「大阪万博」開幕から2カ月、どうなった? 変化した5つの常識。インパク、わんぱく…ファン専門用語も解説

小政りょう ライター
更新日:2025-07-01 11:50
投稿日:2025-07-01 11:50

変わった常識《5》

【前】万博アンチも多く、行ったことを話すことが恥!

【今】「万博行った?」が日常会話に。ファン内での専門用語も多数

 当初の賛否両論状況とは打って変わって、関西地方では、「万博行った?」という言葉が日常会話で飛び交うなど、万博の話題が生活の一部になっている様子です。

 スーパーやショッピングセンターなどでもミャクミャクが掲示などで顔を出し、万博関連のものを見ない日がないと聞きます。関西地方在住でなくとも通期パスを持って、ことあるごとに「インパク」する人も多いようです。

 ちなみにこの「インパク」はイン万博の略で、「万博に行く」ことをあらわす用語。万博の話題で持ちきりの万博ファンの間には、同志で話すときに何気なく使用する共通言語や専門用語が色々あります。

ファンの中での専門用語を解説

「インパク」……イン万博の略。ディズニーリゾートのインパと同様の意味。

「わんぱく」……ひとりで参戦すること。

「ガンダム方式」……時間ごとに一定数の予約を解放するシステム。当初は多くのパビリオンで当日予約の開放時間が朝一のみか、非公開解放だったが、ガンダムパビリオンが時間を予告して小出しに枠を解放する方式を採用。10時入場以降の来場者が不利にならずに予約に参戦することができることで好評となり、日本館などでいくつかのパビリオンがのちにこの方式を採用した。

「入場規制」……イタリア館やアメリカ館など、何時間待ちとなっても並べるパビリオンがある一方で、スイス館、オーストリア館、インド館など、スペースの関係で一定数の行列ができると並ぶこと自体禁止されるところがある。少なくなったら再び並べる。

「キャンセル待ち」……一部パビリオンでおこなっているキャンセルがあった場合の呼び出しシステム。入場後に登録し、空きが出た時点で呼ばれるが30分以内に来場しなければならない。(詳細はネットやDiscordなどで検索してください)

「2億円トイレ」……開幕前に批判の対象となった万博内にあるトイレ。開催前の言いがかりに近い万博批判記事が発端だが、その話題性とカラフルなおしゃれさでわざわざ訪れる人がいるほどの人気トイレに。危険だと批判のあった「石の休憩所」も同じく人気。

「おみやげ」……運が良ければお土産をもらえるパビリオンもある。台湾発の民間パビリオン・テックワールド館や、ブラジル館(ランダム配布)など。普段おみやげを配布しないパビリオンもタイミングよく何かを配ることもある。(イタリア館のチョコや、コモンズ・ケニアブースの花など)

「つじさんの地図」……入場者のほとんどが持っていると言われる、公式作成のものよりわかりやすい地図。Xユーザー・つじ(@t_tsuji)さんが作成。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇
 閉幕まであと3カ月。まだまだ折り返し地点ですが、夏パスなどでのリピート勢が増えることで入場者数もさらに増えると思います。行くなら、思い立ったその日にすぐ行くことをおすすめいたします。

小政りょう
記事一覧
ライター
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「SDGsな散歩」の楽しみ方。クリスマスリースや季節のスワッグ作りに役立つ“お宝”街路樹3種
 日中は暑くてエアコン、夜は軽く暖房をつける不思議な秋ですが、お散歩がグッと楽な気候になりました。今回は「お宝の横を素通...
「私は一応慶応卒」学歴マウント炸裂!ママ友から届いた地獄LINE6選
 子育て中の女性が避けて通れないのが「ママ友との付き合い」ですよね。中にはドン引きするようなマウント女や、辛辣な物言いを...
10年分のカネの流れが怪しい。会員数が集まり⼤喜びしたのもつかの間…
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
円満退職に必要な最低限のマナー6選、「立つ鳥跡を濁さず」は社会人として当たり前!
 終身雇用の時代は終わり、今では6割の社会人が転職経験ありだというデータも出ています。読者の皆さまのなかにも、「転職しよ...
更年期、それはある日突然に…45歳女の体が『倦怠感で満タン』になった
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老...
生理前を穏やかに過ごすご機嫌アロマ術【調香師が解説】タイプ別おすすめの香り・精油・香水は?
 女性の体は生理が近づくとホルモンのバランスが崩れ、精神的なイライラや落ち込みに加え、むくみや便秘、疲れやすさなど、PM...
兄弟姉妹なのになぜ不仲? 怒る前に知っておきたい原因5つと対応策3つ
 子育てをしていると、兄弟姉妹の不仲に悩む人が多いですよね。一体何が原因なのでしょうか? また、自身が親になっても兄弟姉...
思わず二度見!『バブ』新商品・MEGA級のボコボコ泡の実力は? 自宅の風呂がジャグジーになるのか
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの? 」「買ってみたいけれど、...
手のぬくもりとともに
 自然と手を合わせるときの気持ちって、  みんな、おんなじだよね。
実りの秋! 澄みわたる青空の下“たまたま”狩りに出かけませんか?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
女と水がいっぱいだ…『娑婆』は何て読む? ヒント:「娑婆はいいな」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第83回「迷いインコ歌をうたう 前編」
【連載第83回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
中目黒「ダコー」はまだ大混雑? 代官山「無印良品」新店はオサレな店員さんだらけだった!【秋の東京散歩】
 8月のオープン時には話題を呼び、大行列をなしていた中目黒のパン屋「ダコー(dacō)」。あれから2カ月が経ち、やっぱり...
下世話な仕事がバレた? 夫や息子の「意外な反応」で主婦が気づいたこと
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
地味な女に負けた? 夢を諦めた“こたつライター”の「プライド」が砕かれるまで
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
私の「仕事」は夫に内緒。専業主婦が下世話なゴシップにのめり込むワケ
 夫を仕事に、ふたりの息子を小学校に送り出してからが、自分の時間だ。  長時間かけて丁寧に淹れたブルーマウンテンを...