中居正広氏の“反論”は日本人の総意なのか? フジ第三者委は性暴力「事実認定は適切」

更新日:2025-05-23 17:03
投稿日:2025-05-23 17:00

 元フジテレビ女性アナウンサーとのトラブルにより芸能界を引退した中居正広氏(52)の代理人弁護士が5月12日、フジ・メディア・ホールディングスとフジテレビが設置した第三者委員会の報告書に反論。22日発売の「週刊文春」によると、中居氏は同局元編成幹部B氏らに「俺は同意の上の性行為だと思っていたんだけど、どうやら彼女は同意じゃなかったと思っていたみたい」などと、報告していたという。

 報道各社にも公開された文書で、中居氏側は「『性暴力』とは普通の日本人にとっては肉体的強制力を行使した性行為として、凶暴な犯罪をイメージさせる言葉です」「本調査報告書では、上記のとおり性暴力という日本語が与える一般的な印象は、暴力または強制を伴った性的行動といった非常に強いものであり、このような言葉の選定が中居氏の名誉等に多大な影響を与えることについての配慮が全くなされておりません」としている。しかし、第三者委員会は22日、性暴力を認定したことについて「事実認定は適切だった」との書面を公表。一方、SNSでは《性暴力という表現について凶暴な犯罪をイメージしない人間は普通の日本人ではないという事になってしまう》《肉体的強制力によるものに限定されると認識とか、いつの時代だよ》といった指摘が相次いでいる。

■事務所廃業せず復帰視野も立ちはだかるハードル

「中居氏の反論自体は当然の権利でしょうが、特に“性暴力の定義”の箇所が中居氏側の主観で強く、かつそれを日本人の総意であるかのような表現を用いたことに対する違和感の声が目立ちます。反論でそうした表現を堂々と使ってしまう中居氏の姿勢に、傲慢さや非常識さを感じたという意見も散見されています」(芸能関係者)

「性暴力ではない」と主張し、自身の名誉を少しでも回復させたい中居氏の心中は分からないでもないが、今回の反論内容で“有形の暴力の有無”にこだわる中居氏のスタンスが改めて浮き彫りになったともいえる。

「多くの人は中居氏が殴る蹴るといった暴力を行っていないことはすでに理解していると思います。今回の反論内容によって、『やはり暴力を伴わない性加害行為はしたのでは?』という見方が強まり、反論以前よりも中居氏に対する社会的信頼を損なっている側面は否めません」(同)

 名誉回復が最優先の目的であることは伺えるが、中居氏の反論にはもう一つ別の理由がありそうだ。

「中居氏の顧問税理士は今年1月の時点で、『5月の決算報告のタイミングで、法人の解散登記をします』とFLASHの取材に話していましたが、5月に入っても個人事務所の登記簿には変化がなく、『今現在は会社を潰すという話はありません』とのこと。事務所廃業を取りやめにしたことで、“復帰も視野に入れているのでは?”と見る向きも出ています。ですが仮に性暴力という認定が覆ったとしても、すでに引退した中居氏に対する社会的信頼はかつてのものではありません。完全復帰は絶望的で、せいぜいファン向けのビジネス展開を行う程度の復帰になるのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

 反論内容も慎重に精査しなければ、中居氏の名誉回復はますます遠のきそうだ。

(SALLiA/歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター)

