白髪を抜くと増えるの? 白髪染めの前に始めたい対処法6つ

コクハク編集部
更新日:2020-02-10 06:57
投稿日:2019-08-25 06:00
 白髪を見つけてしまったら、ついつい抜いてしまう….そんな習慣ありませんか? でも、白髪染めをするのはまだ早い気がするし、白髪を抜くと増えるという噂もあるし……。そんな白髪の悩みの対処法を、今回はお届けします。

白髪を抜くと増えるは間違い!? それより怖いデメリット

「白髪を抜くと増える」「同じところから2本生えてくる」「白髪を抜くと黒髪が生えてくる」など、白髪にまつわる噂ってたくさんありますよね。そこでまずは、白髪を抜くとどうなるのか、真実をチェックしていきましょう。

基本的には白髪を抜いても増えも減りもしない

 白髪というのは、毛根の機能が低下してメラニン色素が生成できないことが原因で発生します。もともと、白髪は黒髪。同じ毛穴から数本生える特徴があり、抜いたとしてもまた次々と毛が生えてくることには変わりありません。また、白髪を抜いても、周囲の毛穴には影響しません。

 したがって、白髪を抜いても増えも減りもしないというのが、真実!

白髪を抜くことによるデメリット

 白髪を抜いたところで、基本的には何の問題もないように思えますが、実は頭皮には大きなデメリットがあります。3つのデメリットを見てみましょう。

・頭皮のトラブルになる可能性がある

 白髪を抜くと毛根がダメージを受けてしまい、頭皮のトラブルになる可能性があります。頭皮には皮脂や汚れがつきやすいため、抜いた部位から菌が入って炎症が起こってしまうことも。

・二度と黒髪が生えてこなくなる

 一度白髪が生えたとしても、何割かは黒髪に戻る可能性があるということが最近の研究で分かってきました。しかし、白髪を抜き続けてしまうと黒髪に戻る可能性は限りなく薄くなってしまいます。

・くせ毛や将来の薄毛に繋がる場合もある

 無理に白髪を抜き続けてしまうと、毛根に負荷がかかって形状が変わってしまい、その後に生える髪がくせ毛になってしまったり、毛母細胞が傷ついて二度と髪が生えてこなくなって、将来の薄毛に繋がる場合があります。

白髪を増やさないための最適な対処法! 黒髪に戻る可能性も♪

 すでに生えている白髪に嘆いても、仕方がありません。大切なのは、白髪を増やさないための対処を行うこと。1つずつチェックしていきましょう。

1. 頭皮環境を健康にしておく

 頭皮は紫外線などの外的刺激の影響を受けやすく、皮脂詰まりや乾燥などが起こりやすい部位です。髪にしっかりと栄養を届けるためにも、頭皮環境を健康にしておくことはとても大切なこと。

 毎日のシャンプーの際には、しっかり頭皮を揉みながら洗い、すすぎ残しのないようにしっかりと流すようにしましょう。

2. 白髪対策用の頭皮用ローションを塗る

 白髪は、生え際や頭頂部、後頭部に発生しやすいと言われています。そのため、その部位を中心に白髪対策用の頭皮用ローションを塗って、栄養を補給してあげるのもおすすめ。シャンプー後の綺麗な頭皮に塗るようにしましょう。

 ちなみに、白髪は1カ所から生えるというものではありません。もしも、1カ所からまとまって生えている場合には、何かしらの病気や服薬中の薬が原因である可能性もあるため、一度かかりつけの病院に相談してみるようにしましょう。

3. 髪を黒くする栄養素を摂取する

 黒髪であるためには、メラニン色素を作る細胞であるメラノサイトがしっかり機能していることが大切。さらには、メラニン色素を作り出す酵素チロシナーゼを積極的に摂取することも、白髪の予防&改善には効果的です。

【メラニン色素を活性化させる栄養素】

・ヨード……海藻類、魚介類など
・銅……豆類、穀物類、魚介類など
・チロシン……乳製品、魚介類、ナッツ類など

 ただし、一点食いはNG。あくまでも栄養バランスのとれた食事をする上で、意識して摂取することを心がけるようにしましょう。

4. 根元から切る

 白髪がどうしても気になるようであれば、根元から切ってしまうのも良い対処方法です。手間はかかってしまうものの毛根を傷めることがないため、ケア次第では今後黒髪に戻る可能性を残すことができます。

 やってしまいがちなのが、白髪ではない髪までも一緒に切ってしまうこと。白髪だけを持ち上げて根元までハサミの刃先を滑らせて、慎重に切るようにしましょう。

5. 生活習慣を整える

 髪や毛根に限らず、体の細胞は常に新陳代謝の力によって生まれ変わっています。体の中で正しく新陳代謝が行われると、メラニン色素を生成するメラノサイトの活動を活性化させることも可能なのです。

