他人の男を欲しがるアラサーCA。ルッキズムに苦しんだ過去から一転、恋愛ゲームのハンターに… #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-03-14 06:00
投稿日:2025-03-14 06:00

大学卒業後はCAの道へ

 幸い、咲子さんは気の合う友人に恵まれ、恋人もでき、青春を謳歌したという。大学卒業後は大手エアラインへの就職が決まり、CAとしての訓練が始まった。

「3カ月の過酷な訓練を終え、晴れてCAとなったわけですが、心身が疲弊する日が続きました。イジメのトラウマから、先輩や同期との人間関係も『とにかく嫌われないように』を念頭に働くと、休日はぐったり。合コンで出会った商社マンの恋人はいたものの、彼は酒に酔うと暴力を振るう癖があり、別れました。

 後日、謝罪されて復縁を迫ってきましたが、DV癖は簡単になおるものではありません。ダメンズを見抜けなかった自分を反省しつつ、『今は仕事に集中したいから』と断ったんです。

 そうそう、ありがたかったのは、周囲のCAたちは美人ぞろいなので、中学時代のように容姿で無視される心配や苦労がなかったこと。逆にCA仲間とエステに行ったり、ヨガのレッスンを受けたりと、美活に励みました」

 咲子さんは続ける。

「CAには広報要員チームがあるんです。例えば、エアライン雑誌のインタビュー、就航セレモニーの花束贈呈、CAカレンダーの選抜メンバーなど『会社の顔』となるCAチームです。CAにとってはとても名誉で、私も『広報要員チーム』に選ばれました。周囲からは『咲子の美貌なら納得ね』などと好意的に受け止めてくれる人ばかり」

会社の顔として

 咲子さんは通常のフライトに加え、広報要員としても会社に貢献することとなる。入社後、2年が経った24歳にはメディア等の業務も入るようになった。

「フライト中はお客さまから『一緒に写真を撮って』という嬉しい声もかかり、自分がステージアップしたような気持ちになりました。合コンに誘われることも多かったですね。ただ、『会社の顔』となった今、異性との交流には慎重になり、自分にルールを課せました。

 恋人は作らない。異性と2人きりで会わない。会社が求める品行方正なCAに徹する。孤独でしたが、私には『会社の顔』としての圧倒的なポジションがあると言い聞かせ、笑顔や立ち居振る舞いにも配慮しました。

 同期CAの結婚式の際には、率先して司会や二次会の幹事などもやりましたよ。ただ、プライベートは地味でしたね。オフの日は心身の回復のため、ひたすら睡眠。そしてエステやジムに通って美活に努めるくらいでしょうか」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

ラブ 新着一覧


コロナ禍で「無恋愛時代」に?恋より仕事を選ぶ女性が急増中
 コロナ禍による出会いの激減により、恋愛をすること自体をあきらめる女性が続出しています。そんな“無恋愛”を選択した彼女た...
内藤みか 2021-05-20 06:00 ラブ
婚活成功への道♡ 結婚相談所を比較するなら?選び方11のコツ
 突然のコロナ禍。人とのコミュニケーションが少なくなり、健康やお金、仕事への不安を抱えている人も多いでしょう。でも、そん...
母性とオカン化の違いとは? 男がベタ惚れする母性の魅力!
 みなさん、母性あふれる女性って魅力的だと思いませんか? 近年では「バブみがある」と言いまして、つい甘えたくなる女性のこ...
若林杏樹 2021-05-19 06:00 ラブ
どう接したらいい? 泣く彼氏に隠れた4つの心理&対処方法
 一昔前までは、「男性は人前で泣かない」というのがセオリーでしたが、最近では彼女の前でも隠すことなく涙を流す男性が増えて...
恋バナ調査隊 2021-05-18 06:24 ラブ
惚れっぽい女性必見!6つの特徴で診断&上手に恋をする方法
 出会ったばかりの男性を好きになったり、男友達と二人で遊んだだけで気になりはじめてしまったり……そんな惚れっぽい女性は、...
リタ・トーコ 2021-05-18 06:25 ラブ
彼は大丈夫? ストーカー彼氏になる男性の特徴5つ&対処方法
 彼氏から束縛や心配をされると、「愛されている」と喜んでしまう女性は多いでしょう。しかし、その行動は愛ではなく“ストーカ...
恋バナ調査隊 2021-05-17 06:25 ラブ
男性に“彼女にしたくない”と思われる女性の特徴5つ&NG行動
 好きな人ができたら、その人の彼女になりたいと思うのは当然ですよね。でも、あなたが片思いをしている場合には、付き合うかど...
恋バナ調査隊 2021-05-16 06:23 ラブ
彼はどう? 亭主関白彼氏のタイプ別特徴&上手な付き合い方
 亭主関白タイプの男性は、「男らしくてかっこいい」という意見がある反面、「自己中心的過ぎて腹が立つ!」と感じる人もいます...
恋バナ調査隊 2021-05-15 06:00 ラブ
結婚相手を見極める!郵便ポストが溜まっている男にはご用心
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。離婚に反対する親も少なくなりました。ずいぶんと時代は変化しましたが、できれば...
山崎世美子 2021-05-15 06:00 ラブ
“デキる女”感がアップ! 同棲や結婚が近づく日用品セレクト
 彼とのおうちデートや半同棲生活では、「この子は生活能力が高い」と思わせることができれば、同棲や結婚へのチャンスも近づき...
並木まき 2021-05-14 06:00 ラブ
私は本命? 男性が“最後の女”と決める5つの瞬間&目指し方
 交際が順調に進めば、「このまま彼と結婚したい」と思うのは当然のこと。しかし、なかなか結婚話が出ないと「彼にとって、私は...
恋バナ調査隊 2021-05-14 06:30 ラブ
会ってくれないのはなぜ?コロナ破局を回避するための対処法
 感染症の流行が続くなか、恋人から「もう別れよう」「もう友達に戻ろう」などと言われる女性が続出しています。その原因は女性...
内藤みか 2021-05-13 06:00 ラブ
甘えたくなる〜!男子が弱いところを見せたくなる女子の特徴
 いつもは仕事などでキリッとしているカレが、素の顔や弱いところを見せてくるとキュンと来ちゃいますよね。仕事のできる男性に...
若林杏樹 2021-05-12 06:00 ラブ
男性は記念日を忘れる生き物?納得の理由&忘れさせない方法
 誕生日や付き合った記念日、結婚記念日など、女性が大切にしたい「記念日」。でも、そんな記念日を、あっさり忘れてしまうのが...
孔井嘉乃 2021-05-11 06:00 ラブ
実は幸せかも♡ ドキドキしない恋愛の魅力&見極めポイント
「恋愛するなら、思いっきりドキドキしたい♡」と、思っている人は多いでしょう。確かに、ドキドキする恋愛は刺激的です。しかし...
恋バナ調査隊 2021-05-10 06:01 ラブ
男性が恐怖を感じる女性の恋愛暴走LINE…あなたは大丈夫?
 恋愛中の女性って、ついつい妄想してしまいがち。特に、LINEでのやりとりでは、相手の顔が見えないぶん、1人で勝手に暴走...
恋バナ調査隊 2021-05-08 06:00 ラブ