中居正広問題のキーマン元編成幹部を“地雷”扱い…「大甘処分」を下したフジテレビの魂胆

更新日:2025-06-06 17:03
投稿日:2025-06-06 17:00

 元タレント中居正広氏(52)と元女性アナウンサーとのトラブルをめぐり、フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)が5日夕に発表した関係者の処分をめぐり賛否両論分かれている。

 清水賢治社長は記者会見で「このたび、フジテレビ監査役は港浩一前代表取締役社長及び大多亮元専務取締役に対して法的責任を追及することをを会社法に基づいて決定し、訴訟の準備に入ったとの報告がありました」などとし、身内である経営陣へも法的責任を追及することを明らかにした。

「今月25日に開かれる株主総会へ向け、コーポレートガバナンスの強化を株主にアピールしたのでしょうけど、一方で、軽さを指摘されているが元編成部長B氏に対する処分です」と言うのは、現場で取材するマスコミ関係者。

「B氏は、中居氏のバーベキュー会に女性をアテンドした被害女性の上司にしてこの問題の“キーマン”です。第三者委員会の報告書などで、中居氏の依頼を受け、女性に現金や見舞金を届けていたり、中居氏に弁護士を紹介するなどしていたことが明らかになっていて、女性に対する二次加害との指摘も出ている。さらに今回のフジの処分発表では、別のセクハラも処分対象となっているとのことでしたが、肝心の処分は4段階降格と懲戒休職わずか1カ月というもの。性加害への直接的な関与こそないものの、港前社長や大多元専務と比べるまでもなく、対象6人の中でも軽い処分。『その程度でいいの?』という見方が出ています」

 このB氏はフジの悪しき「女子アナ接待文化」を象徴すると見られているだけに、株主から「どうして、こんなに処分が軽いのか?」との追及が出ても、不思議ではなさそうだ。あるフジテレビ関係者もこう言う。

「外資系ホテルでの経費問題などを考慮すれば、もっと重い処分が出てもおかしくなかった事案でしょうけど、実行段階になって、二の足を踏んだとの見方が囁かれています。解雇とまではしなくても、それに準ずるような処分をして、フジを離れた挙げ句、恨み骨髄で中居氏サイドにまわって、公になっていないフジテレビの暗部をSNSや週刊誌で暴露していったとしたらどうなるか。大甘処分で株主に叩かれるリスクと、B氏が反撃してくるリスクを天びんにかけた結果が、このような“大甘処分”につながったのではないか」

 さらに「どちらにしても地雷ですが、だからこそ目の届くところに抑え込んでおこうという結論になっているのでは」との見方を示したのが元フジテレビの芸能評論家、中野義則氏だ。

「B氏の処分は口封じと捉えられても仕方ありません。フジテレビは、全ての膿を出し切ったほうがいいと思います。それ以外に、再生の道はないと社員、関係者たちも口にしていますし、清水社長もそうではないでしょうか。だったらなぜ、と言うのが今回の処分をみた感想です。株主総会は大荒れでしょうね」

 中居氏とのトラブルがドロ沼化しているが、フジテレビはフジテレビ問題としても、今回の処分発表により解決は道半ばと改めて印象づけてしまったかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 ■関連記事では「中居正広氏“女性トラブル”で『SMAP再結成』消滅の一方…『光GENJI』50代で再始動機運に不安要素も」なども必読だ。

