二宮和也が初の新書で語った赤裸々な内容 “憧れの人”竹内結子さんへの想いと嵐の活動再開へのホンネ
嵐の二宮和也が42歳の誕生日である17日、自身初の新書『独断と偏見』(集英社新書)を発売した。二宮は、2009年から10年間、雑誌『MORE』の連載「二宮和也のIt[一途]」をしていたが、当時の担当編集者・野呂望子氏が23年10月に二宮が前事務所から独立したタイミングで本書のオファーをしたという。
「二宮さんの言葉の力は、連載前に何度かインタビューさせていただいたときから際立っていました。同じことを表現するのにも新鮮な言葉の選び方をされますし、語感や活字の見え方までさりげなく計算されているような、繊細かつ大胆な言語感覚の持ち主です」(野呂氏)。
二宮は1年間かけて10の四字熟語に沿って100の質問に回答し、それをもとに構成。著書では、独立後の仕事から「命」についてまで語っている。
出版記念の取材会では、「(自身はジャニーズ事務所時代から)自由に発言していたタイプ」「向こうの事務所(STARTO社)にいたとしても書いていた内容」として、故・ジャニー喜多川氏や嵐の活動などについて思い切った発言をしていた。
たとえば、100の質問には「いま、いちばん会ってみたい人は?」という項目がある。そこで「ジャニー喜多川に、誠心誠意をこめて謝ってもらいたい」と綴っているが、その理由を取材会でこう語っている。
「基本的に会いたい人はこの世に存在していない人が多くて。(ジャニー氏は)この本をつくるきっかけとまではいかないが、大元にいる人。あの人が人様に迷惑を掛けずに生活をしていたら、僕はこういう道を辿ることはなかった。でも、あいつは何も言わないんだよな。僕の意見ですが、そうして(謝って)もらいたい人はいっぱいいたと思う」
■大ファンだった竹内結子さんへの"怒り"
この世にいない人でいえば、著書の中で印象的だったのは、20年9月に亡くなった女優の竹内結子さん(享年40)についての記述だ。連載「二宮和也のIt[一途]」でも、17年に理想の女性として名前を挙げていたという。当時、竹内さんについて「話すどころか、もう会えなくてもいい。地球に生きているだけでいいんだよ」と語っていた二宮が、竹内さんを慕っていたことはファンからも知られていた。だが、意外にもその想いは冷静だ。
《これは僕の個人的な価値観でしかないんだけど、いかなる場合であっても自殺は『ない』と思っているんだよね。だから、すごく残念で悲しい……というよりも、なぜそんなかたちを選んだのかってことに対して若干の怒りみたいなのがある》
また、来年5月に正式解散が発表された、自身の所属するアイドルグループ『嵐』の活動に対してもある種ドライだ。
著書では、《冷たく聞こえたら申し訳ないんだけど、いまこの瞬間は嵐についてあまり考えていないかな。いつ動き出すのかは、正直、リーダー(大野智)じゃないとわからない部分が多すぎて》と振り返っている
取材会でも「僕自身もなぜこのタイミングなんだろう。誰かがどうこう決めたタイミングではない」と戸惑いも見せていた。嵐のグループ活動についても「いつも二、三年前に計画したことをかたちにしていた」という。前々から決められたことをこなす仕事がストレスにはならなかった一方で、現在は「二宮和也」個人として、「過去も未来も関係なく自由にやってくださいとやらせてもらえる」環境に心地よさを感じているようだ。
素顔と本音が垣間見える一冊だ。
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今回の二宮和也の発言の意図は一体何なのだろうか? 関連記事【こちらも読む】嵐・二宮和也のクレバーな立ち回り 今さらジャニー喜多川氏に「謝ってほしい」発言の真意…では、その謎に迫っている。
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