広末涼子「早朝釈放」のなぜ…若狭勝弁護士も「異例中の異例」と指摘し“特別扱い”を考察
勾留期限の今月19日を待たず、異例ずくめの早朝釈放となった。
16日午前6時20分、上下黒い服装の俳優・広末涼子(44)が勾留先の静岡県警浜松西署の正面玄関に姿を見せた。神妙な表情で3秒ほど深々と頭を下げた後、迎えの黒のワンボックスカーに乗り込んだ。車内では同乗者に対し、笑顔を浮かべる姿も見られた。日本テレビが一部始終を報じた。
静岡地検浜松支部は16日、高速道路での追突事故後、搬送先の病院で看護師(37)に暴行したとして逮捕・送検されていた広末を処分保留で釈放した。同日までに広末と看護師側との間で示談が成立し、薬物検査の本鑑定の結果、体内からは睡眠薬を含め、違法薬物は検出されなかった。今後は県警が任意で捜査を続けるとみられている。
この検察の判断に現場は困惑を隠さない。
「処分保留で釈放といっても、捜査書類を作成して検察に送らなければならない。検察が『示談がまとまったので、もう捜査の必要はない』と指示してくれれば捜査を打ち切れますが、処分保留となっている以上、打ち切るに打ち切れない」(捜査事情通)
■殺到するメディア対策だったのか?
広末が釈放されたのは午前5時56分。浜松西署に集まった報道陣はわずか15人ほどでテレビカメラは1台のみだった。地元の記者クラブも「早朝の釈放」を知らされておらず、報道陣からの問いかけも、無数のフラッシュがたかれることもない、静かな釈放となった。
元東京地検特捜部長で弁護士の若狭勝氏は「勾留を続けることは理屈上は可能ですが、少なくとも前日の夜には釈放することができたはず。翌日の早朝というのは異例中の異例です」と、こう指摘する。
「通常でしたら、こんな早朝には釈放しません。釈放することを決定しておきながら、そこから一夜、留め置くことはあまりいいことではないからです。本来なら、勾留の必要性がなくなった段階で速やかに釈放するのが原則です。前夜の時点で検察から警察に釈放指揮書が届いているはず。翌朝にしたのは、広末さん側から『夜はマスコミが待機しているので、朝方にして欲しい』という要望があったのではないか。そう考えなければ不自然です」
本人の希望に加え、現場の混乱を避ける狙いもあったと思われる。実際、8日の逮捕時には100人超の報道陣が浜松西署に詰めかけ、ユーチューバーなど野次馬が殺到したが、この日、現場を訪れたのは釈放情報を聞きつけた一部メディアのみ。一切混乱は起こらず、「狙い通り」の展開となった。
そもそも精神的に不安定な状態で高速道路を運転して大型トレーラーに激突。同乗者所有の車を大破させた上、同乗者に大ケガを負わせ、治療にあたった看護師に暴行を加えるなど、混乱を巻き起こしたのは、広末自身だ。
もし広末の要望を聞き入れていたとしたら、そこまで「特別扱い」する必要があるのか。
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