エンタメ 新着一覧


【写真特集】若っ!金髪姿の岡田将生。浴衣、くるんくるんパーマヘアも…
【この写真の本文に戻る⇒】岡田将生「ラストマイル」沼にハマる人続出!「虎に翼」との共通項も考察
朝ドラ史上、いやテレビ史上に残る名判決シーン。「政治の貧困」の言葉が胸に突き刺さる
 昭和38年6月、桂場(松山ケンイチ)は最高裁判事のひとりに任命される。  竹もとで修業に励む梅子(平岩紙)、そし...
桧山珠美 2024-09-07 06:00 エンタメ
夕飯のカレーで描いた星家の“遠慮のない家族”への変化。入山法子の名場面を振り返り
 昭和37年1月、「原爆裁判」の原告のひとり、吉田ミキ(入山法子)が法廷に立つことを承諾。広島から上京してきたミキを、原...
桧山珠美 2024-09-05 17:30 エンタメ
虎に翼の脚本は朝ドラ特有の“中だるみ”なし!塚地出演「あさイチ」との連携プレイにも救われた
 昭和34年、優未(毎田暖乃)は高校1年生に。直明(三山凌輝)と玲美(菊池和澄)の間に子供が産まれ、猪爪家はますますにぎ...
桧山珠美 2024-09-02 17:30 エンタメ
東出昌大“狩猟系イケメン”面目躍如。通り過ぎていった女性たちは何を思う
 期待に応える男、東出昌大(36)がまたまたやってくれました。今度は“デキ婚”ですって。いつかやってくれるだろうとは思っ...
第110回感動のラストシーン! 余貴美子演じる百合さんの“ある台詞”がとっても可愛かった
 寅子(伊藤沙莉)たちとの同居がつらいと本心を語り、家を出ようとするのどか(尾碕真花)。そんな彼女に、優未(毎田暖乃)は...
桧山珠美 2024-08-31 06:00 エンタメ
【写真特集】10年前の初々しい東出昌大。オールバック、ナチュラル、横流し…髪型3変化
【この写真の本文に戻る⇒】杏との離婚から4年、東出昌大“デキ再婚”で話題の養育費問題。子のために前妻が即やるべき事【弁護...
虎に翼108回目でお見事だった2つのシーン。世の中の“普通人”の理不尽な思いを代弁させた
 稲垣(松川尚瑠輝)と小橋(名村辰)にも手伝ってもらい、裁判所で中学生向けの法律の勉強会を開いた寅子(伊藤沙莉)。だが話...
桧山珠美 2024-08-28 17:15 エンタメ
松本人志はいまや「憧れの芸人」ではない。若手芸人が話す3つの理由
「生きるお笑い界の伝説」ことダウンタウン松本。還暦を迎えた今も大人気の冠番組を複数抱え、お笑い界で最も大きな発言権を誇る...
帽子田 2024-08-28 09:38 エンタメ
なんて賢い子!“星家イチのオトナ”が優未だった件。27日あさイチに“料理男子”井上祐貴が降臨
 寅子(伊藤沙莉)と優未(毎田暖乃)は星家で暮らし始めるが、航一(岡田将生)の長男・朋一(井上祐貴)、長女・のどか(尾碕...
桧山珠美 2024-08-26 17:35 エンタメ
木戸大聖が世間に見つかってしまった!月9「海のはじまり」スピンオフでファン急増中
 めめ(目黒蓮)の体調不良が心配でなりません。現在、フジテレビ系月9「海のはじまり」に主演していますが、Snow Man...
平手友梨奈がHYBEと契約終了、2度目の退所で訪れる転機。神童が“本物”に返り咲く日
 平手友梨奈(23)が今月8日、韓国の大手芸能事務所「HYBE」日本本社のレーベル「NAECO」との専属契約を終了した。...
こじらぶ 2024-08-24 06:00 エンタメ
寅子の「心が躍るような」結婚式。放送残り1カ月ちょっと、NHKにスピンオフで描いてほしいこと
 お互いそれぞれの名字を名乗ったうえで、「夫婦のようなもの」になることを決めた寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)。猪爪家...
桧山珠美 2024-08-24 06:00 エンタメ
なぜ田中みな実は「いらん一言」を放つのか。女優ヅラ発言の真意を考察
 放送中のドラマ『ギークス〜警察署の変人たち〜』(フジテレビ系)にて、3人の主要キャラのうちの1人に抜擢されている田中み...
堺屋大地 2024-08-23 06:00 エンタメ
【写真特集】女子アナ時代、初々しい浴衣姿の田中みな実
【この写真の本文に戻る⇒】 なぜ田中みな実は「いらん一言」を放つのか。女優ヅラ発言の真意を考察
航一は本当に明治生まれなのか?「夫のようなもの」を許容できる男に疑惑
 航一(岡田将生)から、そこまで悩むのなら結婚をやめようと告げられた寅子(伊藤沙莉)。それは婚姻届を出す結婚をやめようと...
桧山珠美 2024-08-24 00:23 エンタメ