春と幸運を呼ぶ「球根付き切花」を長持ちさせる意外な注意点。あー、見るだけでワクワクが止まらない!

斑目茂美 開運花師
更新日:2025-02-05 06:00
投稿日:2025-02-05 06:00
 立春を迎え暦の上でも春。猫店長「さぶ」率いる我がお花屋の立地は神奈川の片田舎ですが、1月の終わりごろからど偉いエネルギッシュな中国の方々の春節民族大移動を見かけるたび、「あぁ、もう春ね~」と感じます。

春を呼ぶ「球根付き切花」がアツい!

 お花屋では、黄色やピンクといった春カラーなお花の登場と、年明け早々からの球根植物の入荷が春の訪れを知らせてくれます。

 球根の植物といえば、チューリップやヒヤシンスあたりが一般的には馴染みでしょうか。

 それに加え、ムスカリや多種多様なスイセンなどで店先を彩り、ワクワクが止まりません!

 球根植物は“ほっぽらかしでもイケる”嬉しい特徴があり、近年では切花競り日に花が付いた状態のモロ出し球根も入荷があります。

 扱いは切花? ちょっと変わった切花のカテゴリ「球根付き切花」が今回のお題です。

球根付き切花ってなに? 種類は?

 コロンと可愛らしい球根からちいちゃな花が咲いている「球根付き切花」が市場に出回ると、フラワーデザインを生業とする身としては「どうやって使おうか~」と妄想が止まりません。

 入荷の際は、簡単なプラ容器に入って球根と根っこが見えた状態で出回ります。

 毎年オランダから購入し栽培されるこれらの植物は、水耕栽培ではなく土根栽培で育てられ、農家さんの手によって一つひとつ丁寧に球根が洗われたのち、出荷されています。

 ムスカリやサフラン、クロッカスなど、もともと小さな品種だけでなく、ミニ水仙やチューリップの原種など、小さな花が咲く品種が選ばれて栽培されますが、チューリップの原種なんて「なんでこんなに小っちゃいの?」と思わず笑みがこぼれちゃう。

【読まれています】「金運を上げる玄関」って? お金持ち宅の“テクニック”も参考にした生花の選び方

球根付き切花の簡単で素敵な飾り方

 一番オーソドックスで簡単な飾り方は「ガラスの器に入れる」です。浅くても深くても、お皿でもOKですが、可愛らしい球根から生えた根っこもキッチリ見えてほしいところです。

 球根は命そのもの。

 根っこが生えてる様子は、半端ないエネルギーと命の営みを感じ、眺めているだけで元気が腹の底から湧く気分になるから不思議ですね。

 バリバリ昭和生まれの感覚ですと、球根=ヒヤシンス=水耕栽培なイメージですが、近年の球根付き切花の場合、水がじゃんじゃん入っている水耕栽培とは違います。

 長持ちさせるには、球根から出ている根の先端を多少切って、根が浸かる程度の少ない水がポイントです。水の中に長時間、球根が浸かっていると間違いなく球根が腐ります。水やりは控えめが大前提です。

 家の中に自然っぽい演出をしたい…なんて方、お皿やお盆にコケや水苔、お庭のグリーンや杉や檜などのエバーグリーンを無造作に敷き詰めた上にちょこんと置いても抜群に可愛いですぞ。

 でもって、動物や鳥のミニチュアやイースターに向けて卵の飾りを添えても猛烈に可愛くなります。お手入れは、毎日霧吹きにて根っこやコケに水を吹きかける、でも大丈夫でございます。

幸運を呼ぶ球根付き切花のパワー

 チューリップ(原種)、クロッカス、スイセン多種、ヒヤシンスなどなど、春を呼ぶ球根付き切花すべては、なんだかんだでラッキーフラワー。「球根+根っこ+花」のワクワクな容姿なので、見飽きませんな。

 妖精の赤ちゃんが花の中で寝ているという逸話もあることから、別名「妖精のゆりかご」と呼ばれるチューリップは邪気を浄化し幸運を引き寄せると言われておりますし、クロッカスは繁栄をもたらすらしい。

