元不倫相手からの連絡に揺らぐ女…いい人風“下心オジサン”から七夕の夜に届いた言葉【なぜ禁断の恋をするのか?】

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-06-20 10:25
投稿日:2025-06-20 06:00

 世の中が不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚外恋愛経験者だという。SNSやマッチングアプリが普及し、不倫のハードルは下がる一方。しかし、その裏にある人間の欲望と自己演出には注意が必要だ。

 ワイドショーの定番、それは芸能人の不倫騒動。謝罪会見に活動休止──愛に溺れた代償はあまりにも重い。

 世間が「不倫=絶対悪」と決めつけるなかで、それでも、人はなぜその扉を開けてしまうのか。禁じられた恋に身を投じる不倫の背景をCA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持ち、数々の人間模様を見てきた筆者が読み解いていきたい。

【読まれています】絶えない芸能人の不倫報道。なぜ人は“禁断の恋”をするのか?「背徳感やスリルではない」専門家が読み解く

不倫の後遺症

 ――なぜ、人は不倫の余韻からのがれられないのか?

 不倫経験者であれば、一度は「過去の相手」に思いを馳せたことがあるのではないだろうか。

 怒りや失望の果てに別れた場合は、連絡を取る気すらおきないだろうが、愛しあいながら別れを選んだ場合、ふとした瞬間に相手の温もりを思い出し、連絡を取りたい衝動に駆られる――そんな葛藤も、不倫の「後遺症」のひとつかもしれない。

どこまでも「恋人」を演じていた

 今回の取材に応じてくれたのは、郁美さん(32歳ジムインストラクター/既婚・子供なし)。彼女の不倫は、27歳から29歳までの2年間にわたって続いた。

「相手は、異業種交流会で知り合った昭雄さん(47歳半導体メーカー/妻子あり)です。筋肉質で、健康オタク。私も大手ジムで働くインストラクターとして、ストイックにトレーニングしている人には一目置いてしまって…」

 不倫関係が始まった背景には、郁美さん自身のつらい経験があった。当時、婚約していた恋人の浮気が発覚したのだ。結婚を目前にして裏切られた彼女にとって、昭雄さんの存在は心の隙間を埋める救世主のように思えたという。

 恋はあっという間に深まった。共通の趣味である筋トレ、ジョギング、ヨガや温泉巡り――健全に見えるデートの裏側には、「妻帯者との禁断の関係」があったにもかかわらず、郁美さんには「不倫をしている」という実感はなかったという。

 15歳年上ながら肌ツヤは良く、愛車のアウディで颯爽と現れ、レディーファーストを徹底する昭雄さん。彼は家庭の話をいっさいせず、どこまでも「恋人」を演じていた。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


ズボラとナチュラルは似て非なり!男心を掴む「自然体な女性」4つの正体
 好みのタイプを聞かれて「自然体な女性」と答える男性は多いですが、その“自然体”を勘違いしてしまうと撃沈するので気をつけ...
恋バナ調査隊 2023-08-13 06:00 ラブ
「結婚したい。けど真面目メンタルな女は飽きる」41歳自称モテ男の憂鬱
「冷酷と激情のあいだvol.155〜女性編〜」では、恋人のノリユキさん(41歳・仮名)が自分に心を開いておらず、夜の生活...
並木まき 2023-08-12 06:00 ラブ
「やりたいようにやらせてるだけ…」恋人との“夜の生活”に指折り耐える女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-08-12 06:00 ラブ
なるほどふむふむ、ふむふむいいね♡ 男女の似た者同士ほっこりLINE3選
 カップルの中には、同じような価値観や行動パターンだったり、性格が似ていたりと「似た者同士のカップル」がいますよね! 似...
恋バナ調査隊 2023-08-12 06:00 ラブ
夫の給料を知らない妻は多い!? 我慢せずにさりげなく聞き出す3つの方法
 意外にも、自分の夫の給料を知らない妻は多いそうです。夫としては「生活費をきちんと入れているんだから、すべて言う必要はな...
恋バナ調査隊 2023-08-11 06:00 ラブ
手放す苦痛は耐えがたい!? 天性か魔性か…浮気しても許される女性の特徴
 浮気してもなぜか彼氏や夫に許される女性っていますよね。男性の器が大きいことも許される要因の1つですが、女性に“手放した...
恋バナ調査隊 2023-08-11 06:00 ラブ
バチェラーに学ぶ シャイなイケメンはどうすれば陥落できる
 人気恋愛リアリティー番組『バチェラー・ジャパン』の新シーズンがスタートしました。今回は元プロバスケットプレイヤーの経歴...
内藤みか 2023-08-10 18:47 ラブ
夫が「FIREを目指す」と言い出した! 妻が“冷静に諭すべき”4つのこと
 皆さんは「FIRE」という言葉を知っていますか? コロナにより人生への価値観が変わる中、「もっと自由な生き方をしたい」...
恋バナ調査隊 2023-08-10 06:00 ラブ
“2度目の夫”はより慎重になる…どこで再婚相手と運命の出会いをしたの?
「再婚したいけどそもそも出会いがないから無理」と、諦めている女性もいるでしょう。しかし、再婚をして新たな幸せを掴んでいる...
恋バナ調査隊 2023-08-10 06:00 ラブ
失恋は「心のリソースが空いた」と考えよ!史上最強の自分磨きをする方法
 ひとつの恋が終わると、何か心にぽっかりと穴が空いたようになります。  仕事に手がつかないくらい泣いちゃう自分もい...
若林杏樹 2023-08-09 06:00 ラブ
「俺にとってはかわいい子♡」か弱いより“気が強い女性”がモテる説…!
 好きな男性に、か弱い姿を見せる女性が多いですよね。それが男性の望む姿だと考えて、演じている人もいるでしょう。  でも...
恋バナ調査隊 2023-08-09 06:00 ラブ
婚外恋愛でも女は不利?「既婚者マッチングアプリ」利用者層に見る男女差
 以前、既婚者専用のマッチングアプリについて、記事を書きました。  私も実際に利用した経験があり、その時のレポート...
豆木メイ 2023-08-08 06:00 ラブ
“顔面偏差値”より大事なものがある!浮気されない女性に共通する特徴4つ
 彼氏や旦那にすごく大切にされて愛されている女性って、一定数いますよね。男性の心をギュッとつかんで、絶対に他の女性と浮気...
恋バナ調査隊 2023-08-08 06:00 ラブ
どうすりゃいいのさ?話し合いができない夫に心底うんざりした時の処方箋
 話し合いができない夫に困っている女性は多いですよね。結婚すると、家や車の購入、子供の教育に関することなど、夫婦で話し合...
恋バナ調査隊 2023-08-08 06:00 ラブ
曖昧な男女の関係は好物? 恋人でも友達でもない彼のモヤッとLINE3選
 異性との関係は、恋人と友達の2種類だけではありませんよね。両想いなのに付き合っていなかったり、恋人でないのに体の関係を...
恋バナ調査隊 2023-08-07 06:00 ラブ