祝結婚・小泉進次郎的「鎧を脱がせる」隠れた被支配欲求とは

小悪魔ドルチェ寿司 編集者
更新日:2019-08-19 15:43
投稿日:2019-08-16 06:00

昭和初期男のO・MO・TE・NA・SHI

永遠おんなのこ(希望)/(写真:iStock)
永遠おんなのこ(希望)/ (写真:iStock)

 というところで、昭和初期の男の登場です。女性はかわいくいてくれたらそれだけでいい。なにも求めない、ただし俺のいうことさえ聞いてくれてさえいたら……という、平成を立身出世で生きてきた女が培っていた【女としての矜持】を一切評価しない、真逆の価値観の男性。かといって、バブルのギラギラを引きずる平成初期の青春価値観の男でなく、酸いも甘いも勘違いも生意気もワンマンもすべて経験してきて、実るほど頭を垂れる稲穂かな、そうかな、もうちょっと男として女を求めているフェーズの昭和初期男。

〈男は女に全部カネを払うべき〉価値観の男に、O・MO・TE・NA・SHIされ、エスコートされ、ちょいプレも小粋、自分で選ばないような服を選んで着飾らせてくれたり、“おんなのこ”扱いをしてくれるひと。

進次郎も平成生き馬の馬車馬女子も…

 同年代の男にはない教養に(歴史上の人物が同期として話に出てくるとか)、同年代の男が押しつけてくる“女も同じだけカネを出すべき”圧力(中堅になればなるほど男性との給料格差を痛感し始める女子も多いというのに、それができなければ自立してないと思われるので、歯を食いしばってでも同等であろうと奮い立たせられる、悪い意味での矜持=a.k.a.やせ我慢が増幅する系)、俺と同じだけ稼げるんなら俺が専業主婦になるとか言い始めたり、結婚を渋る男にどんどん責任が重くなるだけの仕事上の肩書き(女の体にタイムリミットがあって、大多数の女はいまだに子供を諦めるかキャリアを邁進するかの二択しかない状況だというのに)平成生き馬の馬車馬女子は、小泉進次郎のごとくラクに鎧を脱げる相手にコロコロコロッといってしまのです。

 いうことさえ聞いていれば、“おんなのこ”扱いをしてくれる、これは立身出世で生きてきた女子にとっては一見屈辱のようにみえますが、これほどラクなことはないわけです。

“進次郎婚”から紐解く令和のシンデレラストーリー

すがすがしい(C)コクハク
すがすがしい (C)コクハク

 模範解答を学習しながら昭和に育ちながらも、平成に突入すると自分の頭で考えろ、知識より知恵、指示待ち人間にだけはなるなといわれつつ報・連・相は常識、しかし報・連・相をすると前例に照らし合わせた解答として揉まれ、“ウエノモノ”の炎上アレルギーで横並びの企画になっていき、指示通りにすると自分の頭で考えろ(ループ)で平成を生きた元“おんなのこ”にとってそびえ立つ「絶対解」に服従するというのは、知らず知らず歩いてきたけど、川の流れのようにたゆたう流れに身を任せあなたの色に染まる(美空ひばり&テレサ・テン)気持ちよさ。心底安心できて下着……、鎧を脱げちゃうものなんですよね。

 あれ、わたしだけですかね。

 ともかく、令和のシンデレラストーリーは、大正2年に初上演された「ピグマリオン」、昭和39年の「マイ・フェア・レディ」、平成2年の「プリティー・ウーマン」ときて令和の小泉進次郎でフィニッシュ、というわけです。

「生き馬の目を抜くこの世で歯を食いしばって自分だけを頼りに生きてきて、なんでも自分で決めてきたけど、結婚しよ! 子供もできたし! と他の要因によって決めてもらってそれに身を委ねてみたら意外と気持ちいい、鎧が脱げちゃった」というのは、小泉進次郎にとっても女にとっても惹かれるものなのではないでしょうか。そもそも本当の自分と葛藤するほどの自分って本当に存在するのでしょうか。

 ちなみにピグマリオンとは、ギリシア神話に登場する現実の女性を愛せないキプロス島の王様の名前。自分の理想とする彫刻を作ってその女性を愛しすぎて死に瀕する……という話で、カスタマイズ女子キボンヌ男子は、古今東西変わりません。アンドロギュノスとしてぴったり身体が合えば、服従、被服従の関係がいちばんラクといえるかもしれません。上野千鶴子先生も、高学歴の女は被支配欲求が強い傾向にあるという調査結果を著書で紹介していたこともありましたし。

A・ヘップバーン演じるイライザの運命は…

名作は永遠(写真:iStock)
名作は永遠 (写真:iStock)

 最後にヒギンス教授の言葉を紹介して終わりにしたいと思います。

“一人の人間を連れてきて、新しい話し方を教え込むことで全く別の人間に作り変える、それがどんなに興味深いことか”

 イライザの気持ちや彼女の人生が今後どうなるか、将来を鑑みない態度は明白です。

“もし、造物主たる神が面倒なことになることを恐れていたら、世界は生まれていなかっただろう。生命を生み出すことは、面倒なことを作ることだ”

 面倒なことを作った神と自分を正当化しています。面倒なこと、には向き合わない宣言です。

 原作と映画ではまったく違う結末になるのですが、この文学をシンデレラ的ラブストーリーととるか、カスタマイズ女子キボンヌ男子の社会学教本としてみるか、で、これまたおもしろいところなのですが、また今度、ぜひ。

 次回は徹底した裏番長のひろしの話をしたいと思います。エロが枯渇しすぎているので、朝ごはん中に「しゃぶれ」featuring納豆など……。

小悪魔ドルチェ寿司
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出版社で勤務のかたわら、現場主義のスケベライフを送っている最中に81歳と恋に落ち同棲生活開始。

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