  ◇  ◇  ◇

 もはや中居正広氏は会見を開くしかないんじゃないかという声もある。■関連記事もあわせて読みたい。

エンタメ 新着一覧


木下優樹菜から迸るガチヤンキー魂!前言撤回、TV再登場するタチの悪さ
木下優樹菜様(元タレント・35歳)  やっぱりユッキーナ(木下優樹菜)様のヤンキー魂には惚れ惚れしてしまいます。 ...
堺屋大地 2023-11-14 06:00 エンタメ
市川染五郎は眉毛、堅あげポテト、ラ・マンチャの男なくしては語れない
 先日、歌舞伎で「ルパン三世」をやることが報じられました。題して、新作歌舞伎「流白浪燦星(ルパン三世)」。  ルパ...
上原多香子は不倫を繰り返す“恋愛単発ドラマ”の女王!続編不要体質の業
上原多香子様(女優、美容家・40歳)  元SPEEDの上原多香子様は、あまり役者業のイメージはないと思いますが、す...
堺屋大地 2023-11-14 16:23 エンタメ
スズ子覚醒!茨田りつ子(菊地凛子)と渋谷のり子の表情がオーバラップ
 歌うコツを掴んだスズ子(趣里)は、羽鳥善一(草彅剛)とのレッスンを続け、その歌声はぐんと熱を帯びてきていた。  ...
桧山珠美 2023-11-10 14:30 エンタメ
“おぼこ娘2人”の初々しい恋バナ! つよぽん演じる羽鳥は「まさに笑う鬼」
 スズ子(趣里)と羽鳥善一(草彅剛)の厳しいレッスンは相変わらず続いている。しかし、羽鳥はスズ子の歌に相変わらず満足しな...
桧山珠美 2023-11-09 15:46 エンタメ
BLACKPINKの再契約なるか?「7年目のジンクス」結末に4つのシナリオ
 世界的なK‐POPブームの昨今。「コクハク」読者の中にも、K-POPにハマっている方も多いのではないでしょうか? ...
2023-11-09 06:00 エンタメ
「マイホームヒーロー」を嗜む!なにわ男子高橋“俳優武者修業”に高好感度
 すっかり忘れていました。佐々木蔵之介(55)の存在を。最後の独身大物俳優などと言われ、過去には、小野真弓や丸山桂里奈な...
大和玲子(蒼井優)の戒名に「礼」と「優」、位牌の細部にまで抜かりなし
 スズ子(趣里)たちは、大和礼子(蒼井優)が出産後に病院で亡くなったと知らされる。スズ子はお別れの会で、大和が梅丸少女歌...
桧山珠美 2023-11-03 14:30 エンタメ
スズ子のナレ出世、股野のナレ求婚…感動のシーンを描いて欲しかった!
 昭和12年、スズ子(趣里)が香川から戻ってきて3年。梅丸少女歌劇団は、秋山(伊原六花)のタップダンスとスズ子の歌を二本...
桧山珠美 2023-11-01 15:37 エンタメ
SMILE-UP.(旧ジャニ)俳優部の演技&将来性、飛躍の片鱗見せたの誰?
 嵐の二宮和也(40)がSMILE-UP.(旧ジャニーズ)からの独立を発表しました。  中丸雄一、山田涼介、菊池風...
スズ子出生の秘密に迫る香川編、ナニワの至宝&大地真央のヅカ同期が登場
 スズ子(趣里)と六郎(黒崎煌代)のふたりは、梅吉(柳葉敏郎)とツヤ(水川あさみ)の故郷である香川を訪れる。スズ子が小学...
桧山珠美 2023-10-28 06:00 エンタメ
平手友梨奈に平野紫耀ら事務所移籍組が躍動!俳優と歌手の二刀流はあるか
 平手友梨奈(22)が出演するドラマ「うちの弁護士は手がかかる」(フジテレビ系)が好評を博している。  平均世帯視...
こじらぶ 2023-10-28 06:00 エンタメ
魂のラインダンスに涙、涙…入浴シーンの「四季の宴」趣里、歌うまい!
 山寺でのストライキは団員たちの要求が全面的に受け入れられ、幕を閉じる。  山を降り、ようやくいつも通りの練習を始...
桧山珠美 2023-10-25 16:30 エンタメ
梅丸少女歌劇団による山寺でのダンスシーンはニュースになった“アレ”
 山寺でのストライキが続く中で、大和礼子(蒼井優)はスズ子(趣里)に自分の過去の話をする。両親に反対されて、縁を切ってま...
桧山珠美 2023-10-24 17:03 エンタメ
道枝駿佑“マイハル”の無表情は拙い?いいえ、ラストの笑顔のためだった!
 秋の新ドラマがスタートしています。いくつかチェックしましたが、ミステリーや考察ドラマって疲れて帰ってきた頭と体にはなん...
色恋に敏感なリリー、昭和8年が舞台の朝ドラに「百合」の描写は必要?
 大和礼子(蒼井優)はストライキをするしかないと言い出す。一方、橘アオイ(翼和希)は、お客様が大切だと言い、また、礼子が...
桧山珠美 2023-10-20 16:20 エンタメ