、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめく世界。今日も今日とて、多くのライバーやリスナーは、配信をめぐっ...
やんちゃ盛りが戦いごっこ “にゃんたま”も揺れる躍動感!
 きょうは、飛び跳ねるにゃんたまω!  ふたりはケンカしているの? 心配ご無用、「戦いごっこ」をして遊んでいるんで...
気が利いてる! 今秋、男性が絶対に喜ぶ意外なプレゼント3選
 男性へのちょっとしたプレゼントには、気の利いたものを贈りたいのが女性の心理。恋人など親しい間柄の相手にだけでなく、仕事...
最高のバイプレーヤー! マルチな才能を発揮するテマリソウ
 そもそも、なぜこんなモノを食べようと思ったのか……と、見た目が驚く食材が世の中多すぎるのでございます。  たと...
仕事に悩む人の共通点…誰かに頼るのは悪いことじゃない!
「仕事が早く片付かなかったり効率が悪いのは、私が無能だからだ……」。そんなふうに一人で悩んでしまうことはありませんか? ...
島暮らしの猫は忙しい…「用もないのに呼び止めるにゃ!」
 きょうは、アメリカCNN「世界6大猫スポット」に選ばれたことのある、福岡県の猫の島。たくさんの猫が暮らしている「相島」...