 スノードロップ、ティタティタなど色の形も豊富なスイセンも幸運を引き寄せるお花として知られ、中国では「水の仙人」、日本でも吉祥の花として新年やおめでたい席には欠かせません。

 ヒヤシンスに至ってはあの芳しい香りが心のバランスと女性ホルモンの調子を整えてくれるとのことですが…あー言われなくてもわかるっ! スイセンもヒヤシンスもあの香り、たまらん! マジで気分転換にはマストだw。

球根付き切花の注意点

 見た目もキュートで見飽きない球根付き切花、意識高めなお花屋ではカップに入って販売しております。

 ただし、球根植物は口に含むと有毒なものが多いので、ペットや小さなお子様がいらっしゃるお宅では手の届かない場所に飾ってください。

 気をつけてお楽しみくださいませ。

 春の訪れを知らせる球根植物がアナタに繁栄と幸せを運んでくれますことを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


苦手な実母の新居訪問で事前に対策したこと 2023.4.1(土)
 コロナが落ち着いて、マスク着用も個人の判断になり、やっと日常が戻ってきた感じがしています。そして人の移動も……。  ...
家族愛がレべチ!子煩悩パパから届いた100点満点“神”LINE3選
 世の中には、星の数ほど男性がいるけれど、まだまだ男女差別の残る日本では、ママがメインで家事や育児をしている家庭が多いで...
心の鍵を開けるか締めるか 新しい季節の目標 2023.3.31(金)
 やっと待ちわびた春がやってきた。  新年に聞かれる「今年の目標」ではないが、年度明けにもちょっとした目標を立てて...
日本人は嫉妬心が強い?だからこそ「おめでとう」を伝えよう
 みなさんは、ちゃんと「ありがとう、ごめんね」を言える大人ですか? 私はなるべく気をつけて、意識的に言うようにしています...
予知できない?「富士山噴火」の可能性を専門家に聞いてみた
 近年、南海トラフの巨大地震や首都圏直下地震など大地震のリスクが指摘されるが、忘れてはいけないのが富士山の大噴火だ。 ...
義母からの“プレゼント攻撃”に困る…ギリギリセーフな断り方
 誰だって、義母とは良い関係を築きたいもの。義母も同じように思っているからあなたにプレゼントをくれるのですが、ありがた迷...
ぽちゃぽちゃ阻止! 小腹がすいた時の理想的な5つのお菓子
 年齢を重ねると、食べすぎているわけでもないのに太りやすくなるから不思議です。コロナ禍に自宅で過ごす時間が増え、サイズア...
にゃんたま島も春本番!「源平桃」と“たまたま”が夢の共演♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ゴワついてるけど使えるし…タオルの「捨てどき」問題解決法
 毎日、キッチンや洗面所などで使っているタオル。あなたは、どんなタイミングで入れ替えをしていますか? 中には捨てどきが分...
コスパ最高ランク、“超満開”長っ! 開運花の「レウイシア・エリーゼ」
 猫店長「さぶ」率いる愛すべき我が花屋。お店の立地が神奈川のカントリー風情たっぷりな場所にあるせいか、周りには農家さんも...
Amazon1位「マグネットネイル」を購入 “磁石の魔術師”になれるのか?
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
「結婚しなくてもいい時代」に結婚する意味 2023.3.29(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
口永良部に日が沈む 海を眺めながら考えた 2023.3.27(月)
 鹿児島県の口永良部島(くちのえらぶじま)に日が沈む。  この写真を撮影したのはいつだっけ。左に見えるのが屋久島だ...
モフモフ感がたまらない! アイドル“たまたま”にロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「えっ、まだ産むの!?」本音がうっかり漏れちゃったLINE3選
 日本人は、本音と建前を使い分けるのが得意ですよね! どこまでも相手の気持ちを考えて、波風を立てないように上手に暮らして...
大谷くんから教えてもらった言葉の持つ力 2023.3.26(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...