アラフィフ独女が『人事の人見』を見て思うこと。平成の働き方はもう通用しない…私たちはどう振る舞うべき?

mirae.(みれ) ライター
更新日:2025-04-29 06:00
投稿日:2025-04-29 06:00

令和の働き方はどう変わった?

令和の働き方

 現在の令和世代、いわゆる「Z世代」や「ゆとり世代」以降の若者たちは、コンプライアンスや働き方改革の中で育ちました。セクハラやパワハラが問題として表面化するようになり、労働環境もかなり改善されています。

 その一方で、「怒られ慣れていない」「メンタルが弱い」といった印象を持たれることも多く、時には“腫れ物に触るように扱われる”と揶揄されることもあります。しかし、それは育ってきた社会的背景や教育方針の違いが大きく影響しているだけで、個人の資質だけに帰するのはフェアではありません。

 このように、三世代の価値観や職場文化の違いが、現場で大きな摩擦や戸惑いを生んでいるのが今の日本の会社の現実なのではないでしょうか。

平成の働き方で生きてきた理不尽さ

 私たち氷河期世代が今、管理職や中堅の立場になって思うのは、「自分たちが受けてきた教育は、もう通用しない」ということです。

 かつて自分が上司から受けたような叱責や指導が、今の時代ではハラスメントと受け取られてしまう。「昔はこうだった」と言いたくなる気持ちを飲み込みつつ、どのように部下を育てればいいのか、日々模索しています。

 部下に寄り添おうとするほど、「甘い」と言われ、厳しくすれば「パワハラ」と言われる。かといって、何もしなければ「何もしてくれない上司」と批判される。まさに板挟み状態で、正解の見えないマネジメントに疲弊している同世代も少なくありません。

 それでも、私たちは“時代に合わせる”努力をしていくべきなのだと思います。なぜなら、私たちこそが過渡期を生き抜いてきた世代だから。理不尽さを知っているからこそ、今の職場を少しでもよくするための橋渡し役になれるはずなのです。

ドラマから学ぶ「人に向き合うことの大切さ」

 ドラマ『人事の人見』が描いているのは、「人に向き合うことの大切さ」です。世代間の価値観や働き方にズレがあっても、人としてどう関わるか、どう育てるかを模索する姿勢が、今の時代に求められているのではないでしょうか。

 昭和の根性論も、平成の我慢文化も、令和の繊細な感性も、それぞれに背景があります。大事なのは、時代の違いを嘆くことではなく、それを理解し合おうとすること。そして、私たち氷河期世代が、自らの経験を活かしながら、より良い職場をつくる一歩を踏み出すことが重要だと思います。

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


何気ない言葉が差別に?「マイクロアグレッション」を考える
 みなさんは「マイクロアグレッション(小さな攻撃性)」という言葉を知っていますか? ここ最近SNSなどで話題になっている...
独りの空間を満喫した後、なぜか人に優しくなれる気がする
 仕事に追われるサラリーマンも子育て中の専業主婦も、小学生にだって独りになれる空間や時間が必要だ。  煙草を吸った...
想像するのはタダ!理想の年末年始の過ごし方を大告白します
 年末年始といえば、夫の実家に帰省したり、大掃除に明け暮れたりとバタバタ過ぎ去ってしまうのが現実。特に40代女性は、あま...
40代女性のソロキャンプ 最低限の持ち物&防犯面で気を付けたいこと
 大自然の中、自分と向き合い、静かで何もない時間を過ごせるソロキャンプ。忙しい日々から逃れ、内面を丁寧に整えたい40代女...
U1000円のファブリックミストは香水の代わりになる? 3商品で実験
 物価高っていつまで続くんでしょうか。いろんなものが値上げされて、お財布が大ピンチ。  筆者が大好きな香水も、結構いい...
愛に犠牲はつきものなのよ…無類の猫好きが諦めた4つのこと
 自他ともに認める猫好きです。思えば人生の半分以上の時間を猫と一緒に過ごしてきました。うれしいときも、悲しいときもいつも...
もう言葉はいらない! 立派すぎる最強の神“たまたま”が降臨
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
電話の声似すぎ問題でお母さんも大混乱! 仲良し姉妹LINEあるある3選
 仲の良い姉妹に憧れる人は多いですよね。実際に、仲の良い姉妹は、成人して家を出ても頻繁にLINEのやりとりをする仲良し姉...
年齢差感じる“トンデモ新入社員”の珍行動 あちこちマイペースすぎん?
 仕事に対する姿勢は、年代によって大きく違います。そのため「仕事とはこうあるべき」と信念を持って進めてきたお局や大先輩た...
隣に誰かがいるのに「人恋しい」と思ってしまうこと、ない?
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
開運の実「イイギリ」はお正月限定ではない!クリスマスも守ってくれる
 クリスマスやお正月などイベントづくしの12月。今回はお正月の生け込みには欠かせない開運素材「イイギリ」のお話です。名前...
つーかなんであの子が? 同僚への嫉妬心の抑え方と嫉妬された時の対処法
 同期入社の同僚でも、時が経つと仕事ができる人、できない人、差が出てきますよね。中には、同僚に嫉妬してしまう、もしくは嫉...
独身友人が“メンタル落ち”に…結婚しないなら孤独を避けよ!
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  現代は、結婚する・し...
40女、無印良品でクリスマススワッグづくりに人生初挑戦!
 クリスマスシーズン到来。40半ば、人生初のクリスマススワッグづくりに挑戦してきました。おいおい自分、丁寧な暮らしをして...
いじめてる? 抱きしめてる? 君たちにはどう見えるか?
 どちらにみえるかは、そのときの自分の心の持ちようで見え方が変わりそう。  きっと、それって狛犬だけの話じゃなくて...
ストレスで声が出ない…急遽ソロ参戦した夫の「親子遠足」で学んだこと
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...