朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例

更新日:2025-06-06 17:03
投稿日:2025-06-06 17:00

 NHK連続テレビ小説「あんぱん」は、サブキャラクターの復活説がストーリーを超えるほどの盛り上がりを見せている。今田美桜(28)が演じるヒロイン・のぶの実家の石材店で働いていた若手石工の通称豪ちゃん(細田佳央太)だ。スポーツ紙放送記者が説明する。

「豪ちゃんは、のぶの妹蘭子(河合優実)と惹かれ合うものの、日中戦争が始まり、召集令状が届いて出征します。5月8日放送の第29回ではその前夜が描かれ、『生きて帰ってきたら自分の嫁になってほしい』と求婚。蘭子がその思いを受け入れて婚約する感動的なシーンが描かれました」

 ところが、5月20日放送の第37話で豪の戦死が伝えられると、Xでは「豪ちゃん」がトレンド入り。翌日は豪の戦死の報せに悲嘆する朝田家の様子が描かれた。無口でひたむきな豪のキャラに魅了されたお茶の間の主婦は多く、NHKには「豪ちゃんを殺さないで!」という悲痛な声が寄せられたという。

「一方で“豪ちゃん戦死”の懸念が広がっていました。9日に細田が『あさイチ』に出演した際、ドラマで短髪だった髪が伸びていて、彼の出演シーンの撮影はもう終わったとの憶測が流れためです」(同)

 ところが、30日更新のドラマ公式インスタグラム「人物相関図」には消えることなく豪の名前があり、蘭子と線でつながれ、「思いが通じ合う」の但し書きがついていた。それで「生存説」が浮上し、ファンの視聴者からは「NHKに思いが届いた」「豪ちゃんは必ず戻って来る」といった声が上がっているというのである。

■「皆様のNHK」は視聴者のためなら生死の境も超えていく?

 ドラマといえ、死亡した人物が生き返るとは考えにくいが、朝ドラでは生死の境をも飛び越えるような出演者の〝復活劇〟が繰り返されてきた。

「たとえば『おむすび』(2024年度後期)では、ヒロイン結(橋本環奈)の姉の歩(仲里依紗)の親友で、震災で亡くなった真紀(大島美優)と瓜二つのキャラクターが登場。あくまで別のキャラクターとしての再登場でしたけど、生き返ったかのようにも見えたでしょう。『舞いあがれ!』(2022年度後期)ではヒロイン舞(福原遥)の幼少期を演じた浅田芭路が舞の娘となって出てましたし、『ちむどんどん』(2022年度前期)でもヒロイン暢子(黒島結菜)の幼少時代役の稲垣来泉が暢子の孫となって再登場しました。『芋たこなんきん』(2006年度後期)ではヒロイン町子(藤山直美)の幼少期を演じた山崎奈々が姪となって出ています」(同)

 豪ちゃんコールに応えて再登場させれば、主婦層は拍手だろうし、それで視聴率が上がればNHKも万々歳か。「視聴率のためなら何でもというなら、あざとさを感じる」との見方もあるが、そこは「みなさまのNHK」だけに、視聴者第一というのかも知れない。
 
  ◇  ◇  ◇
 
「あんぱん」の主人公・朝田のぶの“愛国キャラ”が「濃すぎる」と視聴者の間で不評だ。関連記事【もっと読む】「あんぱん」のぶの“愛国キャラ”と頑固さにウンザリする視聴者続出…“ヤムおじさんロス”の追い撃ちも…では、視聴者に鬱積するイライラについて伝えている。

