更新日:2025-05-30 06:00
投稿日:2025-05-30 06:00
本気で彼を愛していた
「本当に終わったんだと気づいたんです。あの時間は夢だったのかなって。新宿二丁目に行くこともなくなって…それどころか『二丁目』という言葉を聞くたびに悲しさがこみあげ、店のトイレに駆けこんで泣きました。
お客さまに泣いている顔なんて見せられない。だから、いっぱい涙を流したあとは、化粧直しをして、また笑顔で客席に戻りました」
苦しい経験だったが、それでも、菜々美さんは自分の気持ちを否定しないという。
「ナンシーと一緒に過ごした夜や、女装した彼に抱きしめられたあの時間…それがどんなに不謹慎で不道徳であっても、私は本気で彼を愛していたんです」
そんなある夜、久しぶりに届いた彼からのLINEには、こんな言葉が綴られていた。
――ナンシーは元気にしてるわよ。今は逢えないけど、いつかまた逢えたら…私、菜々美と笑い合える夜が大好きだったの。
後悔はしていない
「読んでいたのはちょうど移動中の電車の中。つり革につかまりながら、私、人目もはばからず号泣してしまって…。
もちろん、もう以前のようには戻れっこありません…でも、確かに存在した本物の恋が、私の胸に今も息づいている。
悲しかったけれど、後悔はしてません。ナンシーと過ごした時間は、私にとって宝物…いつか、またどこかで、彼…いえ、彼女かしら(笑)…に会えたらって、少しだけ思ってます」
どんなに別れにも、痛みをともなう。
でも、痛みがあるぶんだけ、それは確かに愛だったはずだ。
(了)
ラブ 新着一覧
不倫には大きなリスクが伴うとわかっていても、好きになってしまった気持ちに負けてズルズルと関係を続けてしまう人はたくさん...
片思い中の男性とデートが盛り上がらず、お互いにテンションが下がったまま解散することってありますよね。
いまいち食事...
職場の男性と日頃LINEしている女性もいるでしょう。でももし、男性から好意を感じるLINEが届いたら、あなたはどうしま...
愛があれば外見なんて関係ない! とは言いますが、実際問題、結婚相手がハゲていたり、白髪だらけだった場合、世間の女性はど...
恋愛につきものなのが「倦怠期」と「安定期」です。付き合いたてのカップルより落ち着いている共通点だけで、あまり見分けがつ...
あなたは“ドS彼氏”と聞いて、どのようなイメージを持ちますか? 「怖そう」「大事にしてくれなさそう」などとネガティブな...
芸能人のスピード婚のニュースを見るたびに、「すぐ別れちゃうんじゃないの?」と感じる人は多いようです。でも、中にはスピー...
夫婦って、自然とお互いの性格のバランスをとるようにできているのかもしれません。今回は、過度に心配性な夫とどんどん冷静に...
一見、地味でモテなさそうな女性なのに、なぜか男性にモテる人っていますよね。可愛くて人気者の女性もいるのに、どうして目立...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
「冷酷と激情のあいだvol.111〜女性編〜」では、結婚当初と比較して性欲が増したのに、夫婦間で解決ができていないと嘆く...
男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。男女のカラダの相性には割れた茶碗がひとつになるような他に代えがたい感覚がある...
「不倫にハマッたら抜け出せない」って、よく聞きますよね。自制心のある女性なら、ときめきを感じても「よからぬ行動」を起こす...
「私、モテ期かも……」と複数の男性とのやりとりを楽しんでいたつもりなのに、気がついたら孤独になっていた。そんな女性が増え...
料理にケチをつける男にイライラした経験のある人は多いですよね。普通の仕事とは違い、家事には休みも定年もお給料もありませ...
「鬼嫁」と呼ばれる女性の中にはSNSでも、その鬼嫁っぷりを惜しげなく露呈している人もいるようです。
一方、“いい奥さ...