「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

更新日:2025-04-07 17:03
投稿日:2025-04-07 17:00

 フジテレビの朝の新番組「サン!シャイン」3月31日放送の初日では、フジ第三者委員会の報告とそれを受けた同局の会見という、“身内の恥部”について報じる衝撃的な幕開けとなった。性暴力被害が業務の延長線上にあったとした第三者委員会の見解とともに、長年フジテレビでは「性別・年齢・容姿などに着目し、呼ばれる会合」があったことも明らかになった。

 同局の渡辺和洋アナ(48)がパネルを読み上げ、MCの谷原章介(52)に「具体的にどういう会合ですか?」と質問されると、渡辺アナは「かなり時代錯誤な基準によって会合に呼ぶ機会があった」と答え、谷原の「完全な接待要員として呼んでいた会もあった?」の問いには、「時代に照らし合わせれば、ハラスメントに該当するということなんです」と説明した。

 これにはネット上で、《どの口が……》という厳しいコメントが飛び交った。

 渡辺和洋アナといえば、ジュノンボーイ出身のイケメンアナだが、2008年に不倫スキャンダルが発覚。お相手は、局主催のイベントでコンパニオンを務めていた女性で、渡辺アナ自身が審査員を務めるフジテレビ主催のオーディションに参加させ、女性の往復航空券のチケット代金は同局の経費で支払われたという疑惑も報じられた。

「オレは上げチン、有名になって夢をかなえた人もいる」「カズ教に入れば空も飛べるよ」という“ゲスメール”を彼女に送っていたことも話題となり、07年に結婚したばかりの新婚、好青年アナの“ウラの顔”に驚きの声が上がった。

不倫した人をテレビで見ると自分の傷口をえぐられ、不快に感じる

 今ではスキャンダルもネタにするほど、局内ではみそぎも済んだようだが……。渡辺アナの不倫には、フジテレビ社員と取引先という圧倒的な力の差、交際すれば仕事が増えるかもしれないと期待させるかのような文面に、立場の乱用がうかがえる。女性の交通費が経費で支払われた疑惑を含め、今回の性暴力事件と構造は酷似している。

 当時、渡辺アナは番組中で謝罪したものの、内容については言及せず、番組から外れただけで「おとがめナシ」だった。今回の第三者委員会の調査対象が2016年以降だったから、報告書で触れられることはなかったが、もし対象に入っていたら、俎上にあがっていた可能性は高いだろう。家族問題評論家の池内ひろ美氏がこう言う。

「謹慎が済んだら何事もなかったかのように戻ることに違和感を覚えます。不倫は『一番身近な人に嘘をつき続ける人』なことが罪深く、信用ならないのです。しかも渡辺アナは言葉が命の職業にもかかわらず、会見もせず、具体的な謝罪もしていない。夫に浮気された女性も少なくなく、不倫した人をテレビで見ると自分の傷口をえぐられ、不快に感じます。そういう視聴者に対する配慮がないのは、フジテレビが男社会だからでしょう。禊が済んだからと朝のワイドショーに渡辺アナを起用するフジテレビの配慮のなさこそ、今回の性暴力に通ずる悪しき体質を表しています」

 事件当時フジテレビの専務だった、大多亮・関西テレビ社長(66)は4日に辞任を発表。女子アナをコンパニオンのように呼び出し、下ネタばかりの下品な会に同席させていたメンバーの1人だったことが明らかになったにもかかわらず「自分たちはこれでいいと、良かれと思ってやっていたことが、彼女にとっては全然違っていたっていう指摘は、本当に情けないというか、そういう発想になかったっていうことが、僕は一番大きな反省点だと思っています」と弁明。被害者に「良かれと思って」いることがフジテレビの闇の深さともいえる。

 フジの悪しき体質を指摘するなら、渡辺アナ自身の自己検証も必要だ。

  ◇  ◇  ◇
 
 フジテレビの第三者委員会の報告会見では思いのほか踏み込んだ認定が行われた。関連記事【もっと読む】フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が…では、芋づる式に明らかになった問題点について伝えている。