エンタメ 新着一覧


事件はいつも「あの階段」で起こる! 岩ちゃん演じる花岡もう婚約
 晴れて弁護士になったが、女性であることを理由になかなか依頼をしてもらえない寅子(伊藤沙莉)。「女の幸せより大事なものか...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
炎上芸人・粗品は松本人志にビビってない!キンプリへの暴言も計算済み?
 2018年にコンビとして『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)のチャンピオンとなり、2019年にピン芸人として『R-1ぐ...
堺屋大地 2024-05-15 06:00 エンタメ
「握手」の演出に伏線?寅子と花岡は友情の証、優三のそれとは真逆だった
 寅子(伊藤沙莉)の1年先を行く花岡(岩田剛典)は司法修習後の試験に合格。どうしても早く伝えたいと寅子に電話をしてきたの...
桧山珠美 2024-05-14 16:00 エンタメ
あぶ刑事ヒットならドラマ化も?柴田恭兵の“枯れた老人”は世を忍ぶ仮の姿
 先月までNHK-BSで放送していた「舟を編む~私、辞書つくります~」はなかなか素敵なドラマでした。  三浦しをん...
映画『広末涼子』(仮)の鳥羽氏は中盤キャラ?スキャンダル史まだ続く説
 昨年6月、人気シェフ・鳥羽周作氏とのダブル不倫が報じられ、無期限の謹慎処分を受けていた広末涼子。その後、夫だったキャン...
堺屋大地 2024-05-11 06:00 エンタメ
花岡(岩ちゃん)、寅子に匂わせプロポーズ!?でも黄色いバラの花言葉は…
 とうとう合格した寅子(伊藤沙莉)、先輩の久保田(小林涼子)、中山(安藤輪子)。そして寅子と合格者が3人も出たことで、廃...
桧山珠美 2024-05-10 15:30 エンタメ
生田斗真“無痛おねだり”大炎上の後始末 羊水発言は“謹慎4カ月”だったが…
 俳優の生田斗真(39)が大炎上している。生田はインスタグラムのストーリーズで、ファンから質問に回答する企画で「今日で妊...
優三のいい人キャラさく裂!予告でヒヤリとした梅子の断崖絶壁シーンも〇
 涼子(桜井ユキ)と香淑(ハ・ヨンス)の思いを背負って、寅子(伊藤沙莉)たちは再び高等試験に挑むが、今度は梅子(平岩紙)...
桧山珠美 2024-05-09 16:30 エンタメ
『虎に翼』脚本家、アニメ界でなぜ高評価?朝ドラ人気の要因は公平な目線
 NHK連続テレビ小説『虎に翼』が好評だ。主人公は日本初の女性弁護士・三淵嘉子をモデルとした猪爪寅子。彼女が投げかける疑...
竹もとで勉強する寅子たちは今時のノマド?法律事務所の初仕事はお茶入れ
 昭和13年春、明律大学を卒業した寅子(伊藤沙莉)たち。寅子は雲野(塚地武雅)の法律事務所で働きながら高等試験合格を再び...
桧山珠美 2024-05-07 14:20 エンタメ
あさイチで光った令和の“料理男子”の新星、キスマイ横尾のライバル現る!?
 ゴールデンウィークといっても、どこかにお出掛けの予定になんの予定もなく、ただ漫然とテレビを見ていたら、神様から思わぬご...
直言ら16名全員無罪!憲法記念日に放送された寅子が語る「法」の解釈
 昭和11年12月。1年半に及んだ直言(岡部たかし)の「共亜事件」がいよいよ結審の日を迎えた。  寅子(伊藤沙莉)...
桧山珠美 2024-05-04 06:00 エンタメ
直言の判決いかに? 寅子の表情、優三腹くだり…テンポ絶妙な法廷シーン
 公判中に倒れた直言(岡部たかし)は、自分の無実を信じる寅子(伊藤沙莉)の気持ちに応え、取り調べで自白を強要されたことを...
桧山珠美 2024-05-02 17:13 エンタメ
『虎に翼』の週タイトルになぜ「?」はる記“主婦乃手帖”で一発逆転なるか
 直言(岡部たかし)は寝たきりでろくに食事も取ろうとしない。そんな様子をはる(石田ゆり子)は心配していた。  一方...
桧山珠美 2024-04-30 13:50 エンタメ
大谷結婚モロ被りの不穏も何のその!各世代イケメン網羅のキムタクドラマ
 木村拓哉(51)主演ドラマ「Believe-君にかける橋-」(木曜21時、テレビ朝日系)がスタートしました。待ちに待っ...
永瀬廉は大人の色気、髙橋海人はヘタレの真逆 確かに築くキンプリ2人体制
 昨年より、2人体制となったKing & Prince(以下、キンプリ)の永瀬廉(25)と髙橋海人(25)。4月期に始ま...
こじらぶ 2024-04-27 06:00 エンタメ