陰謀論にハマった母のトンデモ主張。娘の離婚は“闇の組織”のせい!?

くらげ ライター
更新日:2025-07-06 09:31
投稿日:2025-07-05 11:50

娘の離婚までも「陰謀論」に結びつける母

 どんな話題も陰謀論に結びつけるようになった母とはほとんど会話が成り立たず、正直連絡をとるのも億劫になっていました。そんななか私の離婚が決まり、報告のため久しぶりに帰省したんです。

 普通は娘が離婚するとなれば多少なりとも心配してくれるものですよね。でも、いざ私が離婚することになったと告げたとき、母の口から飛び出したのは「よく聞いて。この世界は光と闇なのよ」でした。

 そして「あなたの旦那さんは闇側かもしれない」と続け、「これ、見て」と神妙な面持ちでスマホの画面を差し出してきました。

 何かと思えば、とある事故のニュース記事。派手にぶつかって横転したのか、画面には完全に天地がひっくり返ってしまった乗用車の画像が映し出されていました。

 母はその無惨な事故車を指差し、「最近旦那さんの実家近くで、大きな事故があったの。これは、闇側によるこの離婚の暗示なの」と言い出したんです。「この車は、旦那さんの今の気持ちを表しているのよ」と。

電車が止まったのも“闇の組織”のせい!

 少なくとも被害に遭った方がいるニュースを陰謀論のネタにすることへの不快感もありましたが、もうこうなるともはや呆れを通り越して面白かったです。こんないち庶民の離婚を、“世界を支配する闇の組織”とやらが暗示するんかい!って(笑)。

 ちなみにこの日、架線に飛来物があった影響で電車が遅延し、実家への到着が予定より1時間近く遅れたのですが、それに関しても母は「今日あなたがくるときに電車が止まったのも、そういうことです。闇側に阻まれたのね」と“世界の真実”を見出していました。

 そのときは支離滅裂で意味がわからなかったのですが、思えば私は離婚を伝える際にそれまでの経緯として“旦那側から「考え直してほしい」と言われたことがあった”と伝えていたんです。それが母のなかで陰謀論と結びつき、「闇(=旦那)が離婚を阻止しようとしている」という見解になったのかもしれません。

 結局、離婚に至る詳しい理由や時期、その後の生活など具体的なことは父と話し合いました。母とは話が噛み合わないままで、今でも私に“闇の組織と付き合いがあったと”思っているようです。

くらげ
記事一覧
ライター
アラサーバツイチ、かわいい息子がひとり。アニメ、婚活、睡眠などジャンル問わず執筆中。最近は動画編集も勉強中。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


羽田と成田を間違えた! 職場の新人やらかしエピソード5つ
 新人の頃は、誰でも一つや二つの失敗体験があるもの。でも、中には「ありえない」と思うようなやらかしエピソードも…。  ...
通り過ぎた季節、むせかえるほど深い秋景色の中を歩いた
 何層にも重なった、むせかえるほど深い秋景色。  通り過ぎた季節を想うとやたらと切なくなるのはなぜだろう。 ...
BIGな“にゃんたま”ライバル出現!おにゃんこを巡る壮絶な三角関係ぼっ発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ペラペラさが逆に良い!100円均一のトラベルグッズが海外旅行で重宝した
 コロナが落ち着いて旅行する機会が増えた方も多いのではないでしょうか。  トラベルグッズを買い揃えるために100...
私「あ、大丈夫よ?」勘違い女「なんとか調整する」いや誘ってないから!
 自意識過剰だったり、自分に自信があったりする女は“勘違い女”になりがち。そんな女性からのLINEには、思わず「いやいや...
ほっこり癒し漫画/第67回「おかえり銀ちゃん」
【連載第67回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
【45歳からの歯科矯正】医療費控除の手続き、確定申告で役に立つアレ
【これまでのお話し】 45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#...
私は子供部屋おばさん?彼氏ナシ・非正規でもシフォンケーキで満ちる日常
 工場内に終業のチャイムが鳴った。  機械の停止音とともに「お疲れさまでした」が飛び交う。  同じロゴの入っ...
工場での単純作業は悪くないが…恋愛経験ゼロの女に起きた“タグ付け事件”
 西荻窪の実家で母親の信美と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。彼女は今の生活に特別な不満もなく、趣味のカフ...
“子供部屋”を出てチヤホヤされて 36歳女性が勘違いから気づいた現在地
 西荻窪の実家で母親と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。平坦な毎日だったが何気なくインスタに投稿していたシ...
酒豪の友達を持った宿命? 飲み会で「割り勘負け」を防ぐ6つの賢い方法
 友達との飲み会は楽しいけれど、気になってしまうのが大酒飲みとの割り勘。お酒を飲まない人なら、会計時に「ソフトドリンク1...
ミス日本は不要? 開催意義と椎野カロリーナ不倫発覚で“分不相応”の根拠
「ミス日本コンテスト2024」に選ばれたウクライナ出身のモデル・椎野カロリーナさん(26)が2月5日、グランプリを辞退し...
2024-02-10 06:00 ライフスタイル
ババア(婆)と言われ、架空の48歳妹になりすました73歳女に思うこと
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
蛙化現象わかったフリしてない?恋愛中でもどこか冷静な若者のリスク管理
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
台湾最高!くまのプーさん気分も味わえる「40女激オシ台湾産ビール」3種
 仕事の後のビールは、全てを忘れさせてくれる大切な存在。そんな1日の終わりに飲む1杯にはこだわりたいですよね。  そこ...
2024-03-07 18:25 ライフスタイル
うんざりするけども!目上の人の苦労話は“秒”で遮断するのはもったいない
「今の人は恵まれてる、昔はさ~」から始まる目上の人の苦労話、みなさんもうんざりするほど聞いてますよね。  その苦労話で...