エンタメ 新着一覧


【おむすびにモヤっと】“不揃い”な春キャベでロールキャベツ? 平成のバカップルにこうのとりが…
 2010年春、結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)は大阪のアパートで新婚生活を始める。家事を分担しながら共働きをして公私と...
桧山珠美 2025-01-13 18:30 エンタメ
横浜流星は“まだ誰のモノでもない”感も含めて尊い! NHK大河が「べらぼう」に面白い
 NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」がスタートしました。主人公の蔦屋重三郎を...
【おむすびにモヤっと】メンチ切り合った2人がなぜ? 見たいシーンを出し惜しむのが「おむすび」クオリティ
 結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)は、保留とされていた結婚を進めるため2人が考えた生活プランを親たちに説明する。会社で初...
桧山珠美 2025-01-11 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】サザエさん風に「歩、スマホを買う」「結、節約に目覚める」「翔也、仕事する」の3本
 歩(仲里依紗)に、聖人(北村有起哉)がまた携帯電話を買ったのか問うと、歩はスマートホンだと答える。新しい出始めの商品に...
桧山珠美 2025-01-08 17:30 エンタメ
「べらぼう」初回、セクシー女優3人が裸死体姿に…AV業界人どう見た?「裸に意味を語らせる照明が必要」
 5日にスタートした横浜流星(28)主演のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」(NH...
【募集】冬ドラマ何見る?『べらぼう』『家政夫のミタゾノ』『日本一の最低男』など期待&ガッカリ教えて!
 コクハクでは2025年冬ドラマを対象としたアンケートを実施します。あなたが現時点で「楽しみにしている」ドラマ、そして「...
【おむすびにモヤっと】「プロフェッショナル」で壮大なネタバレ感!14週は元スケ番vs元レディースの様相
 結(橋本環奈)が糸島から神戸に帰ってきて愛子(麻生久美子)や歩(仲里依紗)が迎える。だが、一緒に永吉(松平健)と佳代(...
桧山珠美 2025-01-31 16:57 エンタメ
【2024年人気記事】伊藤健太郎は破局して正解! “小栗旬軍団”加入でバーター出演の機会にも恵まれる
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
【2024年人気記事】悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
堺屋大地 2025-01-04 06:00 エンタメ
【2024年人気記事】松本人志はいまや「憧れの芸人」ではない。若手芸人が話す3つの理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
帽子田 2025-01-02 06:00 エンタメ
【2024年人気記事】なぜ塚地武雅、藤井隆はドラマ出演が続く? 不人気芸人との決定的な違い
 2024年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
【2024年人気記事】『新宿野戦病院』小池栄子の英語、海外はどう思う?「下手というより…」
 2024年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
映画「聖☆おにいさん」全力でおバカを演じる松ケン&染谷将太たち。評価は真っ二つだけど…
「M-1グランプリ2024」の準優勝バッテリィズに元気をいただきました。エースでしたっけ。やはり“おバカ”は最強です。優...
ラウール、高橋文哉…2024年「国宝級に検索されたイケメン大賞」TOP5の最も検索された日は…?
 2024年もあとわずか。今回は今年1年を通じて活躍したイケメンが、いかに世間の人々の注目を集めたかを調べてみたいと思い...
こじらぶ 2024-12-28 06:00 エンタメ
【最新回のおむすびにモヤっと】「豚肉と玉ねぎのニンニク炒め」はサラダの後に作ったほうが…
 スナック「ひみこ」で、佳代(宮崎美子)と話す結(橋本環奈)。永吉(松平健)とただいるだけで幸せだと言う佳代の言葉を聞い...
桧山珠美 2024-12-27 19:30 エンタメ
「M-1」令和ロマンが主人公なら、エバースは裏主人公。泥臭い秀才コンビを応援したくなるのが人のサガだ
 今年も最高の盛り上がりを見せた「M-1グランプリ」(ABC・テレビ朝日系)。令和ロマンが史上初の2連覇を果たしたものの...
帽子田 2024-12-27 06:00 エンタメ