 そのため、十分な睡眠を取ること、適度な運動を行うこと、ストレスフリーな毎日を送ることなど、基本的な生活習慣の見直しも白髪の改善には有効です。

6. 美容院に相談する

 白髪が目立ってきているようであれば、美容室でプロの手を借りてみるのも良いでしょう。白髪を染めるヘアカラー剤と一言で言っても、スプレーやマニキュア、植物系カラーなど、さまざまな種類があります。

 美容師に相談することで、毛根へのダメージが少ないカラー剤を提案してくれたり、同時に持ちを良くするヘアケアについても教えてくれますよ。

白髪にがっかりするのはまだ早い! 最適なケアで黒髪を目指して♪

 白髪が生えてくるのは、男女ともに30代半ばからが多いそう。でも、ご紹介した方法を試すことで、少しでもその時期を遅らせることができるかもしれませんよ。

 生えてきた白髪を嘆くよりも、逆に白髪を見つけたことをチャンスだと思って、ぜひ早めにケアを行うようにしましょう。ツヤのある黒髪をキープしてくださいね!

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


【美容のウソ・ホント】顔マッサージを毎日するのはOK?NG?医師3人の見解は/専門家監修
 SNSにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマでも相反する意見...
40代、ほうれい線が目立つよ…。王道人気のヒアルロン酸は回数限定!?【抗加齢学会正会員の女医が解説】
 東京・赤坂にある「イートップクリニック」院長で抗加齢学会正会員の医師、増田えりかと申します。この連載では美容医療“若葉...
古い下着は運気を下がるだけじゃない!風水的には「寿命3年、処分時に感謝」、ビジュの見極めは?
 皆さんは、同じ下着を何年くらい使いますか? 半年で替える人もいれば、3年以上使っている人もいますよね。実は、風水では古...
40代こそおすすめ!進化続行中のオルチャンメイクで女っぷりを底上げしましょ♡
 オルチャンメイクといえば、どうしても可愛らしい印象が強くて「40代には向いていない」と思っている人は多いはず。でも、オ...
豊胸の覚悟までは…【薬剤師監修】30代からの理想のブラジャー選びと5つの育乳方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
産婦人科医の「腟ヒアルロン酸」セミナーに潜入! 感度が高まるって本当? 女性への実技も見学してきた
 目元のシワやほうれい線、眼頭下から頬中央まで斜め下方に表れるゴルゴラインなどを目立たなくさせる方法して、主流の美容整形...
ダイエットしてもバストキープは可能? 女性の永遠のテーマ、きれいに痩せる4つのコツ
 ダイエットしたいけれど、バストが痩せるのは嫌だと悩む女性は多いですよね。実際に、お腹の脂肪だけを落として、バストキープ...
40代美容家が無限リピする「お値段以上」ヘアオイル2品。うねりもクセも怖くない!
「ヘアオイル」の種類は多けれど「お値段以上」で「しっとりツヤツヤ」。この2つをクリアするヘアオイルって、案外見つからない...
全力共感!胸が小さい女性、胸が大きい女性「あるある悩み」攻防戦10選
「自分以外みんな巨乳に見える!」と感じながら生きている“貧乳”女性もいれば、「羨ましい」と言われるたびに、「いやいや結構...
“アレの元気”がない彼氏はEDかも?【薬剤師監修】二人でできる“勃起スコア”チェック&EDの改善方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
額と眉間のボトックスは、美容クリニックで最も多いクレーム!?【目元の美容医療に定評ある女医が解説】
 イートップクリニック院長の増田えりかと申します。この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、テッパンの不安や疑問...
性生活にも支障が…つらい膣のかゆみと痛みは萎縮性膣炎かも【薬剤師解説】症状、原因、治療法は?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代「秋のアイメイク」正解は? 必要最低限新調するだけで“ほんのり若返り”トレンド感【美容家解説】
 秋の訪れが近づいてきて、メイクやファッションにも季節感を取り入れたくなるタイミングです。秋アイメイクの最適解は?
まさか、乳がん?生理が終わったのに胸が張る…【薬剤師監修】気になる理由と受診の目安
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
アブラギッシュな40女がガチ愛用! 買ってよかったベタつきお助けアイテム3選
 今年の夏も暑かった! なんて、まだまだ振り返れないくらい9月に入っても暑いんですけど? 秋、仕事してくれよ…。9月半ば...
U-2000円のセルフまつ毛パーマで「サロン以上の満足度」ってマジ? 不器用女が苦戦した“ある工程”
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...